次鋒戦へ
クラン対抗戦、
「やぁやぁ、カジキ君。初めて朱雀を動かして戦った気分はどうだった?」
「はい!とっても楽しかったです!鳥さん達は何時もあんな気持ちで飛んだり、狩りをしているんだなって知れて良かったです!」
朱雀を撫でながら、最後に「ありがとうございました!」と言って、朱い機械の鳥に電源OFFの指令を出して眠らせ、レーザーカジキは優しく規格外エーテルリアクターを抜き、纏っていた艷羽とメテオディフュージョン共々、ペンシルゴンへと返却した。
『クラン:旅狼と黒狼の対抗戦、先鋒からとんでもない展開になりましたねぇ!どう思いますか、キョージュさん!』
『いやはや……まさかロボットにパワードスーツ、そして面白い武装を繰り出しての『電撃戦』とは……。敵の知らない『未知の武装による初見殺し』という、ペンシルゴン君の采配が光ったと言って良い』
『私は朱雀が気になりましたねぇ………。合体シークエンスのフォーメーションが中々と言いますかぁ………。後で質問会出来ないか聞いてみたいですね』
『其処に関しては私も同意だよミレィ君。アレはおそらく『墓守のウェザエモン』に関する報酬と見て間違い無いだろう』
解説席がやんややんやと盛り上がる中、プレイヤーやNPCのボルテージは更に高まり、両陣営の次鋒戦出場プレイヤー達に期待を寄せる。
「さてさて、先ずは一勝取れた訳だけど……。次に来そうなのはモモちゃんの性格的に、リベリ
「リベリオスな、ペンシルゴン。其の心は?」
「まぁリベリ
「まぁ、有り得るよね。
リベリオスの名前をわざとか、はたまた偶然か間違えたペンシルゴンを見つつも、
と此処でサバイバアルが、黒狼陣営内で筋肉巨漢のマッシブダイナマイトが、サイガ-100に提案して頷いた瞬間を目撃。其処にリベリオスが反応して自身の胸をドンと叩き、渾身のドヤ顔した事で『次鋒』には奴が出て来る可能性が有ると、
「おぅ。奴等の次鋒、どうやら『いけすかないヤロー』みたいだぜ」
「リ
「リ
「いやいやリ
「えっと…………リ
「………絶妙に言い間違える名前してるんですよ、レイ氏。というか、此処まで間違えられるのは一種の才能じゃないですかね?」
そう言ったサンラクを横目に、ドヤ顔で前に出たリベリオスを見て、呆れ果てた顔をするサイガ-100を見たペンシルゴンは、次鋒戦で投入する旅狼陣営のプレイヤーを指差し、そして言った。
「リ
「任された。リベ
クックックと嗤うペンシルゴンと京極を見ながら、サンラク・オイカッツォ・ペッパーは心の内にてリベリオスへと合掌する。此れは『ヤバい蹂躙劇』になると、そんな予感を抱きながら…………。
「全く、本当に『とんでもないユニーク』を出してきましたね………。ですが『あのロボット』の持つアレだけの出力を発揮し続けるのは、不可能に近い。そしてアレには『稼働に制限時間が設けられている』、そうでしょう『人斬り』?」
「まぁそうだね。流石にずっと動いていたら、
次鋒として黒狼はサブリーダーのリベリオスが、旅狼は京極がバトルフィールドへと足を踏み入れる。リベリオスは先程の朱雀の戦闘光景を目の当たりにしてか、防具をガチガチに固め直しており、随分と警戒している様子だ。
其の判断は『間違いでは無い』。が、同時に『正解でも無い』。何故ならば─────。
「あぁ、リリリリン君」
「リベリオスです、何か?降参でもしますか?」
「時に僕達が持ってるロボットって、さっきレーザーカジキ君が操ってた朱雀以外に『あと三体』居るんだ。そして僕達は、
京極の言葉にリベリオスは数瞬の後に唖然とした表情と化し、観客席のプレイヤーやNPCは一挙にどよめいた。其れ即ち残り後三人のプレイヤーが、先程と同様にロボットとパワードスーツに武装を使い、攻め潰して来るという通告でも有り。
「じゃあ、始めようか。漸く僕の願いの一つが叶った………
自身の手首に装着された
其れを動かす為に必要な一式装備で、何の因果が『祖父』の名を刻む『
そして京極は其の手に『
「さぁ─────狼狩りの時間だ」
戯れという名の蹂躙