VR初心者ゲーマーが往くシャングリラ   作:ガリアムス

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世界に関わる話の先で


※少し短いです




七天極星(グランシャリオ)会談、ペパ子ちゃん計画始動せり

ペッパーによる同調連結(ハイコネクション)スキルの解説と、星天秘技(スターアーツ)の習得と星駆ける者(スターランナー)の就職条件開示、そしてペッパーというプレイヤーが『後衛職のバックパッカー』だったという衝撃の事実が明かされた。

 

其れによって会談に参加したプレイヤー達からの質問に次ぐ質問の連打に、ペッパーは努めて冷静に対処しながら答え、サンラクも巻き込まれながらも同じ様に対処していけば、衝撃は衝撃を生んで混乱は広がり…………軈て少しずつ鎮静へと転じて行き。

 

「さて…………そろそろ時間も時間だし、此処いらで『重大発表』が有ります」

 

日を跨ぐまで後僅か、そんな状況で動いたのはペンシルゴンで軽くウインクをすれば、ジョゼットにAnimaliaやキョージュにエリュシオンといった濃い面々が動き出し。

ペンシルゴンと契約したリリエル=217(ニーナ)がインベントリアからホワイトボードと巻いた紙を持って現れるや、其の紙を開いて磁石で止めたのをトリガーに、黒幕魔王が高らかに宣言する。

 

「前々からの準備やツテの動員、此の場に居ずとも集まった同士諸君達、そして今此の時を以って本格的に『P・O・P』を!『プロジェクト・オブ・ペパ子ちゃん』発足を、此処に宣言するよッッッ!!!」

「……………うん???」

「ッ、来たのか!」

「おぉ!!」

「やるんだな、遂に!」

「うおおお!!!」

 

うん、取り敢えずちょっと待て。

 

俺、何も聞かされて無いんですけど???

 

何かノリと勢いで全部巻き上げて、其のまま突っ走るの止めて貰って良いですか?????

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロジェクト・オブ・ペパ子ちゃん is 何。

 

事態を把握していないターゲットのペッパー含めたプレイヤー達はざわつき、事態を把握しているプレイヤー達は『漸くか!』やら『遂に………!』と待ち望んでいた、そんな表情である事からも事態はかなり進行していたらしい。

 

(確か前に、女状態の声やらが欲しいとか言った様な、そんな記憶が…………あ、もしかしてペンシルゴン、ジークヴルムの決戦フェーズの前…………いや元黒狼(ヴォルフシュバルツ)とのクラン対抗戦前からやってたパターン…………か?)

 

バラバラの欠片とも言える情報達と、自身の記憶の本棚から情報を引っ張り出し、結び繋いで導き出した事でおよそ九割方の背景を把握するに至った男は、状況が自身の予想以上の混沌具合に頭を抱えた。

 

もう既に面倒な雰囲気しか無い上に、今から写真撮影やらボイス収録やらをやるとなれば、夜が明けて日が落ちてまた夜が明けるレベルの、そんな長丁場不可避な予感に襲われていた所に、ポスッとペンシルゴンが肩に手を置いて言う。

 

「あ、序にペッパー君以外にヒトミちゃんにも協力して貰うよん?其れから旧大陸に新大陸の『レイドモンスター達の捜索』も兼ねてるので、ちゃんと頑張ろうね???」

「因みにプロジェクト総監督ペンシルゴンよ、人員や衣装やらのアテは把握出来たけれど、此の場に居るプレイヤーやNPC以外だと協力者は誰が居るの?」

「ティーアスちゃんを着せ替え隊の面々に、イムロンちゃんやラピスちゃんの知り合いに居る裁縫職の皆々様、其れから販売ルートはベヒーモスで作成から象牙(ゾウゲ)ちゃんに販売して貰って、其の作成データをリヴァイアサンに持って行って勇魚(イサナ)ちゃんに販売して貰うって流れ。因みに全員ノリノリで協力してくれる事になったのだよ」

 

先々の脅威にも成り得る始源存在(レイドモンスター)を見付け出し、狙えるならば討伐してやろうといった魂胆なのだろうが、此方のユニーククエスト【インパクト・オブ・ザ・ワールド】……………仮称:第七段階のタイトルが【我が身は人と共に、色災を破る】で、其の内容が始源存在を三種以上倒すという内容な事も有る為、一応は渡りに船だ。

 

もしやペンシルゴンは此方が述べた『始源存在の放置がゲームオーバークラスのバッドエンドに直結する発言』から、自分が公にしていないユニーククエストが今現在『始源に関係有りなのでは?』という予想を立てて、シャンフロ大陸全域横断を兼ねたレイドモンスター探しも並行したのだろうか?

 

「ペッパー君の発言や、ジークヴルムのユニークシナリオEXクリア直後に出て来たモンスターの情報…………其れ等を加味してワールドストーリー進行や時間経過と共に、レイドモンスター達が強化されていく可能性が在る以上、放置するのは僕達にしても()()なのか…………」

「家の面子にもペパ子ちゃんボイス欲しいって奴は居たが、もう既に其処まで計算してた訳だ。抜け目ねぇな、廃人狩り…………」

「『写真撮影にボイス収録を並行する事により、プレイヤー達のモチベーションを大いに高めつつ、大陸各地を回る事でレイドモンスターの発見と、可能ならば撃破を目指す事を両立する』…………という訳か、ペンシルゴン」

「そゆことだよ、カロちゃんに(てん)()()君に100(モモ)ちゃん♪」

 

相手方の陣営に居るペパ子ちゃんに衝撃を受けたり、脳を焼かれたプレイヤーをペンシルゴンが取り込む事で、情報と引き換えにボイスやらを販売する等の、取引を用いた盤面コントロールでジークヴルムのユニークシナリオを優位に進めていた……………というらしい。

 

流石は別ゲーでラスボス以上のラスボスと謳われた我が恋人、其の華麗なる手腕には脱帽する事は有れども、やり過ぎれば何れ『誰かに背中から刺されても』文句は言えないと思う。

 

そんなこんなでシャンフロ内で販売するASMRや写真集を、新旧二つの大陸を叉に掛けて始源存在捜索と並行で創り出すといった、壮大なる事業たるプロジェクト・オブ・ペパ子ちゃんは始動の運びと、明日はASMRの収録と写真集で使う衣装剪定を行う予定を組んで、今回の七天極星(グランシャリオ)会談は御開の運びとなり。

 

ペッパーはSOHO-ZONEに城帝闘壁爆技鎧(キャヴイナス・ストゥナー)シリーズの必要ステータスに搭載能力、そして装備製作に使用した素材達の情報を流し。ラピスとはペンシルゴンにサンラクを交えたビジネスとして、決戦フェーズにて大いに役立った『水晶蠍の矢(クリアス・アーテアリ)金晶蠍の矢(ゴルドー・アーテアリ)を商品として販売する際の値段』を決めたのであった…………。

 

 

 






夜は更けていく



※尚、城帝闘壁爆技鎧シリーズ含めたペッパーやサンラクが公開した様々な情報は、SOHO-ZONE等の参加者によって武器防具にタンクスレに職業スレや其々のスレに流されて、例外無く狂乱や驚愕の反応を経た後に『ペッパーさぁ…………』や『サンラクさんさぁ…………』という感想が漏れ出した。

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