VR初心者ゲーマーが往くシャングリラ   作:ガリアムス

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準備をしよう




五月蝿い声には針を万本飲ます

グレイブヤード積竜火山(せきりゅうかざん)の地下に存在する都市のホルヴァルキンに到着し、当代のミダスことミダス28世達によって、ユニークシナリオ【赤竜の叫び、断ち切るは我が意志】が発生した。

 

其れを受注したペッパーはミダス28世や、最初に出逢った第一鉱人族のミモリザ。彼女の案内で面会した彼女の父親のガンタックを始めとする、様々な鉱人族から話を聞いた事により、赤竜ドゥーレッドに関する情報を幾つか入手する事に成功する。

 

先ずドゥーレッドハウルの見た目は、竜の頭と首に尻尾が付いた所謂『巨大なアメンボ』の姿をしているらしく、実際にペッパーが紙を使ってデザインを描き出した事で、大まかな姿と輪郭を掴む事が出来た。

 

次にドゥーレッドハウルは身体の至る所から生えた突起から炎を噴き出す事が可能であり、其れを用いる事によって本家本元のアメンボの如く『超変速挙動』を可能にし、排出する炎の出力を変える事で回転しながら空を飛ぶ事も出来るのだとか。

 

他にもドゥーレッドハウルのやって来た事を色々と、其れは其れは事細かに教えて貰えた上に、其れを聞く度にドゥーレッドハウルの『クズさ加減』が酷い物で有ると判り、ペッパーの中では『ドゥーレッドハウルは絶対にブッ飛ばす』という、ある種の『ボルテージ』が鰻登りになっていくのを感じた。

 

最後にドゥーレッドハウルは『朝八時から午後十一時の間』は、狩りやらの為にグレイブヤード積竜火山から離れており、其の時間帯は赤系竜人族(ドラゴニュート)や鉱人族は束の間の自由を手に出来る。尤も『ドゥーレッドハウルは其の時間帯中に帰還する事も有り、完全に安心出来ると言う訳では無いので注意を』と、ミダス28世から警告された。

 

(そうなると赤竜ドゥーレッドハウルとの戦いは、少数精鋭じゃなくて『レイド』想定で戦うのが吉だろう。戦力は多いに越した事は無いし、個人的にも勇者武器(ウィッシュド·ウェポン)勢揃いさせてみたい所が有るし)

 

ジークヴルムのユニークシナリオEX【来たれ英傑、我が宿命は幾星霜を越えて】のクリア条件の一つに、赤・青・緑・白・黒の五色の竜達を討伐する事が挙げられており。

 

そして此のユニークシナリオに於いて、プレイヤーが『ジークヴルムを撃破』or『五色の竜達を討伐』の何方かの条件を達成した瞬間に、ワールドストーリーが進行する可能性が高いと、七天極星(グランシャリオ)会談時に他クランのリーダー・サブリーダー達と意見交換を行ったのを覚えている。

 

「準備は念入り、始めるなら盛大、決めるならド派手に…………ってね」

 

ホルヴァルキンの某家屋を貸して貰ったペッパーはランドマークを更新し、ラビッツから行けるファストトラベルの範囲を更に広げ、ポポンガに相談して『ある事』を依頼した結果、彼からは「其れなら可能だと」答えを貰った事でパズルのピースが埋まる様に、攻略への道筋(ルート)が見えて。

 

ペッパーは早速『赤竜ドゥーレッドハウル討伐』に備えた準備に取り掛かり始め、手始めにクランチャットに状況報告を始めたのであった……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【旅狼の溜り場】

 

 

 

ペッパー:ユニーク職業の勇者に関係が有るグレイブヤード積竜火山、其の地下に住んでるドワーフ達の故郷・地下都市ホルヴァルキンに到着して、ドワーフ達から赤竜ドゥーレッドハウルを打倒してっていうユニークシナリオを受注したんだけど、奴さんのクズさ加減が振り切ってるからちょっと協力してくれない?本来だと自分が行った場所にしか行けない目的地に、一飛び出来る特殊なファストトラベル持ちのNPCの御力添え付きです。

 

サンラク:ソイツは前にベヒーモスで言ってたNPCと同じか?つうかペッパーが其処まで言うって、相当じゃねーかドゥーレッドハウルってヤロー…………

 

オイカッツォ:マジ?七日間船で揺られずに新大陸行けんの?ヤバくね?

 

ペンシルゴン:ほほぅ?私のあーくんや、ちょっと詳しくオハナシしましょ?

 

秋津茜:大会に備えて練習してました!休憩です!

 

サイガ-0:凄い、ですね………

 

レーザーカジキ:わぁ…………

 

京極:ホント?

 

ルスト:短縮出来るなら其れに越した事は無い

 

モルド:確かファストトラベルって一度行った場所じゃなきゃ行けないらしいし、未踏の場所にも行けるってとんでもないね……………

 

オイカッツォ:因みに其のNPCって誰なのさ?

