イベントの後に
「やぁやぁ、
『グルルルルルルルル………………!』
知ってた、いつもの、様式美、実家の様な安心感、etc……………此の場面が仮にコメント投稿可能な配信サイトなら、此の様な赤大文字のコメントで埋め尽くされていただろう。
鉱人族の故郷・地下都市ホルヴァルキンにて
其処で待ち伏せていたペンシルゴン・ゼッタ・サンラク・エムル・サイナ・サイガ-0・エクシス&ウォットホッグにより包囲されて逃げ場を失い、現在ピーツが出店している付近に正座されていたのである。そしてペンシルゴンの言葉に対してノワが喉を鳴らして威嚇から、バチバチバチと火花を散らし合う光景は、ある種の『風物詩』と言っても過言では無いだろう。
「取り敢えずペンシルゴンとノワは落ち着いて、どうやって海底まで行ったのかを話すから」
「じゃあテキパキ話して頂戴な」
「解った解った。じゃあ話していくよ」
アイトゥイルがペッパーの頭に乗って、ノワは正座しているペッパーの太腿に御座り、ヒトミはサイナと情報共有し、ポポンガは自身の魔力で産み出した玉に乗った中、ペッパーは三人に此処までの経緯を話していく。
「………………発端は『
「キンイロソードをブッ倒してるじゃねーか、ペッパーよぉ………。あ、因みにソイツの『片目』は潰れてた?」
話を始めた所、サンラクが問い掛けて来る。記憶を辿り思い返せば、サンラクは皇金世代と少なからず『因縁』が有り、そして自分が戦った皇帝陛下の両目は『万全の状態』だった。
ペッパーは「両目共に万全の状態だったよ」と答えれば、彼は「そうか」と答えつつも、正眼の鳥面の嘴部分に手を当てて『何か』を考え始めた。
「話を続けるけど、
話を聞けば聞く程、彼も随分と激動で濃密な時間を過ごしているのが見て取れる。
ある意味ペッパーは、此のシャンフロというゲームと『相性が最高』なのだろう。
「
其れでビィラックさんに頼んで、アトランティクス・レプノルカの通常個体の素材をふんだんに使って作って貰った『マクティスシリーズ一式装備』と、エフュールさんに依頼して深海三強の素材を用いた『深海深層で動ける三種のアクセサリー』を装備して海に潜り、モンスターと海中で戦いながらも進み続けて、深海深層まで到達からアスカロンを深海の冷気に当てた後デスポーンした訳です」
此方が其の証拠ですとばかりに、インベントリアからマクティスシリーズ一式装備と深海三強のアクセサリーに、赫と蒼の剣身を持った朽ち照らすアスカロン。オマケとばかりに
「朽ち照らすアスカロンねぇ…………」
「英傑武器、は………初めて、見ます」
「過去に英雄が握り振るった武器が何らかの形で現存してるけど、昔の力を失って朽ち果てた状態で見付かったのを修繕していけば、ある程度の強化段階で二つの『修繕分岐』が在るらしい。ビィラックさんかヴァッシュ先生なら其の辺りを知っていると思うから、此れから聞きに行くつもりだよ」
スクショを撮ったペンシルゴンを見ながらも、インベントリアに素材や装備を戻しつつ伝えるべき事は伝えたと、ビィラックの居る鍛冶場へ向かわんとしたペッパーに、ペンシルゴンが「ちょいまち」と声を掛けて止める。
「あーくんさぁ、君は『ドワーフの故郷のホルヴァルキン』に行ったんだよね?」
「まぁ、そうだね」
「ミダス28世ってドワーフは『勇者武器の事を知っている』訳じゃない?」
「そうだね」
「……………『勇者武器誕生のプロセスに関する情報持ってる』でしょお、あーくん?」
「なぁんでそんな事まで解るんですかねぇ…………」
「はい、じゃあ吐こうかぁ〜???」
もうヤダ此の魔王、テレパシーか何か搭載してるんですレベルの察知で怖いんですけども。バレたなら仕方無しと半ば諦めの境地でスクショした、勇者武器誕生を刻んだ壁画をペッパーは開示して、サンラク・ペンシルゴン・サイガ-0は其のコピーを取っていく。
「此れだけでライブラリから金取れそうだな………」
「です、ね……………此れだけハッキリとした、物語ですから」
「さてと、幾らまで搾り取れるかなぁ…………」
