シナリオの先
※少し短いです
「……………ッ!」
ユニークシナリオEX【来たれ英傑、我が宿命は幾星霜を越えて】、決戦フェーズ終了から数時間後。朝日が昇り、ある程度の高さまで日が昇った頃に、其の女は…………
尤も叩き付けた所で、衝撃耐性に秀でた作りと彼女自身の体力が『ゴミ以下』な点も相まってか、ヒビも入らずにカラカラと地面をスケートして行くのみであり…………そして端末に映された結果画面は『決して変わる事は無い』。
「違う……違う、違う、違う!シナリオが、シナリオが
『天覇のジークヴルムの撃破』は少なくとも予想は出来た、そして『生存していた色竜の全集結』もイレギュラーであったものの何とか許容出来たからこそ。
ジークヴルムのユニークシナリオEXの中で起きた、
「ノワルリンドとエルドランザの『生存』、其れもプラス判定で『人類の味方になってる』…………何が起きたらこうなるのッ…………!?」
最終試練の果てにジークヴルムが崩壊し、其の龍灰からジークヴルムが人間大のサイズでリスポーンしたのは、彼女にしても驚きでも有りながらも喜ばしくも有って………おそらく『アブラムシ』がジークヴルムの機能を搭載した、一式装備の中に何かしらの『隠し要素』を入れていたのだと解る。
─────────だからこそ、二体の色竜の生存は彼女からして『受け入れ難い事案』だったのだ。
何せ『彼女の描いたシナリオ』では、黒竜ノワルリンドはジークヴルムのユニークシナリオで打倒されて討滅されるか、ジークヴルム亡き後に新たな龍王となって人類の敵となり、新大陸へと君臨する『役回り』であり。
そして青竜エルドランザもまた、色竜災害の一体としてプレイヤーやNPCの協力によって討伐されるか、竜災を生き残って断絶の大海にてプレイヤー達に迷惑を掛けて討伐されるか、深海三強やらに喧嘩を吹っ掛けて討伐されるかの『結末』が待っていたのである。
ノワルリンドもエルドランザも其の『特性』や『能力』で、自身の身体のサイズを『大型犬』レベルにする事自体は可能だが、其れにしても『どうしたらこうなるのか』は調べねばなるまい。
一度は怒りの方向に向かった感情を落ち着かせ、彼女は端末を拾って調べる為に『サーバー』に接続から、灰色の領域から漆黒の領域に範囲を広げて確認を、続けて一昔前のディスプレイ画面を開いて『ある物』を調べて…………。
「…………うふ、ふふふ……嗚呼やっぱり、おじい様は凄いわ!………うふふふふ………!!」
調べ、そして
「フムフム、彼と彼女もまた『ツクヨ丸』足り得る存在なのかしら?まぁ、あの女は『どうにも雰囲気がヤバかった』し…………『何か見付けた』のかしらね?」
決戦フェーズ中に『何かを見付けた様な雰囲気』を放ち、しかして『親の仇でも見定めた様な視線』だった女の顔を思い出したが、其れはまぁ良いと記憶の隅っこに追い遣った創世の神は、改めて『二人のプレイヤー』を見る。
「サンラクは仇討人………ヴァイスアッシュ・シナリオ…………。ペッパーは…………ヴァイスアッシュ・シナリオにユニーククエストで始源関係、そして………二人とも『
リヴァイアサン開放前、既に自分でアクションを仕掛けた事を踏まえれば納得が行く。自らの手で
「アスカロンの修繕状況は…………まだ『リペア段階』、とするなら『ゲネテレの子孫』を絡ませて…………。で、二人は『三種の神器』を製作済と。…………じゃあいっそ『不世出のアトランティクス・レプノルカ』と激突させようかしら…………!えぇ、きっと其れが良いわ………うふふ、うふふふふふふ…………!」
神が筆を取る。世界に記された道に更なる道を加えながら、超速の勢いで変わり出す。
「おじい様、おじい様…………!貴方の、私の…………、そして私達の『世界』は、もっともぉっと素晴らしい物にするから…………!うふふふ、あははははは………あははははははは………!!!」
世界は書き換えられていく。神すらも知らぬ、誰にも予測不能の景色を、未来を描きながら…………。
神の記す世界
???『見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた見付けた─────────────────』