勇魚より話を聞いた後
※少し短いです
「バハムートの三番艦・ベヒーモスの第八階層に在る、アンドリュー・ジッタードールさんのラボ……………其処に置かれていた、此の
バハムートの二番艦・リヴァイアサンを統括する、リヴァイアサンの擬人化した存在たる『
そして彼と共に居たサンラク・ペンシルゴンは、彼が既に『
サイガ-0もまた、ペッパーがクターニッドの一式装備を手にした時と同じ、別のユニークモンスターに関わる装備への手掛かりを持っていたのだと悟った。
『確かにアンドリュー・ジッタードール様がリヴァイアサンからベヒーモスに移る前、此の箱の鍵をデータとして第五殻層に置いて行きましたね。解りました、ペッパー・
「ありがとうございます」
言うが早いか勇魚は掌に光を集めて『其れ』を形作る。まるで水晶で出来た一枚のカードの様で有りながら、
受け取ったカードをインベントリアに収納し、取り敢えずペンシルゴンとサンラクから『オハナシ』が来るとペッパーが思っていると、勇魚はこんな事を言ってきたのである。
『其れとペッパー・天津気様、アーサー・ペンシルゴン様。もし御二方が望まれるので有れば、ウェザエモン・
「マジ?」
「本当ですか?」
リヴァイアサンに入場した時、勇魚は確かに『ウェザエモンは此処の政府直轄軍の総司令官をしていた』と語っていた。即ち其の居住空間にはウェザエモンやセツナに関わる『何か』が存在する事を意味している。
ただし現在の時刻は午前二時で、居住空間に向かって戻るともなれば一徹不可避なのと、今も待ち惚けするプレイヤー達への説明やら含めれば、後日に回す事はほぼ確定だ。
「勇魚さん。御誘いは嬉しいのですが…………俺達が叡智に辿り着けたのは、皆さんの御陰でも有ります。なのでそろそろ皆さんの元へ一度戻り、此の場所で何を見たのかを共有したりしたいのです」
『成程……………。では来訪したくなったら、私に御声を掛けて下さい。何時でも御案内しますね』
ゲーム内でプレイヤーがストーリーモードを進めるにしても、其の物事には常に順序という事柄が付き纏う。一昔前レトロゲームしかり、特定の手順を踏まなくてはイベントフラグを起こせないのと同じだ。
今の時代はヒントや注意喚起やらで判り易くなったが、攻略本が製作されなかった昔のゲームは基本『ノーヒント』での攻略が当たり前で、そう考えればプレイヤー目線を理解した親切設計になったと言える。
「取り敢えず第五殻層までのファストトラベルを『ガガシィッ』………………」
「「取り敢えずオハナシしようか(ぜぇ)、ペッパーくぅん〜〜〜〜???」」
「アッハイ」
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ペッパー、説明中……………
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「………………という訳なんですけど」
「──────要するにベヒーモスの第八階層のアンドリューのラボと、兎御殿に戻った後にヴァイスアッシュの兄貴があーくんとサンラク君を案内した天守閣に、ウェザエモンやクターニッドと同じ一式装備が入った箱が在った…………と」
「此れでユニークモンスターの一式装備の内、『冥響』と『不滅』の二つの位置が判明。んで『墓守』と『深淵』二つを俺達が所持、『無尽』は位置をボスドゥーネがゲロってるから、残りは『天覇』と『夜襲』が解んねぇ状態か」
「そうだね」
天覇に関してはもう既に所持済なのだが、余計な事を喋ればペンシルゴンに察されてバラされるので、沈黙して大人しくしているのが最適解だ。
サイガ-0は興味津々な様子で聞いており、何れは
「おぉペッパー君、サンラク君、ペンシルゴン君、サイガ-0君。勇魚君のワープで転送されてから相応に時間が経ったが、果たして何を見てきたんだい?」
叡智へと戻って来た四人に対し、開口一番に聞きに来たのはやはりと言うか、考察クラン:ライブラリのリーダーのキョージュで。其の後ろには寝落ちしていない、第五殻層まで共に辿り着いたプレイヤーの一部が居た。
ペッパーがチラッと視線を向ければ、ペンシルゴンは微笑みながら視線を此方に送り、彼は一言告げる。
「……………『シャングリラ・フロンティア』という世界の『神様』に会って来ました」
「シャンフロの神?」
「順を追って説明します。最初は……………」
そうして彼が語って、サンラクやペンシルゴンにサイガ-0の補足を加え、勇魚が語りし神代時代の出来事と人類の未来を紡がんとした、一人の救世主の──────『ジュリウス・シャングリラ』の物語は告げられて。
語られた壮大過ぎるスケールの話は聞き手全員を、誰一人の例外も無く『宇宙猫の様な状態』にしてしまう程の、絶大極まる破壊力を以って示されたのであった。
世界の真実