ハイスペチェアで、レッツシャンフロ
「シャンフロのダウンロードバージョン………セーブデータを引っ張って来れるとは思ったけど、ちゃんとログイン出来た様だ」
前回のプレイ時に
ベッドに目を向ければ、ヴォーパルバニーの騎士姿な魔術師のディアレと飲兵衛風来女のアイトゥイルの二羽は眠っており、夜襲のリュカオーンの分け身のノワと
『クゥン』
「
「やぁ、ノワにヒトミさん。早速だけどガンタックさんの所に行って修繕して貰った武器やらを回収したら、新大陸の西側の探索に赴くよ」
今回の目的は新しい狩場を探す事、何時も同じ場所ではやはり人間というのは『飽きて』しまうのは必然だ。
何せヴォーパル魂がそうなのかは知らないが、サンラク曰く『
ガンタックの元へと赴いて修繕された武器達を受け取って御礼を述べた後、ガンタックの元へやって来たミダス28世から『ディープスローターがペッパー殿が東の端に在る前線拠点で呼んでたと言って、鉱人族の同胞達と竜人族の勇士達が援軍の為に向かった』という情報を齎し。
そうして一人と一匹と一機は、新たな強敵や出会いを求めて動き出したのである。
歴代の赤竜達が生まれ、死地として定めて死したグレイブヤード積竜火山を出立し、彼と彼女等は一路北を目指して北上を続けて行く。
道中で新大陸の西側に存在するモンスターと同じ特色を持つ、巨大な身体になったモンスターと遭遇したりしたが、
火山地帯を抜けた事と冷寒地帯が近付いた事に伴い、気温低下を肌身で感じたペッパーは、インベントリアから一式装備で氷耐性:極を獲得する、アトランティクス・レプノルカの一式装備ことマクティスシリーズに変更。
ノワには防寒用のアクセサリーを付けて、此の先の冷寒地帯対策を講じていると、ヒトミは自身の化粧箱に収納していたらしい、オシノビ・カモフラージュ・パッケージwith冬場衣服に早着替えし、語らずとも表情から『冷寒地帯ばっちこい』と言っているかの様だ。
寧ろ装い自体が『冬場のスポーツ選手レベル』の気合の入り具合で、雪でも見付けたら『かまくら』やら『雪合戦』やら始めようとする熱量を感じるのは、おそらく気の所為では無い。
「
「今はレベリング場所探しだから、また今度ね」
「…………………
「えっ?」
そう言ったヒトミを見れば、此の世の終わりと言わんばかりの表情で膝から崩れ落ちる光景が展開され、ペッパーは彼女の思わぬ一面を刮目し、少なからず『ドン引き』する状況となったのである。
「……………じゃあ大きな雪だるまを一つ作ろう?」
「
折衷案として提示したアイディアに、ヒトミの表情がパァア!と希望に満ち溢れた物へと変わったのを見たペッパーは、彼女がこうなった理由を考えて。
其の先にバハムートの三番艦・ベヒーモスの第八階層に在るアンドリューのラボ──────其処に居るアンサーコード・トーカーが彼女にインストールした『Nパッチ』の影響が大きいと睨みつつも、兎に角先ずは冷寒地帯で雪を探さなければ話が進まないので、レベリング場所と雪探しを並行して進める事に決めた。
そんな一幕も有ったが、一行は冷寒地帯に足を踏み入れ、御目当ての残雪を見付けたヒトミは、見た目にそぐわぬ『大興奮』と共に小さな雪玉を作って、コロコロと転がしながら着実に丸く、大きな雪玉に仕立てる姿をペッパーとノワは見、此方も雪玉を作って頭として乗せる分を作りながら、同時にあまりにも『静か過ぎる』此のエリアに対する警戒を続ける。
リュカオーンの分け身が居る事、リュカオーンの寵愛の証の気配が在る事の両方を含めても、此の近辺にモンスターの一匹や一羽の姿も見えずに感じない点から、ペッパーとノワは『何かが起きた』と互いに距離感を維持し、ヒトミと一緒に雪玉を転がしながら視線を彼方へ此方へと向け。
万が一も含めて
ヒトミが野菜で鼻や目を作り、棒やらを突き刺して手袋にマフラー、帽子を被せて完成した『大きな雪だるま』をスクショ、時間経過による溶ける現象抑止の為にインベントリアの中へ収納した………………まさに其の時。
「ッ!」
其の数秒後、雷属性耐性:極を搭載するマクティスシリーズからでも『痺れ』を感じる程のパワーと共に
此の領域に電気を走らせた存在が、高所よりペッパーとノワの前へと真正面から飛び降りて、姿を見せたのだ。ペッパーとノワは此の存在を見ているし、同時に其の名を知っている。
其のモンスターの名は『レオ・ネメアレクス』…………夜襲のリュカオーンの威圧にも怯む所か、恐れる事すらせずに真っ向から挑みに掛かる、ある意味で脳筋ながらも何処か正々堂々とした王威を纏う『レアエネミー』。
漆黒の鬣を夜風に靡かせ、迸る蒼雷を蓄え雷光を放つ姿は、見方を変えれば『蒼い太陽』とも『蒼い満月』とも取れる様相と、産まれてから死する刹那まで『強者』との戦いを望むが故に、成体まで生き残れる個体が極めて少ない事から、シャンフロの世界観では
だがペッパー達が相対した個体は、本来ならば『漆黒』である筈の鬣が真逆の『純白』で、まるで成熟個体となったゴリラに良く見られる『シルバーバック』に似た雰囲気を宿し。
ラビッツで見た個体と異なり、鬣から放つ電気と光には『赤黒い色』が混じって、成熟した巨体から放たれる覇気は『
そして其の答えを、彼の前に提示された『画面』が告げていたのだった。
『モンスター
『討伐対象:レオ・ネメアレクス"
『エクゾーディナリーモンスターとの戦闘が開始されます』
「レアエネミーのエクゾーディナリーモンスター…………。嗚呼、ヤバいなコレは…………!」
覇気や視線含めて既に『ヤバい』と直感出来る程度には、此の赫黒雷を纏う此の獅子皇は『凄まじい』。
偶然か必然か、神にしか解らぬ不思議な巡り合わせの中、ペッパーは装備中の
勇者と夜の帝王の分け身は此れより、相対せし老成なる獅子皇と死闘を演ずる。
狩場を変えたら、獅子が来た
レオ・ネメアレクス"
通常種のレオ・ネメアレクスが強くなる為に『無作為に強者へと喧嘩を吹っ掛ける脳筋思考の持ち主』ならば、覇雷業封は『自身の成長へ最も骨の有る相手を探し求めて彷徨い、見付け出して打倒する事』を至上としている、ある意味『自己進化と自己研鑽力』に秀でた不世出のレオ・ネメアレクス。
此のモンスターに搭載されているAIは、戦う相手の技量の見極めや引き際の判断に関する思考が、通常種に比べて兎にも角にも『遥かに上質な事』が大きく、力と知性と技術の三本柱を以てユニークモンスターを除く新大陸の環境下で『最高峰』の地位に登り詰めた老成個体。
幾千の修羅場を越えに超えた覇気は、生半可な存在には気絶という結果と共に相対する権利すら許さず、例え気絶を越えたとしても其の威圧を前に動けなければ、皇を前に『死』という結果のみが突き付けられる。
要するに『覇王色の覇気を纏った頂上戦争時点の白ひげ並の実力を持つレオ・ネメアレクス』と思って貰って良いし、討伐で獲得出来る