要塞たる
※少し短いです
ネフホロのチャンピオンたるルストが操る
『待って待って、思った以上にめちゃくちゃ硬いんだけど!何なん其のミノムシ!!?』
「すいません、チェックメイトです」
『おわぁーーーーー!?』
『ほんなら接近戦ッ……………!』
「其処はギガノトフォートレスの射程圏内です」
『グワーーーーーー!?』
『
「ランキング二位のスーパー
「おわぁああああああ!?!」
『キャノンにチェーンソーとか、其の機体何種類の武器持ってんの!?』
「さぁて、幾つでしょう?あ、いただきますね」
『あっ、やばッアアアアアアアア!!?』
『マジカヨ、キングスギャンビットの最高火力で貫通しないだと…………!?』
「いやぁ、盾ブチ抜かれた時はヒヤッとしました。流石ネフホロランキング三位、機会が有ればまた戦いましょう」
『次はブチ抜くぞチクショおぉおぉおお!?!』
紅い不死鳥を落とせし、堅牢なる要塞の躍動。
嘗て存在こそしたが
彗星の如く現れ、一時はランキングと環境を掻き乱して行ったキングフィッシャー、其の再来とも言うべき現象はネフホロのプレイヤー達に波及し、更には其の操り手がGGCで宣伝したA-Z其の人ともなれば、話題性と衝撃度合いは並大抵の物では終わらず、対ギガノトフォートレス攻略会議と称して環境考察班は動き出し、仮称:要塞蓑虫ビルドたる機体に黒星を叩き付けんとして、敵味方の垣根を越えた攻略作戦が展開される。
「いやいや四枚の巨大実体シールドの時点で、低火力アウト臭いわアレ………」
「ジャミングユニットにはチャフが仕込まれてて、リアクティブアーマーとシールドの二重構造で接近戦を足止めから、超至近及び零距離からの大口径でパイルバンカーに、近接武装でコアを破壊すると…………」
「リアクティブアーマーの形状見たんだが、アレ確か『アタッシュアーマー』じゃない?武器やパーツにユニットやらを入れて持ち運べるって能力の」
「あ、其れだ!其処にパーツ入れて、戦闘中に装甲の下で『組み立てたパターン』かコレ!?」
「そういや、ずっと前のアップデートでそんなん有ったな」
「うわぁ………もう天然の要塞じゃん」
「じゃあフィドラークラブならどうだ?アレなら射程内に入れば、超火力で切り崩せないか?」
「次の対戦から入れてみる、データ収集頼んだぞ!」
「派手に散ってこーい!」
カワセミビルドらしいネフィリムが、パージされたアタッシュアーマーの中に有ったスタンメーザーを搭載したユニットからのスタンを回避した刹那、ギガノトフォートレスの隙間から発射された二連装ミサイルランチャーが襲い。
其れを回避した所に後詰めのスナイパーレールガンが重装甲の隙間から放たれ、頭部をブチ抜かれた所に二発目と三発目が左脚と腹部を貫いて爆散の末路を辿らせた。
「ふぅ…………流石に連戦はキッツいなぁ」
連戦に次ぐ連戦に、操り手たるホットペッパーが一息着いて休息と武器や装甲の修復を行い、暫しの休息を取る。
ギガノトフォートレスの持つ四枚の大型実体シールドは、素の耐久値ならば超大型ネフィリムの攻撃を、確実に数発ならば耐えられるだけのスペックは有るが、高速戦闘を主眼に置いたネフィリムタイプ相手には、回り込まれて本体を叩かれる都合上、産廃から置物の間の評価を下された武装であり。
しかしながらアタッシュアーマー内に危険物を入れているギガノトフォートレスからすれば、此の巨大で分厚い堅牢な盾は心強い事此の上無く、何よりネフホロの武装群で『貫ける物が数種類しか存在しない』と戦いの中で学んだからこそ、此のネフィリムにとっては『最高のピース』だと確信出来たのだ。
『おぅおぅ、ペッパー。いや、此方じゃホットペッパーか。ネフホロが騒がしいって情報聞いて来てみりゃ、派手に暴れてるじゃねーの』
そんな中で新たな挑戦者、其れもルスト&モルドと同じく聞き馴染んだ声。現れるはヤカン頭なアクセサリーだろう其れと、クールな軍人衣装を纏う『此の世界のサンラク』であり。
彼が駆るネフィリムは右腕に巨大なハサミと左腕にキャプチャーネット、ゴテゴテした脚にずんぐりむっくりの胴体という、見た目では重装甲タイプのネフィリムと予測出来る。
「お、サンラクじゃん。もしかして戦いに来た?」
『まぁな。其の様子だと随分御機嫌みたいだから、ちょっくら『ブッ飛ばしてやろうかな』ってよ』
「…………良いね。別のゲームじゃ決着付かずだったし、一回『キッチリ勝負したい』って考えてたんだ」
幕末での戦闘はレイドボスの乱入によって、結局勝敗付かずのままに終わってしまった為、此処で一度確実に白黒ハッキリさせておくのも一興という物だ。
『フィドラークラブ VS ギガノトフォートレス───────BATTLE START!!』
嘗て環境を動かした新しき風潮を招きしシオマネキと、現在の環境を大きく変革させるミノムシが、此の世界にて激突した。
環境変革者同士の対決