新章開幕
※おまたせしました
勇・者・再・始・動
シャングリラ・フロンティアにて起きた、一大決戦『
発端は、クラン:
更には夜襲のリュカオーンを旅狼リーダー・
其の戦いは旅狼がユニークモンスター・墓守のウェザエモンを討伐して獲得した四聖獣の名を冠せし四体の戦術機獣と、規格外特殊強化装甲に規格外武装を投入しての大暴れに加えて、二人のプレイヤーが繰り出した全く未知の度肝を抜き取るが如き、新武装の数々によって黒狼側の出場プレイヤーを全員、戦闘の場にて蹂躙・完全勝利という結果で幕を閉じ。
そして戦争前は『所属人数十名程度の弱小クラン』という評価を、此の一戦を通して『圧倒的なプレイヤースキルと、戦局を単騎で覆す程の大戦力を所持する超精鋭メンバー達のクラン』という物に塗り替える事となったのだ。
戦争後、サイガ-100は黒狼内で強硬派の息が掛かっていない幹部や運営陣、プレイヤー達を引き抜いて新たに『クラン:
其の戦いから三日の時間が流れた頃、此の戦いにてシャングリラ・フロンティアに絶大な影響を与えた男、ペッパーは。暫くの休養を終えて、夕焼けが満ちる頃に再び神ゲーの地に帰って来たのだった………。
「よっし、シャンフロやるかぁ!」
「ペッパーはん!」
『ワォーン!』
「アイトゥイル!ノワ!久し振りだな、元気にしてたか?」
「はいさ!」
「ワンッ!」
(さて、特に予定は決まってないしどうしようかなぁ………)
ヴァイスアッシュの発言によって明かされた、種族:プレイヤーと関係が深いだろうと思われるシャンフロ第1の街・ファステイアの捜索に、ビィラックに預けた
(でもまぁ、一番厄介なのは『アレ』だ)
思い返して見れば、サイガ-100との決戦に勝利した事で『問題』が発生していたのを思い出し、彼は頭を擡げながらに記憶の隅っこに追い遣っていた『其れ』を思い出し、一人思考を巡らせ始め。
そして思考の海の中で思い出したのは、ユニーククエスト【覇道を刻みて、武は形を成す】のクリアと同時に起きた、ユニーククエスト【インパクト・オブ・ザ・ワールド】の進行によって、レディアント・ソルレイアの装備可能ステータスがレベルキャップ開放を前提とした物に変化と、隠しステータスの英雄値を要求する事。
更にインパクト・オブ・ザ・ワールド、仮称第六段階に当たるだろう状況で、新しく発生したユニークシナリオEX。タイトルが【打ち立てし誓い、交せし約束を果たす時】という、間違い無くユニークモンスター・天覇のジークヴルムを模倣した一式装備たる『
(参ったねコリャ………ジークヴルムさんが『レイドボスタイプのユニークモンスター』の場合、確実に光輝へと昇る金龍王装の存在が不特定多数に『バレる』。オマケに旅狼と黒狼のクラン対抗戦の映像が、生配信を可能にする
此処まで有名になってしまった以上、平和で快適なシャンフロプレイは不可能に近いと、否応無しに理解させられたペッパーは、大きな溜息を一つ零した後に軽く頬を叩いて気持ちを切り替える。
「よし。アイトゥイル、ノワ。先ずはビィラックさんの所へ行こう」
「はいさ!」
『ワゥル!』
アイトゥイルがコートの中に、ノワがペッパーの足元に在る影に入り、一人と一羽と一匹はビィラックの居る火事場へと向かう。
「やっちゃるけぇ………!アスカロンと、アラドヴァル………!二つの
ビィラックの鍛冶場に付いたペッパー達が見たのは『赤々と燃え上がるアラドヴァル』を握り、其の炎に匹敵する程のメラメラ具合に情熱を滾らせるビィラックと、若干引き気味になっているサンラクとエムルの姿が在った。
「やぁ、サンラクにエムルさん」
「お、ペッパー。久し振りのログインか」
「ペッパーさん、随分御寝坊さんでしたわ」
「あはは……ところでサンラク、何かアラドヴァルが随分燃えてるみたいだけど………」
「あぁ………お前がログインしてない間に色々とやってな。順を追って説明すると──────」
そうしてサンラクが説明した事で判明したのは、ユニークモンスター・無尽のゴルドゥニーネが従える
其の道中にてブルックス・ランバーの
そしてエムルをラビッツに戻し、自身は火口湖にマクティクスシリーズの頭装備と、エフュールが拵えた深海三強のアクセサリーで水中に潜り、サンラク呼称『エックスブロッコリー』が居る深層へ到達。其処からアクセサリーや装備を外して、何やかんや在って『朽ち果てたアラドヴァル』は再起の焔を宿した状態の『朽ち灯るアラドヴァル』に成ったとの事。
「で、ビィラック。他に何が必要だ?」
「必要なもんは『炉』じゃ………此の
古匠の彼女曰く『此の手の炉は良質な鉱石がダース単位で必要』であり、揃えた後は『完成には二週間は掛かる』との事らしい。其れを聞いたサンラクはエムルを連れて行き、そうして此の場にはペッパー達とビィラックが残る。
「ビィラックさん、拳銃の修復度合いは如何ですか?」
「おぉ、アレか。昨日漸く修復出来たけぇ、ワチの鍛冶師史上一番の難敵じゃったわ」
そう言ってインベントリから取り出し、金床に乗せたのは銀色のバレルとシリンダーを持つ、リボルバータイプの拳銃であり。ハンマーやグリップ、トリガーとトリガーガードが取り付けられた、まさに『銃』と呼ぶべき物が其処には在った。
ペッパーはビィラックに「お疲れ様です」と一礼し、完全修復が成された銃のフレーバーテキストをチェックする。
最大装填数:10
装填要求魔力:10(全弾装填:100)
神代の時代に用いられた拳銃。メインデバイスに蓄積したマナ粒子を装填する事により、此の武装は銃として機能可能となる。使用者の魔力を此の武装に装填する事で、無属性ダメージを与える魔力弾丸が発射可能となる。
「凄いですね………」
「魔力を分割して撃ち出すんは、此の銃なる武器のお蔭で
銃は剣よりも強いとは言うが、幾万の銃よりも唯一つ鍛え抜いた剣が勝る事はよくあるのだ。ペッパーは改めてビィラックに頭を下げて、ラビッツに戻ったらビィラックに何か奢らせて欲しいと言い、彼女は「ラビッツスペシャルパフェが食べたい」と呟いたので、任せてくださいと力強く答え。
そして彼は兎御殿のベッドで一度セーブ&ログアウトし、カップラーメンと牛乳に簡単サラダで夕食を済ませ、シャワーとトイレ休憩に水分補給から再度ログイン。
約束の品を届けよう
※因みに窮速走破は大型アップデートで修正されていて、敏捷強化が削除され、更に再使用時間は9日から6日に変更。スタミナ減少無効は変更されなかった