ベヒーモスでの一幕を終えて
兎の国の若き古匠・ビィラックによって発生した、ユニークシナリオ【
夏季休み前の最後の大学講義を終え、コンビニのバイトで汗水を流して、スーパーのタイムセールのハシゴと荒波に揉まれた梓は、午後六時に帰宅。シャワーで身体を洗った後、フライパンでチーズを乗せた夏野菜カレー・グリーンサラダ・うさぎりんごを作り、マグカップに牛乳を一杯注いで夕食を完成させ、二十分を掛けてゆっくりと食事を終えた。
食後の休憩の後にシャンフロへログインした所、SOHO-ZONEからの
そしてペッパーは此の状態で会いに行ったなら、また性癖が破壊されるプレイヤーやら、強制ログアウトするプレイヤーやらが現れる可能性が否定出来ないと、アイトゥイルにエイドルトへのゲートを開いて貰い、サンラクのマブダチにして自分にとって強敵達の認識を持つ、
「うおおおおおおおおおおおおお!?此れ楽しい、滅茶苦茶楽しい!!スリリング過ぎるだろ、ヤバいヤバいヤバいッッッッ!!?」
一言で簡潔に言い現そう、パトリオ・ストイックと水晶巣崖の相性が圧倒的というか最高に良過ぎるッ!!!
レベルキャップの解放による進化したスキル達、パトリオ・ストイックの
そして水晶巣崖のフィールド特性が見事に噛み合った結果、複数の蠍包囲網を踏破し続けながらに宝石塔の採掘と、蠍達の突撃を利用しての宝石塔の圧し折りからの入手が出来ている。
隙を見付けては『投擲玉:炸色』でマーキングを着けた蠍の一体を目安としながらも、逃走と闘争を絡めた絶妙な距離感を維持しつつ、ペッパーはギルフィードブレイカーでコツコツと叩いてダメージを積み立てながら、単身採掘と討伐の一石二鳥を狙いに行く。
『二兎追うものは一兎も得ず』との諺が有るが、こうして工夫を凝らして作を巡らせる事により、二兎をも得て鷹すら狩れるのでは無かろうか?あくまでも持論に過ぎないが、寧ろ挑戦出来るなら挑戦したくなるのは、最早ゲーマーとしてのサガに等しい。
「あんまりやり過ぎても
インベントリアには宝石や鉱石に宝石塔、十分引き付けて激突させた事により砕けた、水晶群蠍の素材達に彩られるのを片目で見ていれば、水晶地雷地帯で一定体数以上の水晶群蠍が現れた事をトリガーとし、同族喰いの偏食個体たる金晶独蠍までもが現れ、事態は文字通り混沌の様相に変わり果てる。
「良いね、そうこなくっちゃ!」
何時だってゲームは本気でやってこそ価値が有る。乱数の女神による御乱心だろうと、バグじみた挙動に翻弄されようと、其れを楽しむという範疇に置いて身を委ねる──────そうする事で初めて見える景色が有るのだから。
「勝負の時間だァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
「
「あー、うん。何とかって所かなと。ただやっぱり、水晶老群蠍は『レイドボス疑惑』が有るんだよなぁ……………」
水晶群蠍の軍勢に金晶独蠍の戦いの中、水晶群蠍を十匹と金晶独蠍を何とか討ち取れたのだが、最終的に其処へ水晶老群蠍が出撃した結果、今回は其の状況で一匹の水晶群蠍を討伐出来たものの、最後はサッカーボールにされて死亡したペッパーはラビッツにてデスポーン。
黒き死に捧ぐ嘆きの装備が解除され、半裸の男に戻った彼は直ぐにライノベレーの帽子と
「ペッパーはん、戻って来たみたいなのさ」
『ワンッ!』
「やぁ、二人共。良い子にしていたか?」
互いにコクリと頷いて、ノワは膝の上へアイトゥイルは頭の上に其々乗っかった。そして朗報は水晶巣崖産の宝石や鉱石、宝石塔の入手だけで終わらない。
「やっとこさ『レベルアップ』した、か…………」
経験値半減という措置が働く中、ベヒーモスのモンスター狩りや水晶群蠍に金晶独蠍達の戦いで、121から122へのレベルアップである。レベル100以降のレベルアップに必要な戦闘経験値は、並大抵の数値では無いので此処からのポイント振り分けは慎重にしなくてはいけない。
スキルに関してはレベル表記が有る物が軒並み強化され、
他にもベストステップがムーンジャンパーに、スライドステップがスライドムーブに進化、
新しく習得したスキルが、使用者による
そして最後に水晶巣崖での戦いで鎚武器及び鎚武器スキルを用いて戦闘し、水晶群蠍の援護こそ有れども金晶独蠍を討伐した事で、長い時間が掛かったが『
「アイトゥイル、ノワ、ヒトミさん。エイドルトに居るラピスさんに会いに行こう。
「はいさ!」
『ワンッ!』
「了解した」
アイトゥイルがゲートを開き、一行は先振りのエイドルトへ。現在シャンフロで唯一無二の宝石匠持ちのプレイヤー、ラピスの元へと赴いたのだった……………。
会いに行こう