一通り戦って
「取り敢えず思った事言って良い?……………此れ『クソ』では?」
「ウェザエモンと戦って無いなら、先ず『無理ゲー認定』してたね。うん」
「一周、回って…………、墓守のウェザエモン、とも………戦って、みたくなり………ました」
バハムート二番艦・リヴァイアサン、特別殻層『
頭に装着した者の視界には、一式装備の元々の持ち主であるウェザエモンが電脳世界で再現され、しかして其の実態は
全員其々五回ずつ挑戦した結果、下手を打って十秒でダウンしたり、長く保っても一分半しか耐えられなかったりと、電脳再現ウェザエモンがナーフ前の時点で『どれだけイカれた
そして墓守のウェザエモンとの戦闘経験を持つ者達は、自分達が戦ったウェザエモンが『ゲームとしてギリギリ許容出来るまで運営の努力と調整が施された存在』だと知ったのである。
「一通り戦ってみた感想だけど…………。複数人で戦ってないからか、全盛期のウェザエモンさんは『
「…………まぁ、其れ抜きにしても晴天流の風・雷・波・空・雲の五系統、十五個の奥義を繰り出して来てたね。通常状態だとモーション的に付け入る隙は有るけど、三つの特色を加えて繰り出されたら御陀仏不可避だよ」
「…………ラグアタックの
「そう、ですね…………壁タンクは、あまり役に立たない………と思えるくらいには、ウェザエモンの動きや技が凄かった………ので」
レベルキャップを解放し、三桁の領域に踏み込んでも尚、其の一つ一つの奥義は『即死級の破壊力』と『フレーム単位の速度』を誇る。
挑戦した六人が思い思いにヤバいと感じた技を出し合った所、絶刻の
「ウェザエモンの晴天流…………五系統の奥義を知れたのは良いんだけど、一系統毎に三つ有る中から一つしか選べないって、決める時に悩むなぁ…………。ペッパー御兄様は何にするか決めてるの?」
「そう考えるとペッパーはグランシャリオ有りとは言え、ウェザエモンの奥義を擬似的に全種確認して体験出来るっての良いよなぁーーーーーーーー」
「何で恨み節に言うんだよ、オイカッツォよ………。まだ全部を理解した訳じゃないから、よく考えて決めるつもりだよ
今現在のペッパーは、グランシャリオを含めてウェザエモンの使った晴天流と、選ばなかった晴天流の其々の奥義を発現出来、抜刀居合の風・生体電流の雷・発汗器官の雲の計三系統の奥義の特徴と能力を把握しているが、今回の電脳再現ウェザエモンとの戦いを通じて彼は、『呼吸と吐息』に関係する【空】系統で『選ぶ奥義は此れにしよう』と決意に至る物を見付けていた。
其の名を、「
息を吸い込むのは晴天流【空】系統共通の発生挙動だが、此の奥義は『吸い込んだ空気を体内で圧縮、口から不可視のレーザー吐息を発射、射程範囲内の存在を仏陀斬る』といった『某怪獣王のレーザー光線』を彷彿とさせる攻撃を繰り出せるのだ。
(広範囲の
今はまだ届かない修正前ウェザエモンの強さ、少なくともアレに対抗するには現在所持スキルの一覧の語尾に刻まれた、
「…………一先ず解散としたいんだが、ナーフ………じゃなくて『全盛期のウェザエモン・天津気さんと戦える』って情報は、時が来るまでは秘匿の方向でクランは動くけど良い?」
「だねぇ…………流石にコレは隠しとかないと『厄介な事』になる」
「聞き付けたプレイヤーが大挙して押し寄せた挙句、一式装備巡ってバトロワになりそうだし、絶対『一悶着』じゃ済まなそうだ」
「此処で起きた事と見た事は、六人の秘密にしよう」
『意義無し』
クラン:
一同は屋敷に戻ってヘッドギアを元の位置に置き直し、ウェザエモンの一式装備を回収。其の時が再び訪れるまで、全盛期のウェザエモンを記憶と共に封印するのだった…………。
何時か必ず届かせる
晴天流【空】奥義「
墓守のウェザエモンことウェザエモン・天津気が神代時代に使用していた晴天流【空】系統の奥義の一つであり、始源眷属及び始源眷族に対抗するべく使用する奥義を絞り込んだ事で消失した奥義の一つ。
吸引した空気を体内で圧縮から、唇を限界まで細めて繰り出す『超極細不可視の超速エアレーザー』であり、吸い込んだ空気の総量によって射程距離と発射時間に影響が出る物の、武器無しの場合でもフレーム単位の速度で繰り出せる。
また『吐息其の物は無属性』である為、頭装備やアクセサリーによっては炎や雷に氷といったカスタマイズが可能な点も、晴天流【空】系統の持ち味と強みの一つ。
モチーフはペッパーの言っていた通り、ゴジラの必殺技たる『放射火炎』なのだが、其のイメージはシン・ゴジラの必殺技『放射線流』。