「ペッパーよ。儂はお前さんが述べた開拓者を『召喚』する為の魔力を練りに、一度地下都市ホルヴァルキンに戻って置くわい。九時には間に合う様にしとくから、お前さんも準備を怠らぬ様にな」
ライブラリの金庫がスッカラカンになる事を心配していた中、ポポンガがそう述べた瞬間。彼の足元に広がった魔法陣によって、一瞬の内に姿を消してしまった。
「なぁ、ペッパー。ポポンガって『ユニークモンスター』疑惑持ちじゃねーの?」
「私もそう思うよ。プレイヤーを任意の場所に召喚するって、サラッと『とんでもない事』やってる訳だし」
「話を聞いてる限り、ですが………ペッパーさんに対しては、随分と協力的に見えました…………」
「やっぱりモンスターやNPCにも、プレイヤー毎の好感度判定が働いてるのかもね…………」
ヴァイスアッシュがユニークシナリオ受注者其々に対して好感度を抱いている辺りから、システムやサーバーにはプレイヤー個々人の好感度やらが、其々のNPCに対して異なる数値を出している可能性は有る。
此方の雰囲気から話の内容を察する事が出来、自然な流れで会話を繋げられる高性能なAIが搭載されている事を踏まえても、やはりシャンフロは神ゲーと呼ばれるだけ凄まじい物だと、改めて思い知らされた気分だ。
時刻は六時を回ったのでそろそろ休憩を挟まねばと思いながら、再ログインしたら真っ先にビィラックの鍛冶場へ向かう事に決め、ペッパーは兎御殿の休憩室でセーブ&ログアウトをしたのだった……………。
続きはディナーの後に
※尚此の後ペンシルゴンはエイトルドのクラン:ライブラリの拠点に赴いて、勇者武器誕生関連のスクショを見せびらかして、多額のマーニを巻き上げました。総額は三億マーニ
※700話記念、設定開示コーナー
三桁スキルの一つであり、神の名を冠しながらもレベル表記を持つスキル。能力が『現在装備している武器の能力を大幅に向上する』他、其の武器に対応しているスキルを使用すると『効力と補正がスキルレベルに応じてボーナスが追加』される。
例を挙げるなら『刀武器で刀スキルor斬撃スキルを使用』だったり、『大槌武器で大槌スキルor打撃スキルを使用する』事が此れに当たる。
此のスキルはレベル表記持ちである為に合成可能であり、其の真髄は他の武器系スキルと此のスキルを『どちらもレベルMAXの状態で合成する事』に有り、其れによってスキルは『
武を謳う神の技、武具と共に切り拓く境地。
武具の数だけの技が在り、神為す技も其の数在り。
三桁スキルの一つであり、神の名を冠しながらもレベル表記を持つスキル。能力が『剣や刀系列武器を使用してダメージを与える時に、使用者の攻撃モーションとモーション感度を超強化する効果』で、速度を強化して斬り付けるモーションも此れを用いれば、断風より劣る物の相応の速度の斬撃となって放たれる他、大剣や大太刀武器の場合は片手剣並の速度となるので奇襲性が高い。
此のスキルは育成する事で、九つ在る『
余談だが剣士系最上位職の剣聖や、剣豪より派生する隠し最上位職の■■が、神剣大義を鍛え続けて覇神剣顛極を取り揃えた場合、剣と刀を用いた単純な戦闘は前衛職で『最強格』の戦闘力を獲得出来るのだ。
剣の道に果ては無い、剣の道に限界は無い。
己の学び歩んだ剣の道に神剣大義は目覚め、鍛錬と習熟の果てに覇神剣顛極が在るのだから。
隠しステータスの一つ・高潔度が高いプレイヤーが習得しやすい三桁スキルの一つであり、神の名を冠しながらもレベル表記を持つスキル。スキルの
例えば此のスキルのレベルが『3』の状態ならば『格闘によるダメージ+其のダメージに1.3倍の乗算された数値分を直接与える』事となる(レベルMAXなら2.0倍の乗算が加わる)。
また此のスキルはレベル表記を持つ為、他のレベル持ちスキルとの合成に使える他、レベルMAXまで育成した状態でレベルアップする事によって、全部で十個在る『
気高き心を持つ強き者よ、其の御心を忘れるべからず。
汝の心は空の如く広く、其れこそが神成る御業を得る鍵である。