大事な事を知る為に
オイカッツォからの依頼を受けた事でGGC出場確定となった後、オイカッツォはアージェンアウルと共にファステイアを目指し、ペッパーは『ログイン出来ているメンバーはファステイアに来てみてくれ』との連絡をクランチャットに入れ、本命である
「ノワ、見付かりそう?」
『グルル』
「鉱脈………もとい残骸山は粗方探したから、殆ど残ってないのさ」
「所謂『取り過ぎ』って奴かな?もうちょっと粘りたかったが仕方無い、今日
後日また
「さてとだ。ログアウトする前に一度行っておきたい場所が有るし、其処に行って確かめてから寝るとしよう」
善は急げとの言葉が有るので、行動は迅速に行うに限る。ペッパーはアイトゥイル・ノワを連れ、インベントリアのヒトミと共に一度イレベンタルへと引き返し。イレベンタルからセカンディルに繋ぐゲートを開いて貰った後、アイトゥイルにマナポーションを手渡して、懐かしき第二の街に移動。
そして一羽と一匹を抱え、其の脚でセカンディルから走り出し。シャンフロを始めたプレイヤーがアバター製作時、選んだ出身によってはスタート地点になるビギナーエリアこと『
嘗て最序盤のレベリングやリュカオーンの
途中レッドキャップゴブリンや武装したオーク、狂暴化したアルミラージ等々とのエンカウントを果たすが、全員リュカオーンの愛呪が放つ影響にやられて、悲鳴を上げながら逃げ去って行く。
「あ、ペッパーさん!こんばんわ!」
「御晩で御座る」
「どうも、です………ペッパーさん」
「ペッパーさん!」
「御久し振りで御座るよ、ペッパー殿」
「やぁやぁ、私のあーくん。こんな時間にいきなり招集掛けるだなんて、よっぽど私に会いたかったのかな?」
森を進んでいれば、
「まぁ、色々とね。他の皆は?」
「ルストちゃんとモルド君、
「そうだな。確信が有るって訳じゃないが、其れでも答えの八割方は掴んでいる所さ。今からやるのは『答え合わせ』って所かね」
ライブラリ・SF-ZOO・午後十時軍・
ペンシルゴン達のパーティーにペッパーの一団が加わり、全員パートナーのヴォーパルバニーを擬態させて暗闇の森の中を進み続けていけば、今は懐かしき開拓者達の始まりの地たるファステイアが見えた。
「到着だな………懐かしい」
ライノベレーの帽子を被り、ゲーム開始時に世話になった街の景色を懐かしみつつも、其の中へと入って行く。と、視線の先に他のプレイヤー達の集まりが一つ有り、中心にはマフラー擬態状態のエムルを連れたサンラクが質問攻めを食らっており、其処から離れた場所にはルスト&モルドのコンビに京極の姿、此方も他のプレイヤーに寄られて困っている様だ。
「おーい。サンラク、ルスト、モルド、京極。待たせたか?」
手を振って声を掛けた瞬間、サンラク達の周りに居たプレイヤーの視線がペッパー唯一人に向けられる。直後に雪崩の如く彼等彼女等に囲い込まれ、ワーワーギャーギャーと集られそうになったが、ペンシルゴンがギロリと割とガチな睨みを効かせた所、喧騒は随分と抑えられた。
「おぅ、ペッパー。丁度良い所に来たな、其れと『ビンゴ』みたいだぜ?」
「そうか………、良かった」
ペッパーとサンラクによる要点の会話、プレイヤー達は首を傾げて一体何なのかと疑問を持つ中、ペッパーはゆっくりと進んで行くと
「シャンフロのゲーム開始時に流れたオープニングの文字には『開拓者は東より風と共に現れる』と在った。そして『二号計画』は
インベントリアから取り出すのは『銃』、しかし其れには殺傷能力を搭載していない、謂わば『
「シャンフロは遠い昔、神代と呼ばれる時代に生きる人々が居た。其の人達は星の海を旅し、此の星にやって来た。ならば此処に来るのに使った物……………、例えば
フレアガンから鳴り響く音がより強くなる、そして街の中心地に立った事で其の音は
「此の地に居るのが、
掲げられるフレアガン、ペッパーは静かに。しかし仮説が確信に変わった事を誇る様に、其の名を述べた。
「さぁ、答えを示して貰おうか……!星の海を渡る方舟、否──────
カチンと引き金は引かれ、其の音がファステイアに響き渡る。
其のフレアガンは『BC-ビーコン』、嘗て頼まれた御使いで三つのΔ装置を発見し。ペッパーとサンラクの手によりヴァイスアッシュに届けられ、完全に修復された
刹那──────大地が、世界が揺れた。
笛の音が響く
???『漸く見付けましたね』