一夜の先に見る物は
カーテンから朝日が射し込み、ベッドがモゾモゾと蠢いて、一人の男が…………
彼が無言で左右を見回せば、日本が世界に誇るカリスマモデルの
「……………………………はぁ、参ったなホント」
記憶を辿り思い出せば、永遠と百を自分は交互に何度も抱いて。彼女達の弱点を見付けて攻め立てれば、其の仕返しとばかりに二人合わせて十回以上は搾り取られ。
途中で百はユニークモンスター・深淵のクターニッドとの決戦に向かうべく、シャワーを浴びて持ち込んだVRヘッドギアでシャンフロにログインしていき、其の間は永遠とイチャコラして最終的に体力が削り切られて、梓は彼女と共にダウンする結果となった。
百が今こうして隣で寝ている事から、おそらく深淵のクターニッドは無事撃破出来たと見て良い。
(紆余曲折有れども、百さんやソウちゃん含めて今回のシナリオ参加者達の的に見ても、初めてのユニークモンスターのユニークシナリオの攻略という快挙、何事にも代え難い良い経験になったと信じたいな…………)
クラン:旅狼が先んじて攻略したので、其れを言ったら『どの口で言ってるんだ』と睨まれる予感が有る。言わぬが花という諺の通り、梓は心の内にて留めておく事に決めた。
「あーくん、おはよう」
「おはよう、梓」
「あ、おはようございます。永遠、百さん」
そんな中、頬を赤く満面の笑顔で声を掛ける永遠と、何処か恥ずかし気に解れた笑みを向ける百が居て。
「フフフ、相変わらず性欲旺盛なのは『おばさん』の血筋なのかねぇ?」
「相当回数ヤッてれば、嫌でも自覚するんだがな………」
「梓。昨夜ヤッている時にも言ったが、私の事は『百かモモと呼べ』と言ったろうに…………」
「すいません、呼び馴れて無くて…………」
「………まぁ、少しずつ馴れていくと良いさ」
「「其れよりも」」と、百と永遠が見つめる先には掛け布団を下から押し上げ、堂々と立つ『膨らみ』が一つ在り。昨日精力剤も飲みまくりゴムも大量に使って、二人から随分コッテリと搾り取られたのにも関わらず、元気百倍な状態になっていて。
「元気一杯なコレをちゃあんと鎮めてあげないとねぇ〜〜〜♪」
「永遠だけで無く、私も忘れて貰っては困るぞ。クターニッド撃破の御祝に、沢山抱いてくれるな?梓」
「……………明日の事を考えて、御手柔らかに御願いしますよ?」
自分の身体、どれくらい持ち堪えられるかなぁ。そんな梓の心配を他所に、永遠と百は彼に己の身体を押し付けつつ、キスを迫って。口付けは軈て舌を絡めた物へと変わり、そして己の魅力で梓を融かすが如く、二人の美女は一人の男と身体を重ねていく…………。
二人の美女と一人の男による、身体を重ねた交わり。
太陽が昇っていようが御構い無しとばかりに欲望を解放し、己の心に従う様に快楽を貪り合う光景は、傍から見れば駄目人間達と思えなくも無いだろう。
永遠にとっては仕事柄、中々纏まった休みを取れない為に、こうして一分一秒でも長く己の恋人の温もりと熱を感じて、心の底から愛され幸せになり、軈ては彼の子を宿したいと思うからこその愛情表現で。
百にとっては自分の純潔を捧げた相手であり、己の気持ちを真っ直ぐに真正面から受け止めて、優しく抱き締めて幾度も抱いてくれた相手を覚え、例え二番手になったとしても夫婦の関係に至りたいと、純粋に願うからこその献身で。
梓にとってはこんな自分を愛して、多大な献身をする二人の想いに応えるべく、真っ直ぐに受け止め抱き締めて、深い愛情を大事に注いで満たしてやれる様に、幾度も交わる中で自らの思考を回し、どうすれば彼女達が少ない回数で充分に満足するかを探し続けて。
日が昇り、昼を回り。夏の日差しが夕方に差し掛かった頃に漸く永遠と百は満足して。梓はヘロヘロになりながらもベッドから起き上がって下着を着付け、リビングまで歩いて行って食器棚からマグカップを三つ取り出し、蛇口を捻って水を注ぎ入れて慎重に運んで行った。
「永遠、百さ…………じゃなくて、百。水をどうぞ」
「ありがと、あーくん」
「すまんな、疲れているのに…………」
「一説では行為をすると、男性より女性の方がカロリーの消費が大きいって、家の御袋から聞いた事が有りましてね…………」
ベッドに腰掛けて水を飲み干し一息付いた所、朝から何も食べずにブッ通しで交わり続けた為に、腹の虫が元気良く鳴いている。時間的にもそろそろアパートの自室に帰って、途中で高カロリーな食事を摂りつつ、英気を養った方が自分の為になりそうだ。
「永遠、百。俺は明日はバイトだから、そろそろ住まいに帰らなくちゃいけないんだ」
「まぁ………あーくんと一日イチャイチャ出来たし、
「そうだな………。流石に此れ以上したら、仕事にも影響が現れそうだ」
そんなこんなで最期は三人でシャワーを浴びる事にし、永遠と百が二人で梓の身体を挟み込む形で洗い、流れる様に最期に其々一回ずつ交わって。ドライヤーを使って永遠と百の髪を乾かしながら、愛の言葉を紡ぎ合いで口付けをし、服を着直す。
途中に百からメールアドレスの交換を行い、永遠の部屋を発つ前に二人からキスを迫られ。其れは舌を絡め合う激しいディープキスとなった後、名残惜しそうにゆっくりと離れていった。
「またね、私のあーくん♥️」
「現実でもまた君に会える様………予定を確認しておくよ。梓」
「…………うん。また会える時に」
美女二人に見送られ、永遠の部屋を出た梓は帰路へと着く。取り敢えず二人が自分の子供を宿した時に備えて、魚臣 慧が以前から言っていた『プロゲーマーのスカウト』を受ける事も視野に、先々の事を頭の片隅で思考しながら………。
満たし、満たされて
※尚クターニッドとの決戦に置いて、再ログインした時にサイガ-100は女性陣から『雰囲気変わったな』という印象を受けた。更に言うとマッシブダイナマイトに至っては、彼女の横顔から『大人の女としての通過儀礼を果たした』と感付いた。