貪る大赤依への有効打
SOHO-ZONEによって判明した貪る大赤依の正体、其れは血の様な液体や半凝固状態に変態する身体を『赤いバッタで構築する
仮称『第四形態』か、或いは『最終形態』へと突入した貪る大赤依は現在、其の赤いバッタが背中で巨大な竜巻を作り出して、其処から『モンスターの腕や足に頭』といった一部分の部位を持った存在、もしくは
其の分身も凄まじく強いのだが、
「オラオラオラァ!!まだ足らねぇんだ、もっと寄越せやクソレッドォ!!」
『Wileeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!』
「良いよぉサンラクくぅん!バッチリドロワーズも撮れてるよぉ!!」
「あああああ死ねぇ!消してやる、消してやるからなぁ!絶対に消してやるからなディプスロぉおおおおおおおおおおおお!!!」
「ディープスローター、すまんが後で其のスクショを頂けるか?」
「うーん…………いいよぉ、御幾ら払えるかなぁ?」
「ジョゼットさん、ディープスローターさん!今は集中して下さいッッッ!!」
ペッパーの声が飛び、襲い掛かる赤のキメラを対処しながら、作戦の肝となるサンラクを支えていく。現在の『
其の姿と共に
「フハハハハハハ!!今なら見える気がするぜ、DPS神の御加護って奴がよぉ!!!」
斬り刻まれてダメージエフェクトを撒き散らして爆散する赤いキメラ、其れとは別の黒いエフェクトが喪服と大剣に注がれる。刹那ズバァン!!と音を鳴らし、貪る大赤依の尻尾が絶ち切られて地面に落ちた。
『Uveveveveaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!?!』
「尻尾斬りました!」
「私達で仕留めておく、引き続き頼むぞ!」
「任せなぁ!!」
「撃鉄の力は有るが、無茶はするなよサンラク!」
「ギリギリで踏ん張るのもゲーマーなんだよなぁ!!」
ユニークシナリオ【
一つ目は自身よりレベルの低い相手に対する『即死効果』、其の即死確率は使用者のレベルと攻撃対象のレベルを引いた差分の数値となり、装備時の効果と組み合わせれば低レベルモンスターが相手に理不尽を強いる事も可能だ。唯でさえレベル差が有る状態で攻撃を加えるともなれば、脅威度は対処法が解らない黒死の天霊と同じくらいには凶悪と言える。
二つ目は別離れなく死を憶ふでモンスターを倒す度に、武器の耐久値を回復するという効果で、黒き死に捧ぐ嘆きとのセット運用を前提とした効果デザインであり、ペッパーが保有するユニーク小鎚三兄弟の様に特定の条件化で耐久が変動する武器で、他にも
三つ目は別離れなく死を憶ふで敵モンスターやプレイヤー、NPCを打倒し続ける程に武器重量が『
サンラクが此の大剣を選んだ理由は、此の二つ目と三つ目の能力に有り──────貪る大赤依が『群体系のモンスター』である事と、打倒したレッドキメラを構築する小さなバッタの一匹一匹に対して『死亡判定』が働いている事、そして黒き死に捧ぐ嘆きと別離れなく死を憶ふのスローター行為で回復と強化を加えていく特性、其の全てが噛み合った事で鏖殺コンボが完成したのである。
「ヨッシャァ!」
生み出された赤いキメラが砕け散る、そして別離れなく死を憶ふが『片手装備可能』な迄に重量が軽くなり、左手に特大剣を右手にアラドヴァル・リビルドを握り締め、此の状態まで極まった今の自分にならば出来ると『確信していた』。
「ペッパーァ、
「あいよぉ!!」
「はいっ!【焔よ猛れ──────」
「任せてよぉ…………!」
頭上に放り投げた二つの剣を手放し、纏った装備の上から
左手でキャッチしやすい様に円盾が投擲され、サイガ-0が走りながらに詠唱を開始し、ディープスローターもまた詠唱を行い。右手に顕現させ、左手でキャッチしつつ、構えた
「【
「【ビースト・ドゥームフレア】!!!
「──────!」
攻撃が飛び交う中、プレイヤーと大赤依とプレイヤーの間を貫き飛来した魔法達が、両手で握られ開いた盾に吸い込まれて青い炎が二重に纏わり、
インベントリアに盾を収納から突き刺した別離れなく死を憶ふ、投擲したアラドヴァル・リビルドを掴み、
「覚悟しろ、クソレッド──────『
其の言葉と共にサンラクが
続いて二回、三回、四回と音が響き、貪る大赤依の背面に生えた無数の尻尾が切り離されて。此れは一体何だと、プレイヤー達が疑問を抱いた……………次の瞬間。
「ぷぎゅる」
『!!?!?!?!!!?!??』
奇妙な声と共に、黒雷と青い炎と星の輝きを纏った小さな粒が夜空の彼方へ吹っ飛んで行って、赤い怪物は首が残り一本だけになった事に、驚愕と共に身を強張らせながら言葉にならない悲鳴を上げ。
そして──────
『規定速度観測、条件達成』
『達成者プレイヤー名:サンラク』
『称号【
前人未踏の空席が、此の瞬間を以って埋められた。
至りし者