戦いを終えて
梓と永遠は一つのベッドに居た。
交わりを数えるのも、十を越えてからは止めてしまった。
口付けも百、いや其れ以上はしただろうか?多分首周りに『痕』が出来ているので、永遠にも注意喚起をしなくてはいけない。
「あーくん、今日も一段と激しかったね♪君には随分と手籠めにされちゃったよ」
「どーも………首周りとかケアしないと、色々言われそうだから気を付けてな」
「ありがとう、私の事を心配してくれて嬉しいっ」
薄暗い部屋の中、カーテンの隙間から覗く街灯の光で照らされた彼女の身体のラインが映る。整った美しい
「あ、そうだ。ねぇ、あーくん」
そんな時、唐突に何かを思い出したのか永遠がズイッと迫り。胸の谷間を此方に見せ付ける様にしつつ、こんな事を聞いてきたのだ。
「あーくんってシャンフロで『
「まぁ、
「
要するに『塵戦風や成神の説明的に君は複数の奥義の情報を知っているので、其れを餌にライブラリのスキル検証班からマーニを巻き上げ毟り取る』みたいな、そんな計画でも立てているのだろうか?
「……………先に断っておくけど、俺も晴天流の全系統の奥義を全て確認出来た訳じゃないし、説明出来るとしても『風』と『雷』の二種類だ。其れでも良いなら説明するよ」
無言、しかし期待を込めるかのように頷いて。梓も起き上がって正座をすれば、永遠もまた正座の体勢を整え。深呼吸を一回、彼は説明を始めた。
「先ず晴天流だが、風・雷・波・空・雲・熱・灰の合計『七系統』に区分けされ、最初に風が解禁されて以降はレベルアップ………其れも晴天流のスキル達を使用し続ける事により、別のスキルと系統が解禁されていく。そして一系統毎に『三種のスキル』が存在し、其れが最終段階に到達する事で其の系統の奥義を習得するか否かを、プレイヤーが『選択』になる可能性が有る」
ウェザエモンが使っていた晴天流も、各系統毎に一つずつであった事から察するに、奥義を習得すると他派生のスキル達は『使用出来なくなる』のだろう。まるで三本存在する糸を一つの太い頑丈な糸へと変えるが如く、奥義を一つに絞り込む事で絶大なる技として成立させる様に。
「ちょっと待って。君は『複数の奥義』を使えてるじゃん?」
「俺の場合はあくまで『特例』なだけだ。…………多分、晴天流の奥義は『三つの派閥から一つしか選べない』んだろう。選ばれなかった残りは…………多分『忘れる』と思われる」
『スキルの忘却手段』………もし其れが可能ならば、スキル育成時に大いに役立つ。象牙が言った『二号人類のスキル習得には上限が在る』という問題について、其れを解決するのも夢では無いだろう。
「話を戻そう。先ずは晴天流の【風】系統、一つ目はウェザエモン・
速度の断風・範囲の塵戦風・威力の禍嵐…………何れ到達するだろう、三つの風の抜刀居合の奥義達。果たして自分は其の時、此の中の何れを選択しているのだろうか?
「そして【雷】系統。一つ目は御存知の通り、連続で落雷をフィールドに撒き散らす『
範囲的脅威の雷鐘・身を削って能力を高める成神・至近距離で繰り出されたら直撃不可避の霹靂。全てが『生体電流』を用いる事に関連した奥義であり、しかして其の方向性で全く異なる
「うーん…………聞けば聞く程、雷系統が『其れってスキルじゃなくて魔法じゃない』感が強まってる……………」
「実際に雷鐘と成神を使った身からして、アレは
雷系列の技や能力に魔法は古今東西のゲームと漫画に置いて破壊力を表現する上で、理解り易い鉄板でも有る。仮称:晴天流【雷】第三奥義・霹靂を含めて他系統の奥義も使い、そして理解を重ねていかなくてはならない。
何れはウェザエモンが使用した『
話を終えた梓は此処で連戦の疲れが出たのか、重い眠気に襲われた彼はベッドに落ちる様にして眠りへと付き。そして永遠もまた、彼に抱き付く形を取って眠ったのであった…………。
温もりを感じて
晴天流【風】奥義「
晴天流【風】系統、「
抜刀速度に重きを置いた『
イメージは『BLEACH』の主人公、『黒崎一護』の必殺技『月牙天衝』。
晴天流【雷】奥義「
晴天流【雷】系統、「■■」派生の奥義。発動時にプレイヤーの意思で『空いている手』に生体電流を集中・増大、貫手を叩き付けるスキル。
此の技は『装甲貫通及び肉質貫通の効果が付与されたスキル』であり、手が空いていれば繰り出せる&余剰エネルギーを筋肉に流している為に、至近距離下では視覚系スキルの補助無しは先ず『直撃必至の速度』が出る。
イメージは『NARUTO』に登場するキャラ『うちはサスケ』や『はたけカカシ』の必殺技の一つ『千鳥』。