話を聞き
「うーむ……………」
ジークヴルムにヴァイスアッシュが作った
(……………鍛龍を作るにしても
予感でしか無いが、ヴァイスアッシュに手本を見せて貰おうにも『やんわりと袖にされる』気がしなくも無い。
(やっぱり人間の神匠を探すのがベターで、鍛冶をするなら焼き入れの薪や炭に、冷却用の水も相応の物でやりたいよなぁ………)
自分やSOHO-ZONEにとっても思い出のゲーム『ウェポニアメーカー』でもそうだったが、武器や防具の元となるモンスターの素材や鉱石のレアリティ、鍛冶に用いる道具や火を入れる為の燃料と冷ます際の水の材質等が作り上げる武器防具道具といった、完成品のクオリティに『常に』直結しており。
プレイヤーがゲーム内で最高峰の逸品を作る場合、素材と燃料に水質の相性やらを細かに調節しつつも、如何にして自分が望む機能を武器に持たせて形にするかといった、鍛冶師…………引いては『作り手としての課題と向き合い方や姿勢を問われ続ける作品』であった。
「作る……………作る、作る…………あっ」
「……………ちょっとやってみるか」
何事もチャレンジするのは大事であり、自身の見解を広げるならば恐れずに飛び込む事もまた大事である。
装填していたシャンフロのソフトをネフホロに切り替え、シャンフロのパッケージにソフトを入れて保管後、トイレと水分補給の傍らネフホロの基本的な動作をネットで検索及び調査を行い、システムチェアの動作チェックの後に新しい世界へ飛び込む。
アバターはリアルをベースとしながらも身長を170cm程度に縮め、赤髪の癖毛なロングストレートで蒼眼と銀眼のオッドアイとし、顔の片側は髪に隠れた様な状態として初期衣装を其の身に纏い、
所属陣営を決定後に彼はオープニングが流れる中で、ネフホロの世界へとダイブしていく…………!
嘗て、世界に最初の巨人が落ちてきた。
暴れ狂う異形の巨人は当時の先進国の首都で腕を振るい、吐息を撒き散らし、のたうち回って最後は爆ぜて死んだ。其れを口火とし、世界各地に次々と落ちてきた巨人は人類の文明其の物を半壊させるに至った。
誰が一番最初であったのか、其れは定かではない。だが、今がある以上確かに其れは実在した。
其れこそが『巨人と人間との融合』─────────巨人の心臓部に操り手パイロットが融合する事で、人間は巨人の力と身体を得た。
第一次ネフィリム大戦…………今はそう呼ばれる人が駆る巨人と狂える巨人との戦いから二百年と幾ばくかが過ぎた頃、人類の文明は巨人をシステムとして内包するに至った。
巨人を『資源』と見なし、企業形態の社会システムを構築する事で此の星で、今現在最も覇者に近いと謳われる『ネフィリム・カンパニー』。
巨人を『崇拝』し、此の世界にて『教皇』をトップとし巨人を駆る『聖騎士』達が異端者達を狩る『天人教』。
巨人の『殲滅』を掲げ、自陣営全ての巨人に自爆装置を取り付けた上で、他陣営に無差別に攻撃を仕掛ける『ジャイアント・キリング』。
今や世界は此の三つの勢力が均衡に保つ事によって、世界は成り立っていたのだった………………。
「と、ネフィリム・カンパニーに所属したから支給されたネフィリムを見に行って、と。…………何ていうか『マネキン』だな、うん」
事前の検索でも見たが、何も装備していないネフィリム達は『アグレッシブに動く巨大マネキン』な見た目をしている。
そしてゲーム開始直後に支給されるネフィリムは通常のネフィリムよりも性能が控え目かつ、積載上限が通常機体の半分しか無いので、兎にも角にも『ストーリー攻略を最優先に行うべし』というのが、此のゲームに置ける自由度を広げる為の唯一にして絶対の『答え』らしい。
「とは言え、パーツやらの調査に周回やらで機体の感触を確かめたいのは事実だもんなぁ………。まぁ悩んだ所で始まらないし、先ずは基礎訓練から行きましょうか!」
武装と装甲は最小限、其れでも動くならば問題無しと割り切って、ゲームに勉強も基礎有ってこそと成り立つと、ホットペッパーは早速行動を開始した─────────!
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ホットペッパー、訓練&周回&ストーリー進行中…………
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「……………思った通り、此のゲームは『思考の並列処理と人体の挙動どれだけスムーズに行えるか』が、上位帯に行けるか否かの境界線であり鍵を握ってるね」
ネフホロ開始から数時間、シナリオを進行させた事で貰えたネフィリム(積載上限は通常機達と同じ)をカスタマイズ、多種多様な武器を使い熟すオールラウンダータイプとする、ネフホロ初心者から中級者にオススメな『スパルタクスビルド』の機達を……………其の名を『タイターン MK-1st』操り、ストーリーシナリオの敵襲来のウェーブを乗り切って一息付く。
此のタイターン MK-1stは様々な武装…………取り分けサブマシンガンやコンバットナイフ、ピストルにヒートロッドや小型盾等の扱いやすい武器種達で固め、左右対称に配置する事で機体全体の
「まぁ最初は誰しも、自分なりのスタイルを探してプレイするもんさ。基礎を積めて応用を重ね、其処からオリジナルを産み出す………其れがビルド物ゲームの『醍醐味』な訳だしな」
休憩は終わった。兎にも角にもシナリオをクリアして、見解をより広めなくてはと思っていた…………まさに其の時。
『ようこそ、ホットペッパー。……………いいえ、ペッパー。歓迎するよ』
「…………其の割には『臨戦態勢』みたいだけど?」
『家のルストが本当にすいません…………』
聞き覚えた声達が耳に届く。
天から降り立つは赤い炎の塗装が施された、不死鳥とも言える見た目の、真紅の機械巨人であり。其の見た目や其の姿はネフホロをプレイすれば、必ず一度は耳にする上に、必ず一度は目撃する事になる存在。
此の
『
出逢って五秒で即バトル、某モンスターゲームもびっくりな即断ムーブに遠い目をしながらも、ネフホロの王者と戦える絶好の機会だと確信を抱いてYESボタンをタッチする。
そして此の世界にて、緋色の不死鳥と堅実なる戦士が激突した。