VR初心者ゲーマーが往くシャングリラ   作:ガリアムス

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ガントゥバレッツ・ホットライン

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【旅狼の溜り場】

 

 

 

 

ペッパー:仮に銃火器が扱えるとして、皆はどんなのが使いたい?因みに俺は一通り使いたい

 

サンラク:拳銃だなやっぱ。アサルトライフルや砂だと両手塞がるから、取り回しに難が出る

 

オイカッツォ:アサルトライフルかマシンガン、もしくはサブマシンガン。FPSでも高頻度で扱われる銃器だし

 

ペンシルゴン:拳銃だね。一番扱いやすい

 

京極:銃かぁ…………火縄銃やリボルバーが幕末には有るから、其れに近いタイプで練習がしたい

 

京極:あ、後はペッパー御兄様と同じく一通り使いたいな

 

サイガ-0:私は、其の…………大砲、を。パワフルです、から

 

オイカッツォ:えっ?御兄様?ペッパー、京極と血縁関係?

 

レーザーカジキ:僕はマシンガンかガトリングで!

 

秋津茜:一通り使ってみたいです!

 

モルド:スナイパーライフルかな………というか京極さん、ペッパー御兄様ってどういう事?

 

ルスト:全機種

 

ルスト:けどペッパー、何で銃火器の事聞いてきたの?後何故に御兄様で呼ばれてるの?

 

ペッパー:順を追って&簡潔に説明していくと、黒狼とのクラン対抗戦の後に京極から決闘を申し込まれて、今日対戦して勝利したんだ。で、彼女はPKerだったので装備やらがフィールドに残ったから回収して、リスポーンしてから渡そうとしたんだけど断られてね。でも此方が押し通したら折れて受け取ってくれたんだけど、其の時に御兄様と呼ばせてと言われたんだよ

 

ペッパー:決闘の場には話を聞いていたプレイヤー達が居て、其の後質問やら色々されたけどクランに関わる事は聞かれなかったな。ペンシルゴンの御陰でもある。昼過ぎになったから一回ログアウトしようとしたタイミングで、SOHO-ZONEさんからウェポニアと午後十時軍の合同依頼という形で、二つのクランが掻き集めた銃器の修復依頼を出し、報酬としてダブった銃の中から此方が選んだ物を受け取れる事に成りましたという感じ

 

ペッパー:因みに午後十時軍には、ヤシロバードさんっていう銃好きな人が居て、前々から収集してたのを今回引っ張り出したんだとか。後は証拠として画像を幾つか貼っておく

 

【画像】

【画像】

【画像】

【画像】

【画像】

【画像】

【画像】

 

オイカッツォ:うわ、マジかコレ!?

 

モルド:た、確かに銃だ………

 

京極:コレ全部、ウェポニアと午後十時軍が集めてきたの………?100、は有るっぽい?

 

ルスト:全部錆けてる………でも、引き金と此の形状……!私には解る、此れは全て銃…………!

 

レーザーカジキ:ガトリング在りますね!

 

秋津茜:わぁあ……!

 

サイガ-0:大砲……は、在りました。良かった………

 

サンラク:いや、ホントよく集めたよ………。ヤシロバードとSOHO-ZONE、恐るべしだわ

 

ペンシルゴン:私もあーくんから話聞いた時、にわかに信じられなかったけど、コレを見た事で否応無しに理解させられちゃったからねぇ………。まぁ私達からすれば、更に戦力アップに等しいので良しとするけども

 

ペッパー:取り敢えず旅狼が実質的に独占している、古匠持ちのNPCに頼んで修復して貰いつつ、全部直ってからダブった銃を確り話し合って受け取る方向で良いかな?

 

サンラク:OK

 

オイカッツォ:其れで良いと思う

 

ペンシルゴン:良いよ

 

京極:解った

 

レーザーカジキ:解りました!

 

秋津茜:はい!

 

サイガ-0:了解、です

 

ルスト:ん、解った

 

モルド:了解

 

 

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「まぁシャンフロというリアリティのゲームの中で、銃火器が使えるとなれば興奮するよなぁ」

 

チャットでのやり取りを終え、一息着きつつもスマフォを置いた梓は、下着に衣服を着直して昼飯作りで使った調理器具達の洗浄へと入る。

 

「あぁ、そうそう。トワ、エアコン止めてくれるか?あと、そろそろ服を着なさいな」

「フフフ、オッケー♪あーくん」

 

そんな折に梓が横目で一つ屋根の下に居る天音(あまね) 永遠(とわ)に声を掛ければ、一糸纏わぬ産まれた姿の彼女が、薄手の掛け布団で胴を隠しつつも、近くに置かれたエアコンのリモコンで電源を切る。

 