 

サンラク:ユニークに関われないからって、随分食い気味じゃねーかよぉう、カッツォくぅ〜ん???

 

ペンシルゴン:悲しいねぇ、ユニーク自発出来ないってさ〜

 

京極:ユニーク自発出来ないもんね〜?そりゃあ関わりたくもなるよねぇ〜!!

 

オイカッツォ:うるへー!時短出来るんならしたいんだよ俺も!!!

 

ペンシルゴン:で?私のあーくん、其のファストトラベル持ちのNPCって誰なのさ?

 

ペッパー:実はペンシルゴンとレーザーカジキは、もう既に会ってる。名前はポポンガさんっていうゴブリンで、新大陸の亜人種達からは大賢者様と敬わられてる存在。因みにレベルは200で墓守のウェザエモンさんと同じレベルって言えば判り易いのと、カテゴライズされてないけど見方によってはユニークモンスター疑惑を持っている、とんでもない御方なので。

 

サンラク:えぇ…………

 

オイカッツォ:えぇ…………

 

京極:えぇ…………

 

ペンシルゴン:ポポンガ…………、ポポンガ……………。あぁ、あーくんが最大高度取った時に試練出してた、おじいちゃんゴブリンだっけか

 

レーザーカジキ:魔法に関する色々を教えてくれたゴブリンさんですね。凄くタメになったの覚えてます!

 

サイガ-0:話を聞いてる限りだと、サポートNPCみたいに聞こえますね…………

 

ルスト:ロボとは関係無いか

 

モルド:家のルストがすいません………

 

秋津茜:すごいゴブリンさんなんですね!

 

ペッパー:まぁポポンガさんの話によると此の特殊なファストトラベルは、信頼に値するプレイヤーじゃないとやらないらしくて、多分シャンフロプレイヤー毎に信頼度とか好感度で判断されてるっぽい。俺はポポンガさんの事を「〜さん」付けで呼んでるからか、ファストトラベルについて相談したら快く引き受けてくれたよ……………。

 

オイカッツォ:やっぱシャンフロって、ロールプレイが鍵握ってんのかね………

 

サイガ-0:おそらくは………。姉さ…………じゃなくて、サイガ-100も………交渉では少しロールプレイを、絡めてましたので…………

 

ペンシルゴン:まぁロールプレイをしなくても良かったりするけどさ

 

ルスト:ロールプレイって疲れるから得意じゃない

 

モルド:人によって得手不得手がハッキリ出るよね………

 

サンラク:やり方が解かりゃ、楽しいけどな〜

 

秋津茜:ありのままの自分で喋ると良いですよ!

 

ペッパー:其れで、だ。今日の午後九時以降にシャンフロへログイン出来る人は居る?其の時にポポンガさんと一緒に迎えに行くつもり。あと無理強いをするつもりは無いし、入れる人だけ言ってくれ

 

サンラク:俺はいけるぜ

 

オイカッツォ:俺も

 

秋津茜:すいません!私は大会前なのでログイン出来ません!

 

京極:僕はリアルが忙しいからちょっと無理っぽい

 

ペンシルゴン:ホルヴァルキンでランドマーク更新したいから入るよ

 

レーザーカジキ:僕はシャンフロでやらないといけない事が有るので…………ごめんなさい

 

サイガ-0:いけます

 

ルスト:午後九時ね。ネフホロで遊んでる

 

モルド:了解

 

ペッパー:では時間通りに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「参加者はサンラク・オイカッツォ・ペンシルゴン・サイガ-0・ルスト・モルド。其れとエムルさんにサイナさん、エクシスさんとウォットホッグを加えた場合は七人三羽二機一頭一匹の合計十三。そろそろ昼だし一回休むとして…………あぁ、其の間に進めておくのもアリかも知れないな」

 

一先ずログアウトをする前にイムロン・サイガ-100・草餅がログインしているかどうかを確認するも、全員物の見事にインしておらず。

 

ドゥーレッドハウルに気付かれる可能性も考慮し、ペッパーは天音(あまね) 永遠(とわ)斎賀(さいが) (もも)にEメールアプリで文章を書き込み。

 

数分後に永遠から『あーくんの休みの日を教えて。其の日に私の部屋に遊びに来る事、あとモモちゃんにも共有しとくから』と返信が、其の後に百からも同様の返信が返って来たので、此れまた搾り取り不可避だと諦めの境地に至りながら、ペッパーは『了解』と返事を送り。

 

其の後アイトゥイルとノワを目一杯撫で撫でし、ヒトミに一羽と一匹の様子を見て欲しいと頼んだ後、貸し与えられた家屋のベッドにてセーブを行い、昼食休憩の為にログアウトしたのだった……………。

 

 

 






報連相って大事


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