向かいましては
「わー、話には聞いてたけどマジで変態じゃーん」
「同じクランに属してる私や
「「ね〜」」
「
「
「おいごら待てや。自然な流れで俺を小馬鹿しながら話を流すな」
リヴァイアサン第五殻層『
其処でペンシルゴン・ゼッタ・オイカッツォ・
征服人形がそうなのか、其の征服人形の元となった存在がそうなのか、どうやらエルマ型とリリエル型が出会うと『不仲』やら『口論』になる傾向が有るらしい。逆にカルネ型とレイカ型は互いに心配し合ったり、談笑に花を咲かせたりと『仲良し』である様だ。
「こういうきゃるんきゃるんなガワの中に、ドロッとした悪意が入ってるジャムパンガール、私は大好物ッ!」
「
「なぁなぁ、サンラク。ペンシルゴンとニーナってさ、アレじゃね?毒入りシュークリームとジャムパンコンビじゃね?」
「山葵と辛子ペーストクリームパンと、モンブランコンビの間違いだろ」
「仲良しだなぁ、二人共」
「似た者、同士………ですね」
「「同意」」
人を簡単に殺し得る毒物コンビとか、怖いったら有りゃしない。実際辛味の在る物が目に入ると、失明の危険が伴う事も有るので気を付けないと不味いのは事実だ。
「えっとニーナさんは、ペンシルゴンとはどうやって契約したのですか?」
「
「恋人……………後其処の外道連中、ニヤニヤするのを止めなさい」
ニーナからの指摘を受けて遠い目をしたペッパーへ、ニヤケ面で視線を送るサンラク・オイカッツォ・京極に注意を飛ばす彼を他所に、ニーナはあざとく話を続ける。サイナはあからさまに半目で彼女を見ている様だが。
話を纏めれば、最初にペンシルゴンは他の征服人形へ遠回しに『エルマ=317が所属している
………………詐欺から初めて好感度を高い状態でキープし、最終的に契約に漕ぎ着けた当たりからしても、流石はペンシルゴン。口論や言いくるめに交渉関係は彼女の十八番、ニーナはある意味で『乗せられた』感じだ。
「もうエルマ=317に、勝ち誇った顔なんてさせないもんねー。べーっ!」
「
「堅物鉄面皮なエルマ型に言われたくないんですけどーっ!?っていうかエルマ=317、性格ずっと悪くなってない?!」
「まさか。インテリジェンス・
争いは同レベルの間でしか発生し無いとはよく言うが、こういう事なのかと思いながらも、ペッパーは寄り道を経て『本命』を果たす為にリヴァイアサンを統括する
「勇魚さん」
『はいはーい、私が来ましたよー!』
相変わらずの鉄面皮で固めた笑顔だ、此の手のタイプは好感度を一回でも落とすと、リカバリーが殆ど効かないだろう。
「勇魚さん、先日貴女が申し出た『ウェザエモン・
ペンシルゴンにとっても、そして自分達にとっても。嘗て挑んだ最強の存在に関連した場所へ足を踏み入れられるならば、恐れずに飛び込み確かめたいのだから。
其れを聞いた勇魚は暫くジッと此方を見て──────納得した様に頷いた後、第四殻層のウィズダムガードを倒して第五殻層を開いた時と同じ様に、掌へ光を集める。
だが其の形状は第五殻層の物とは異なる其れを持ち、施錠された鍵を開く様に捻り、同時に此の場に居た全ての生命達の足元に神代製のワープ現象が起き始める中、彼女は言葉を放つ。
『当時のウェザエモン・天津気将軍は神代最強の一個人であり、始源の存在達へと対抗する為に科学者達が技術の粋を結集した、彼一人を
足元に光が満ちる、此れは別の場所に飛ぶ合図だ。
『戦う度に『人の領域』から離れていくウェザエモン将軍は、ある時の戦いで『神代の人類が生き延びるか滅びるかの瀬戸際の中』、刹那博士に嘘を付いて出陣し…………刹那様は彼を止めようと戦場に出てしまった。そうして彼女は、敵の流れ弾に当たり──────ウェザエモン将軍の腕の中で息を引き取りました』
遠き日のセツナが生まれた理由を、ウェザエモンという人間が墓守となった理由を、勇魚が語った事で『
『ペッパー・天津気様。アーサー・ペンシルゴン様。サンラク様。オイカッツォ様。京極様。サイガ-0様。そして彼等彼女等と共に歩む者達よ。此の先に在るのは彼と彼女が生きた場所…………神代の時代に二人が過ごし、住まった場所。リヴァイアサンが海の底へ潜航し、三千年の時が過ぎれど『其の状態を保ち続けた場所』。其処で貴方が何を思うのか──────
光に包まれ、彼等彼女等は飛んだ。
そして彼等彼女等は、其の先でウェザエモンとセツナの足跡を知る。
彼が墓守となった理由