VR初心者ゲーマーが往くシャングリラ   作:ガリアムス

426 / 1074


剣道教室、始まる





六級より初段へと七立てへ穿つ

四人の実戦的訓練アドバイス、ヴァイスアッシュによる真化、エードワードとのラビッツ防衛線参加と、イベント目白押しだった一晩明けた。

 

今日は午後九時からクラン:旅狼(ヴォルフガング)黒狼(ヴォルフシュバルツ)の談合が有り、議題はユニークモンスター・夜襲のリュカオーンのユニークシナリオの無断進行に加え、深淵のクターニッドの無断撃破。

 

そしてサイガ-0の旅狼への加入に、夜襲のリュカオーンの小さな分け身たるノワのテイムという、黒狼からすれば憤慨処か発狂レベルの案件が満載の、他者から見ても『とんでもない内容』の話し合いである。

 

「夕食は食べた。時刻は六時手前………少し『剣道教室』で修行してからシャンフロに向かおう」

 

バイトからの帰り、アパートの自室で『梓流ピリ辛焼き鳥定食』を作って食べ終えた梓は、ヘッドギアのカセットを『シャングリラ・フロンティア』から『龍宮院富嶽全面協力! VR剣道教室・極』にチェンジ。水分補給とトイレを行うや、布団へ寝っ転がりキャラメイクを始める。

 

「リアルの自分をベースに、髪は銀髪の赤と蒼のオッドアイ、体型は細マッチョにしての………名前は『地莉(チリ)・ペッパー』っと。よし、始めよう!」

 

そして梓─────地莉・ペッパーは、道場へと入った。

 

 

 

……………………………………

…………………………………

………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の目の前にマネキンが在る。

 

其れは最低限のAIだけが搭載された『シャンフロ』と比べたなら、あまりに不細工な。しかし現実のマネキンと比べたならば、其れは『よく出来た物』だ。

 

其のマネキンは此の電脳の世界でのみ動き、そして戦う事を許され、正眼の構えで竹刀を構えている。

 

「……フッ!」

 

突っ込んできたマネキンの竹刀をヒット&アウェイ戦法を用い、此方の持つ竹刀の刀身を滑らせる様にして往なし、レトロゲームで学んだ剣の師匠の胴体一閃をカウンターの如く叩き付ける。

 

「…………B評価、か。まぁ良いのかな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の目の前にマネキンが在る。

 

其れは最低限のAIだけが搭載された『シャンフロ』と比べたなら、あまりに不細工な。しかし現実のマネキンと比べたならば、其れは『よく出来た物』だ。

 

其のマネキンは此の電脳の世界でのみ動き、そして戦う事を許され、正眼の構えで竹刀を構えている。

 

「……フッ!」

 

突っ込んできたマネキンの竹刀をヒット&アウェイ戦法を用い、相手の突撃に合わせて竹刀の鋒を首に目掛けて、レトロゲームで学んだ剣の師匠の高速刺突を、カウンターの如く叩き付ける。

 

「…………B評価、か。其れなり………かな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の目の前にマネキンが在る。

 

其れは最低限のAIだけが搭載された『シャンフロ』と比べたなら、あまりに不細工な。しかし現実のマネキンと比べたならば、其れは『よく出来た物』だ。

 

其のマネキンは此の電脳の世界でのみ動き、そして戦う事を許され、上段の構えで竹刀を構えている。

 

「……フッ!」

 

突っ込んできたマネキンの竹刀をヒット&アウェイ戦法を用い、襲い掛かる攻撃を直感と人体構造を把握しながら、レトロゲームで学んだ剣の師匠の木葉崩しを思い出しつつ、体勢を崩させて面を叩く。

 

「…………A評価、よく出来ましたって感じかな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の目の前にマネキンが在る。

 

其れは最低限のAIだけが搭載された『シャンフロ』と比べたなら、あまりに不細工な。しかし現実のマネキンと比べたならば、其れは『よく出来た物』だ。

 

其のマネキンは此の電脳の世界でのみ動き、そして戦う事を許され、上段の構えで竹刀を構えている。

 

「……フッ!」

 

突っ込んできたマネキンの竹刀をヒット&アウェイ戦法を用い、襲い掛かる攻撃を木葉崩しで往なし。其れでも崩せないマネキンに感心しながらも、幕末で学んだ逆手胴体一閃を叩き付ける。

 

「………C評価、逆手は指導が入るみたいな感じかなぁ………うむむ………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の目の前に強いマネキンが在る。

 

其れなりのAIが搭載された『シャンフロ』と比べたなら、あまりに不細工な。しかし現実のマネキンと比べたならば、其れは『よく出来た物』だ。

 

其のマネキンは此の電脳の世界でのみ動き、そして戦う事を許され、上段の構えで竹刀を構えている。

 

「……フッ!」

 

突っ込んできたマネキンの竹刀をヒット&アウェイ戦法を用い、襲い掛かる攻撃を前に鍔競り合いに持ち込みながら、此方は引きつつ籠手を狙い打つ。

 

「B評価か………。やっぱり逆手はあくまでサブにした方が良いって事なんだろうか…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の目の前に強いマネキンが在る。

 

其れなりのAIだけが搭載された『シャンフロ』と比べたなら、あまりに不細工な。しかし現実のマネキンと比べたならば、其れは『よく出来た物』だ。

 

其のマネキンは此の電脳の世界でのみ動き、そして戦う事を許され、上段の構えで竹刀を構えている。

 

「……フッ!」

 

突っ込んできたマネキンの竹刀をヒット&アウェイ戦法を用い、襲い掛かる攻撃を幕末で学んだ逆手持ちによる、胴体一閃カウンターで打ち据える。

 

「C評価………。やっぱり逆手は悪手か…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………

…………………………………

………………………………

 

 

 

 

自分の目の前に強い剣士が居る(・・・・・)

 

「此処からが未知のステージか………受けて立つ!」

 

自分が目指し、挑まんとするは『裏ボス』唯一つのみ。ならば此処に居る剣士すらも通過点に過ぎず、其の闘志を吹き消す事は自分以外に出来はしない。

 

最終的にC評価になったが、何とか倒すに至れた。

 

 

 

時刻は八時前。地莉・ペッパーは剣道教室から退出したのであった…………。

 

 

 

 






剣道の戦いに評価を下し、胡椒は神ゲーに戻る


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。