ワイワイガヤガヤ
※少し短いです
「喜べ皆!新しい家族が出来るぞ!!!」
「「「「「解散」」」」」
「何でぇ!?!?」
「「「「「何時もの事でしょ」」」」」
うーん、流石シンクロ発言………血の繋がった兄弟姉妹にしか出来ない芸当だ。
帰って来て早々、爆弾発言というか予想通りというか、五条家の母親・
「まぁまぁ、皆。あんまりパパを責めないで、一生懸命頑張ってくれたんだから♪」
「ママぁ〜〜〜…………!」
「思春期真っ盛りの弟や妹が居るんだから、少し自重して欲しいんですけどねぇー?性癖拗れて変な性犯罪に手を付けたら、二人は責任取れるんですかー???」
「「「「ホントそれ」」」」
「「……………反省します」」
シンクロ発言(二回目)。まぁ、そうなるな。
「という訳で今日は、ママの懐妊と梓が彼女を連れて来た事を祝して、お寿司を頼むぞ!」と随分張り切った様子で寿司屋に電話、からのサラダ作りや冷蔵庫に在る夕食の余り物を確認し始める全逸と比奈を見て、梓と杏に永遠も手伝いに入り。
其れを見ていた蓮に鈴、晃と雪もまたテーブル拭きや箸並べ等を手伝い、十五分も経たずに夕食の準備は完了する。途中、杏のスマフォにメールが着信して「
兄と姉には現時点でも『カリスマモデルの天音 永遠と恋人関係になりました』とは、一切の匂わせも見せていないので帰って来た時に二人がどんな反応を示すか、今から楽しみでもある。其れは其れとして、ネットの海に情報拡散するのだけは勘弁して欲しい所であり、当然ながら箝口令を敷くのは必至だが。
其れから五十分後に五条家の長男・五条 祐貴が、スーツとネクタイにバッグと革靴のガチガチサラリーマン姿で、其の十八分後に五条家の長女・五条 晴香が手提げ鞄を持ったラフな格好で帰って来て。
「五条 梓君の恋人、天音 永遠です。よろしく御願いしますね」と、玄関先で永遠本人が『猫を被った丁寧な挨拶』を繰り出した事で、二人は有無を言わせず引っくり返る事になったのだった…………。
「えー………其れでは、我が家の次男たる梓が彼女を連れて御挨拶とママの懐妊を祝しまして………乾杯ッ!」
『『『『『『『乾杯ー!』』』』』』』
晴香が帰って来てから十分後に漸く届いた出前寿司が配られ、全逸が乾杯の音頭を取り。グラスのコップが小高な音を静かに鳴らし、未成年と妊婦にはジュースや炭酸にノンアルコール、其れ以外はビールがキッンキンに冷やされた物が注がれて、グビグビグビッ!っと喉を鳴らしながら胃袋に飲み込まれていく。
因みに梓と永遠に全逸と比奈が隣り合う形で対面で座り、祐貴と晃が梓の側へ、鈴と雪が永遠の側に座り。全逸の隣に晴香と杏に、比奈の隣に蓮が座っている。
「ッ〜〜〜〜〜〜〜カァァアアアアア、美味い!良い事が有ると、ビールが本当に美味くなる!ママ、また献立とかにも気を遣うから、ちゃんと食べてお腹の子達に栄養を届けてね」
「うん。ありがとう、パパ♪」
相変わらずのイチャイチャっぷりな両親に、げんなり顔をしている祐貴・晴香・杏の兄姉と蓮・鈴・晃・雪。おまけに子供が見ている中で、恋人シチュエーション上位入りの十八番、其れも『はい、あーん♪』までやってきたのだから口の中が甘ったるくて仕方無い。
取り敢えずノンアルコール飲料を…………駄目だ甘さが勝っている。アイスコーヒー(無糖&ストレート)で中和出来るかどうかのレベルにして、ビター100%のチョコレートを口に含んで漸く耐えられるか、そんな甘々空間だ。
其れを見て何を思ったのか、永遠がニンマリ顔をしながらジッ………と梓を見つめており。永遠様邪教徒の鈴と雪は電波を感じ取った様子で、己の兄である梓に視線を送ると、梓もまた永遠と妹二人の視線に気付き。そして彼女が寿司を一貫箸で挟み、梓に近付けながら「はい、あーん♪」をしてきたのである。
全員の視線が注がれ、鈴と雪は羨望を含んだ物で。梓は周りを見た後に永遠の方に目を移し、口を開いた所に寿司が入った事で『ヒューヒュー♪』と軽口と共に祝福を受ける事になって。其れから食事をしながら全逸と比奈の口から、梓と永遠の馴れ初め話が出て盛り上がったり、彼の両親に二人の御付き合いが公認されたりと、暖かい家族団欒な時間を梓と永遠は過ごしたのだった…………。
家族が増えた