イベントを終えて
バハムート二番艦・リヴァイアサンの第五殻層『
「壮絶に疲れた…………」
一日でのリヴァイアサン完全制覇、一徹という代償を支払ったので何れシャンフロを少し御休みして、睡眠による回復の為に使う事を決意しつつ、ペッパー・サンラク・ペンシルゴン・サイガ-0、其々のパートナーのヴォーパルバニーにリュカオーンの分け身のノワ、そして巨大鎧馬の
緋鹿毛楯無は兎御殿の庭先で待機させ、四羽の兎に連れられた四人の開拓者達は道案内の果てに、御殿内の謁見の間の襖前に辿り着き。開けられた先にて彼等彼女等が見たのは、着物をビシッと着付けた致命兎の大親分のヴァイスアッシュと、ラビッツの宰相のエードワードと兎御殿の鍛冶師のビィラック。
天覇のジークヴルムのユニークシナリオ上の撃破対象・ノワルリンドと仲良くなって、ユニークシナリオを発生させた
「ディアレおねーちゃん!何で此処に居るですわ?」
「おとーさ、ごほん………!
「イーヴェルさん、御久し振りです」
「おぅ、久し振りだペッパー」
「…………オメェさん等。其の様子じゃあ、キッチリ『リヴァイアサンの最奥まで辿り着いた』様だな」
そんな折、ヴァイスアッシュが声を掛けて全員の視線が向き直る。一体何時から此方の状況を把握していたのか解らないが、兎も角ヴァイスアッシュは自分達が今迄『何をしていたのかを把握している』、という事だけはハッキリと解る。
そして彼の子供達……………AからEまでの、現時点で無尽のゴルドゥニーネの
「父さんから聞きました。貴方達が父さんからの宿題を終えて戻って来たのだと。即ち天守閣に在る『アレ』を開く資格を得たのだと」
「はい。ヴァッシュ先生からの宿題………リヴァイアサンの最奥に到達し、勇魚さんと会話をして此の世界の根幹に関わった神代人類──────『ジュリウス・シャングリラ』さんと出逢いました」
「出逢った、かぁ…………」
エードワードの言葉にペッパーは答え、ヴァイスアッシュは呟き瞑目し。
「サンラク、ペッパー。嘗て約束したリヴァイアサンの最奥への踏破、其奴を成し遂げたオメェさん達に…………此の先起きる『嵐に抗う力を託す』ぜ」
普段閉じている片眼をも開き、そう彼等へと告げたのだった。
ヴァイスアッシュの案内、エードワード・ビィラック・シークルゥ・ディアレ・イーヴェルと共に、ペッパー・サンラク・ペンシルゴン・サイガ-0、そしてアイトゥイルとエムルにエクシス&ウォットホッグが続く形で廊下を歩き。
以前と鎖で封じて施錠された扉を、ヴァイスアッシュが取り出した鍵で開き、階段を上って最上階の天守閣に辿り着いた彼等彼女等は、其処で反転都市ルルイアスの王城で見たクターニッドの一式装備が入った鋼鐵の箱と同じ物が置かれている事を目視。
「「おごごごごご…………」」
「ブ、ブビビビビビビッ、ビビビビ…………」
「ちょっ、ビィラック!?此の時点で気絶するってどうなってんだ!?」
「え、エクシスさんに、ウォットホッグさん…………!」
「ハハハ………!一瞬でも気ィ抜いたら、確実に『持ってかれる』なァ………!エー兄ィ、シー兄ィ、ディ姉ェよォ………!」
「其の通りで御座るな………!」
「イーヴェルの言う通りだ。アレは父さんが嘗て『十日十晩不眠不休の中、神なる鍛冶で創り上げた』とされる、伝説の鎧と道具を仕舞った箱…………!生きている内に中身を拝見出来るとは、私達は本当に幸運だ…………!」
「ぐぅううう……………!」
其の箱から放たれているオーラか何かを受けたエクシス・ウォットホッグ・ビィラックは泡を吹いてブッ倒れ、エードワード・シークルゥ・ディアレ・イーヴェルは冷汗を垂らし、アイトゥイルとエムルはゴクリと固唾を飲んで状況を見守る。
何よりヴァイスアッシュ程の──────神の御業を持つ鍛冶師が、グランシャリオを作り出して真化させるのに『半日から一日の時間』を要した其れの、およそ『十倍以上の時間を掛けて、飲まず食わずに眠り休む事もせずに作った』其れは、ヴァイスアッシュの長男長女次男次女でも下手すれば気絶不可避の代物らしい。
此れを持ち歩いていたら、其の内『無尽のゴルドゥニーネの本体と四体の
「ペッパー、サンラク、ペンシルゴン、サイガ-0」
