交わりの先
現実世界で天音 永遠と斎賀 百の二人の美女を抱いて、およそ一日半の時間を過ごした其の翌日。
コンビニのバイトを終えて午後三時に帰宅から、シャンフロにログインしたペッパーは、シグモニア
アイトゥイルの開いたゲートを潜り抜けて、先ずはラビッツにてビィラックが修繕した残りの銃達と自分の武器を受け取り、シグモニア前線渓谷で狩ったモンスターの素材を渡して新しい武器防具の製作、他に消耗した武器防具の修繕を複数依頼。銃に関してはクランメンバー全員に通達し、修復された銃達の振り分けをする事に決め。
そして出立前にペッパーは、ビィラックから以前頼んでいた
向かったのはファスティアに出現以降、入場制限:レベル50以上という条件を満たした者達を招き入れ、様々な試練を以て二号人類種を観察・育成する
「あ、ペッパー。ベヒーモスに来たんだ」
「やぁ、モルド。って事はルストも居…………るみたいだな、うん」
「あはは…………第六階層で戦術機を手に入れてから、あんな調子でね………」
モルドが遠い目で視線を向けた先、量産戦術機の一つ・ボールメンで環境生物相手に笑顔で無双しまくる、ルストの姿を彼は見た。其の挙動たるや、まさにロボット物のゲームやアニメにコミックの強キャラが到達する極地──────『人機一体』の其れに等しい物で。
彼女の周りには同じく戦術機を手に入れて、いざ大暴れせんとしていたのが、ルストの高い操作技術に釘付けにされて足を止め、其の隙を見逃さない環境生物達の横槍に吹っ飛ばされ、自分達がピンボール体験をしている。
「因みにペッパーは?」
「
「其れなら良いけど、何人必要?」
「アイトゥイルとノワにヒトミさん、其れにルストとモルドも居るから最大で九人かな」
「解った。ルストを呼んでくるよ」
おそらく第六階層で手に入れたであろう『無線』らしきアイテムを用い、モルドはボールメンを操作中のルストと会話をしている。そしてペッパーが居る事に気付いた他のプレイヤー達も殺到して来るのを見、アイトゥイルとノワを抱えて遠い目をしながらも、此処へ来た目的の
其のスキルの名は『
武司の神業の能力は至ってシンプルな物で、スキル使用者が『現在装備している武器の能力を大幅に向上する』他に、其の武器に
神剣大義が『剣や刀系列武器を使用してダメージを与える時に、使用者の攻撃モーションとモーション感度を超強化する効果』を持ち、要するに『斬撃スキルを重ね掛けて使用するとダメージの補正や出力が凄まじく向上する』…………という物。
そして翼神の黎撃はスキルの
神の名を冠しながらもレベル表記が為された三つのスキルだが、其のどれもが『只成らぬ気配』を持っているとペッパーは感じている。火力か、能力か、或いは
そんなこんなしている内に、ボールメンを操るロボゲー推しのルストを含めたロボゲー好きの面々、第六階層で銃を手にして更なるアタッチメントや銃種を手にしようとしているプレイヤーや、第八階層で得たスキルを検証していたライブラリにプレイヤー達が合流し、彼を囲んで。
一先ず事情を説明、アイトゥイルとノワとインベントリアに居るヒトミ、ルストとモルドに+九人の計十五人の即席パーティー結成から、ネフホロチャンピオンコンビにアイトゥイルとノワを預け、見た目はガーゴイルの身体に蟷螂の特徴たる鎌が合体した環境生物の一体、リョウマ3-3とペッパー達が相対する。
「ペッパーさーん!取り敢えずスキル無しから御願いしまーす!」
「了解です」
シャリンシャリンと鎌を鳴らし、斬り掛かってくるリョウマ3-3の攻撃を感覚強化スキルで動体視力を高めつつ回避。右手に刻まれた愛呪の権能を
「其れじゃ、初陣を飾るとしようか!一緒に往こう──────『
水晶群蠍の特性たる鉱石を食らう事で同質の性質を手にする特性によって、日光と月光の二種類の異なる光を浴びて変色、其の際に発生する莫大な魔力を放つ『ツァーベリル帝宝晶』と同質の力を持つ蠍の素材を使い産み出された、煌蠍の籠手同様に彼の背丈を上回る大きさと、確かな質量と重量を誇る巨大な
「ペッパーさん、其の装備何ですか!?」
「サンラクが使っている煌蠍の籠手を新大陸に居る水晶群蠍の亜種個体で、複数のビームをフレキシブルに切り替えてくる帝晶双蠍ってモンスターの物に置き換えて貰って作った
プレイヤーの誰かの声を小耳に挟み、愛呪相殺の制限時間が迫る中、機動力系強化スキルを起動してリョウマ3-3の間合いに飛び込みつつ、振るわれた右の鎌を左側の籠手で往なして、右側の籠手で鳩尾を殴り据える。
「良い硬さだ、気に入った!次はスキルを乗せて打ち据えます!」
「了解です!」
振り抜きノックバックで押し込みつつ、拳先をリョウマ3-3と己の中間地点に向け、ペッパーは甦機装達が持つ『制御と活性』の
「【
ペッパーの言霊を受け、光帝の籠手の左右に備わる二本ずつの計四本の水晶柱が射出、高速で飛翔して第三階層の草原の地に突き刺さる。対するリョウマ3-3は両方の鎌を折り畳み、折れ曲がった鎌の関節から飛び出した突起から『細い針達』を連射。
動体視力強化が生きている内にサキガケルミゴコロを起動すれば、脳内にて発現したのは『自身の身体に無数の穴が空いて死亡し、其の針が自分の後ろに居たプレイヤー達も同じ運命を辿った』光景であり。
「ッ………オラオラオラオラァァァァ!!」
そしてグローブ形状ではない籠手系武器も対象となり、其の補正値も格段に跳ね上がった『
「後ろの人達に当たったらどうするんだよッッッ!」
レーアドライヴ・アクセラレートで一瞬で移動、数度の瞬間転移挙動で翻弄し、リョウマ3-3の頭部に拳撃スキル・
スキルの効果により、十秒間の確定気絶がリョウマ3-3を襲い、其の身動きが止まった。此処から一気に畳み掛けろ!
「行くぞ………此れが試したいスキル!人数が多い程に強さを発揮するという、
魅せろ、神代技術の籠手と王妃のスキルの真髄を