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先ずは両方の鋏。近距離はガッチリと格納した鋏たる『拳モード』で殴り付け、中距離は90度の角度を付けて半開きにした『鎌モード』で引っ掛けを狙い。遠距離は完全に鋏を開いた『剣モード』で、切断力に秀でた一閃と言った変幻自在の攻撃方法を保有している。
其の三種類のモードでも厄介だが、皇金世代の鋏と前肢の付け根は人間の手首と同じく『捻る』事が可能で、其れを用いる事で咄嗟の防御や受け流しに、突発的な攻撃挙動の変更と攻防一体で厄介さに拍車を掛けている。
更には尻尾の先に在る針……………では無く『聖剣』は皇金世代の懐に飛び込んだ者には、
そして皇金世代は其の聖剣を『敵を倒す必殺』としている事が、挙げてきた判明点の中で何よりも『厄介』なのだ。
明確にヤバい武器を常に目に見える範囲で置き続け、他の斬撃を以て削りに掛かり。疲弊させた所で確実に刺して倒す戦術は、まさに
「ペッパーさん!右鋏の斬り上げ挙動、サイガ-100さんのモーションと
「ありがとうございます!引き続き自分の護身を第一に、フィールドと
ロックの声が響いてペッパーは御礼を述べながらも、対抗戦時に得た『サイガ-100の戦闘記憶』を自身の脳内から引き出し、皇金世代の動きとサイガ-100の動きを重ねて。ギルフォードブレイカーで巨体を支える肢を打ち据え距離を取り、己が所有し使える手札の中で何を用いれば、皇金世代に効率良くダメージが入るかを思考する。
「思考して試して結果を知り、また考察して試して再び考察する!其れが長期戦時に攻略する側が、攻略対象相手に『やらなきゃならないタスク』だ!」
ギルフォードブレイカーからミル・ト・コルンに交代、右手にマナポーションを取りて剣撃の隙間を走り抜け、
リュカオーンの愛呪によってユニーク
「観客も含めて皇帝陛下よ、俺を見ろッッッ!」
戦闘スキルが高かろうが人も動物も知性を持つ以上は、
例えばこんな風に──────さっきまで堅実で手堅い立ち回り続けていた木っ端な人間が、盾を構えて自殺志願挙動の、超スピードストレートタックルで突っ込んで来るみたいな場合は、特に顕著になるのは必然で。
「皇帝陛下、貴方は敵に『上から見られた事』は有りますか?」
そんな中、真上から『見られている』と感じた、皇金世代と水晶群蠍達が真上を見上げた──────其の直後。自身の腹部を
大きな音が鳴ったと思えば、蠍達の煌帝の巨体が水晶の戦場から離れ、まるでフワリ……と空中に浮き上がったのだった。
シャンフロのスキルには『界』や『律』、或いは其の両方の文字が入った物が、幾つか存在している事が有志のプレイヤー達によって判明している。
例えば
例えば
此処からは個人的な見解になるが、界を宿したスキルは視界を含んだ『特定のカテゴリー』に関する物。律を宿したスキルは世界に関わる要素、重力や圧力等の『世界の法律』に抗って反逆する物であると、自分は認識している。
集律視標着目の面白い点は、
そして
つまりは、だ──────集律視標着目と天空の神眼、此の二つのスキルによる組み合わせは『半径100m以内に存在する敵の
自分の中でズッ友コンビスキルたる『
無論単体でも皇金世代相手に『通用する』事が証明され、戦闘開始から漸く決定的な『隙』が産み出されたのを、ペッパーは決して見逃す事は無く。
インベントリアから
「吹き飛べッッッ!!!」
皇金世代がスキルの効果で真上を見上げていた事、受けた瞬間に後ろへと飛ばなかった事、そして敵の糸の様に細い僅かな隙をペッパーが打ち抜いた事で、蠍の皇の巨体は一際大きな音の後に、空中へと浮かび上がったのである。
だが、皇金世代は。ペッパー達の予想を遥かに上回る行動を取っていた。
ペッパーと皇金世代の戦いの中で、
そして彼女が其れを伝えるよりも早く、ペッパーは皇金世代を強烈極まるサマーソルトキックと、ノックバックによって宙に浮かせた物の、皇金世代は身体を間一髪繋ぎ止める。
まるで鎖で繋ぎ止めた尻尾に、思いっ切り力を込め。吹き飛んだ身体の勢いを利用し、突き立てた聖剣を『バク転』の要領で引き抜いた──────其の刹那。
渾身の抜刀居合による『マジックエッジ』が、
皇金世代の実力