ヴァイスアッシュからの呼び掛けに、四人は思考を切り替えるや、其々のヴォーパルバニー達を兄弟姉妹に預けて、一歩一歩と箱の前へと歩み寄り、正面に立つ。
「此の中に入ってる物にぁ、オイラの力と技の粋を入れて在る。全部は時が来るまでは見れねぇが、
ヴァイスアッシュの言葉が四人に、特にペッパーとサンラクの耳と記憶へ深く、突き刺さる様に刻み込まれる。まるでヴァイスアッシュ自身は『既に覚悟を決めている』かの様な、そんな言い方をしていて。
『解析………………ペッパー・
ガコン!と鳴り響き、箱の内側より噴き出す冷たい冷気と共に重たい音を立てながら、鋼鐵の箱は開かれて。
其の中に入って居たのは、『鳥の翼と見間違える程に大きな兎の耳を付けたヘルム』に、黒地のインナースーツの上に灰色の装甲と白いエネルギーラインが走る、其の上に『灰色の和装着物と袴が着けられたパワードスーツ』。
其の左右には、まるでロボットアニメの劇中描写としてメカニックが『ハンガーに武装を吊るして、戦局に応じたカスタマイズを施す』のと同じ様に、焼き入れや金鎚を含めた『ありとあらゆる鍛冶師道具』がピッカピカのキラッキラ状態で共に在ったのだ。
「此の鎧の名ァ『
「はい、先生!」
ヴァイスアッシュの言葉にペッパーが猪一番に答え、
三人も背後から彼を覗き込む中、其の能力をチェックして──────目を丸くした。
永く遠い旅路の中で培った技と数多なる鍛冶道具を備え、其の手より生み出す武具は神なる御業の其れに等しく。揺らぐ事の無き強き御霊と共に振るあば、夢想にして無双たる武具と鎧は産まれる。
其の
頭装備:
胴装備:
腰装備:
脚装備:
装備条件:【MP150】【器用200】【技量200】
【ヴォーパル魂:300以上】【ヴォーパル魂累計蓄積値:30000以上】
FCB:
FCB:???
FCB:???
???:今はまだ時に非ず。世界が【──────】に進み、其の時に至りて明かされる。
???:今はまだ時に非ず。世界が【──────】に進み、其の時へ至りて明かされる。
(開示されてる能力の一つの時点で神匠に至ったプレイヤーやNPCと、同じ能力を行使出来るってマジ???えっ、つまり、何?武器や防具直しは愚か、武器防具やら
と言うかヴォーパル魂の累計蓄積数値って何?アレか?上がったり下がったりする疑惑の数値が、其のプレイヤーの一人一人に上限値として重なってるって意味なのか???
残り二つはワールドストーリーが進まなきゃ解らないが、既に開示されてる一つでもヤバいのに、コレ鍛冶師プレイヤーにバレたら絶対に色々言われる流れ不可避じゃん…………)
唯の一つの能力でさえ、此迄汗水流して研鑽を積み重ねてきた鍛冶師プレイヤーやNPCを一瞬で追い越し、神の領域の鍛冶を可能にする一式装備は四人に絶大なる衝撃を齎し。
同時に彼の目の前にリザルト画面が表示されたのだった……………。
『勇者は大いなる兎の力と技を宿した鎧を受け取った』
『神なる御業は其の手に宿る』
『称号【真相へと至る者】を獲得しました』
『称号【不滅の
『ユニーククエストEX【七星の皇鎧よ、我が元に集え】が進行しました』
『ユニークシナリオEX【
其れは最強最古の、兎の力を宿した鎧
致命兎の国の王、鍛冶師達の至高にして頂点、そして七つの最強種が一角たる存在・不滅のヴァイスアッシュが、来る時に備えて己の此迄に得て培った力と技の粋を結集し、神なる御業を以って十日十晩不眠不休の鍛冶の果てに創り上げた、大いなる一式装備と鍛冶道具。
ポポンガの助力によって手に入った神代製のタイムカプセルに封印し、鎧の
不滅のヴァイスアッシュの権能が籠められたユニーク
世界を知り得し旅兎王装の機能は『鍛冶師職業の最上位職の名匠・隠し職業の古匠・隠し最上位職業の神匠が持つ鍛冶技術全てを装備中に限り行使可能』と『──────』、そして『──────』がある。
旅兎王装のイメージは、頭部から首に掛けてが『バトルスピリッツ』のXレアの一枚『
全体的なカラーリングは、小説『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の主人公『ベル・クラネル』が愛用している、鍛冶師『ヴェルフ・クロッゾ』が製作した軽量鎧の『