最奥に来たりて
ベヒーモス・第十階層………此のバハムートの最奥にして最後の階層たる其処は、第一階層の試験管やら第五階層の機械に、中央には巨大な球体が浮かんだオブジェクト。
果てには冷蔵棚にマザー・グースの卵のパック詰めや、様々な難しい多種多様な物品に機械達が鎮座しているという、今までのモンスターハントやらショッピングモール等を含めて、あまりにも異質過ぎる空間であった。
『此処はベヒーモスの最奥、そして此のバハムートの中に在る様々な機能の中でも、更に特別な類に位置する機能を解放出来る場所にして、あらゆる叡智が納められた『データベース』なのです。我が子達よ』
「特別な機能ね…………じゃあ彼処に在るのは?」
『アレは第一階層のR.C.Sを更に発展させた物、此のベヒーモスにて貴方達が稼いだリザルトと培ったレベルを用いる事で、目や舌に耳といった『特定の部位』に加えて、筋力や跳躍力に肉体負荷耐久等の『基礎能力』を強化する事が出来ます。尤もレベル99 Extendの方が其れを行うと、此迄に蓄積した分が『全て消失してしまう』欠点が有りますので』
即ちレベルとリザルトを消費し、様々な基礎的部分の強化が出来るのだと象牙は言う。例えば動体視力を高めれば、必然的に反応出来る速度と視覚関係のスキルの出力も高まり、肉体の耐久力が上がったならば、敵の攻撃によって身体が壊れ難くなる事を意味していると。
無論レベルキャップ解放後の方が効率的に良く、ペンシルゴンが言っていた
「レベルダウンビルド勢が泣きそうな未来が見えるねぇ………」
『他にも色々有りますよ、我が子達よ。此処に一日に付き一番乗りで辿り着いた者には、此の大陸の『天候』を変える権利が与えられます。謂わば『天候操作ライセンス』、とでも言いましょうか。雨であろうと快晴であろうと、或いは強風ですらも…………此のベヒーモスに御任せあれ』
「マジで?」
此れはサイガ-100や
と、此処に辿り着いた者達の中でライセンスというワードに逸早く反応したのは、兎の国の若き古匠にして此のパーティーメンバーとして加わっている兎達、其の長女たる黒茶兎の『ビィラック』だった。
「
開口一番ストレートに問い質しに来たビィラックを見た象牙は、果たして何を思ったのか素直に答える。
『えぇ。貴女が望んでいる銃の製作………其れは此処ベヒーモスとリヴァイアサンを含めて、特定区画までの踏破を行う事が条件になります。そして貴方達は其の条件をクリアした…………故に『ガンスミスライセンス』を取得する
そして象牙は更なる情報を提示して来た。
『尤も、より高性能な銃を………『
「……………もしかして、ルルイアスで深海三強を倒したからかな?」
ペンシルゴンの答えに象牙は静かに頷く。第七階層の謎解きに際して彼女から質問されていたのを思い出し、そう言えばそうだったと納得する。
『銃を作る場合はライセンスが必要になります。ガンスミスライセンスを取得する場合、第六階層の特別区画での『試験』を受けて貰い、見事合格出来たならば、晴れて銃の製作に着手出来る様になります』
「解った。早速其のライセンス?とやらを取りに行くけぇ!」
「「「おー!!」」」
おそらく此処からが本当の意味で勝負なのだ。ビィラックが他のプレイヤーに気付かれず、ガンスミスライセンスを取得してユニークシナリオをクリア、そしてラビッツまで無事に帰還する事を成し遂げない限り、ペッパー達に安心は訪れないのだから……………。
所変わって、此処はベヒーモス・第六階層。
第五階層の死神こと
そうして一行が辿り着いたのは、スーパーの精肉や生魚エリアでよく見掛ける裏方へと続く銀色の扉。象牙によって許可を受けた彼等彼女等が開いた先で目にしたのは、此の階層で売られている様々な銃火器にロボットの原型と言った、銃好きやロボ好きの連中が見たならば、間違い無く狂乱不可避の光景が広がっていた。
『ビィラックと言いましたね。此処ではライセンス取得の為に『三つの試験』を受けて貰います』
「三つの試験じゃけ?」
『えぇ。先ず一つ、銃………もとい
「無論じゃ。其の為に此処まで来たんじゃからな」
「何かの縁だし、俺もガンスミスライセンスを取らせて貰おうかな」
「俺もやるよ。銃のクラフトなんて滅多に体験出来ないし、良い経験になると思う」
「私もやってみたいです!」
「わ、私も………!」
「よぉし、おねーさんも参加するよー!」
「僕もやります!」
言うが早いか此の場に居た全員が参加決定、そして象牙によるライセンス取得の為の授業が始まったのだった……………。
手にせよ、銃を作る為の手段
※ガンスミスライセンス取得条件は、此のユニバース限定の物になります