食器や調理器具の洗浄を終えて梓が手を拭きつつ戻ると、何かを発見した永遠が自分のスマフォを見せながらに言ってきた。

 

「見てよあーくん。君と武器狂いのやり取りがもう掲示板に載ってるよ」

「どれどれ…………うわぁマジだ」

 

シャンフロ総合掲示板なるスレッドでは、ペッパーとSOHO-ZONEの取引が拡散されており、何処かのプレイヤーは『シャンフロの更なる転換点となるだろう』なる、随分と大袈裟なコメントを残している。

 

「あーくん、今日の夕食はどうする?私、出前でピザ取りたいんだけど」

「なら、俺はグリーンサラダを作るよ。脂っこい食事には、さっぱりした物が相性が良い」

「じゃあ九時に届く様に注文しておくね。其れから…………」

 

掛け布団を巻いたまま永遠は自分が転がして来た、キャリーバッグの中から『色々な物』を取り出す。其の内容は、五連繋がりの大量のゴム・スッポン印の精力剤瓶飲料・ハートマークパッケージの錠剤入小瓶の、最早隠す気が無い『ヤバい事をヤると』宣言している物だった。

 

「今日は絶対に寝かせないゾ?あーくん♪」

「…………………取り敢えず、シャンフロで遊んで夕食を食べてからで。あと、明日のバイトに影響しない程度で御願いしますね……………」

 

我が恋人は蟒蛇かと思いつつも、永遠は紫色の下着を付けてTシャツを着けて。二人は水分補給とトイレを済ませて、ヘッドギアを付けて一つの布団に寝転がる。互いに手を恋人繋ぎで指を絡め合い、再びシャングリラ・フロンティアの世界へと飛び込んで行ったのだった…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ペンシルゴン、目ェ覚ましたけぇ。親父がワリャを呼んでおったわ」

「おや、ビィラックちゃん。もしかしてアレ(・・)についてかな?」

「そうじゃ。レーザーカジキとサイガ-0に秋津茜は終わっとるから、後はワリャだけじゃけ」

 

シャンフロに再度ログインし、兎御殿の休憩室のベッドにて目を覚ましたペッパーとペンシルゴンに、アイトゥイルとゼッタ、そしてノワが各々のパートナーに飛び付き。そして出入り口にて待っていたビィラックが、ペンシルゴンに声を掛けて来た。

 

彼女が言う『アレ』とは、実戦的訓練を乗り越えた事による『ユニークシナリオEX【致命兎叙事詩(エピック.オブ.ヴォーパルバニー)】』の受注、そしてユニークモンスター・不滅のヴァイスアッシュによる『致命武器の真化イベント』の発生だろう。

 

「ペンシルゴン。先にユニークシナリオEXに到達した先輩として言うが、先生に渡す物は『自分が強いと思うモンスターの素材』が良い。そして其の『強い』の判断は、単純な強さか総合的な強さを判断して決める事をオススメする」

「ありがとう、あーくん。じゃ、行って来るね。」

「解った。あ、ビィラックさん。実は御願いが有りまして………」

「ん?何じゃけぇ、ペッパーよ」

 

ゼッタの案内でペンシルゴンはヴァイスアッシュの鍛冶場へと赴き、残されたペッパーはビィラックを呼び止めてインベントリアから、預かっていた銃達を取り出した事で彼女は唖然となり。

 

「御願いします。どんなに時間が掛かっても良いです。どうか、此の銃達を直して下さい。御願い致します」

「ワリャ、どんだけ持って来たんじゃオドリャア!!?!?!」

 

キレられてハンマーでブン殴られる覚悟すら決め、五体投地しながら修復依頼を申し出た所、案の定ビィラックはキレて。彼は理由と経緯を事細かに説明した所、彼女は大きな溜息を付いた後に言う。

 

「はぁ〜〜〜………………。ペッパー、ワチからすりゃあジューなる物は『たった一つだけ』じゃと思っとった。実際、一つ直した後に少し『物足りなさ』も感じとった。此れはワチからすりゃあ、見聞を広げる好機と捉えるにゃあ充分じゃ。全部直すんは骨が折れそうじゃが…………もし其れを達成出来りゃあ、わちは鍛冶師として。古匠として更に前へ進める気がする………!」

 

そう言った彼女の目には燃え滾る様な情熱の炎が灯り、山積みの土錆びた銃達を運んで行ったのである。

 

見送ったペッパーはリアルで用事が出来たと、アイトゥイルとノワに言ってログアウトしていったのだった…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして梓はログアウト後の夜の『出来事』を、非常に遠い目をしながら、後にこう振り返ったという。

 

 

『人が三途の川を渡る前に彼岸花の岸を見るって言うけど、其れあながち間違いじゃないんだな』──────と。

 

 

 

 

 






現実での決戦


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