VR初心者ゲーマーが往くシャングリラ   作:ガリアムス

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別の場所にも世界は在る




竜と龍にドラゴンのロボ、真なる環境を探し

此れはプロジェクト・オブ・ペパ子ちゃんの参加メンバーの一部が、旧大陸にて彷徨(さまよ)大疫青(だいえきせい)と戦いを繰り広げていた頃の話である…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「いやはや、今ドラゴメン界隈が随分盛り上がってるじゃない?」

「だなぁ〜………合体状態がマジでジークヴルムというか何とか」

「いやほんと、コレの御陰で時間制限付きで航空戦が出来る様になったのがね。スキルや魔法じゃ手段限られてたから、マジの朗報だよ」

「「「ねー…………」」」

 

リヴァイアサン:第二殻層『教道(キョウドウ)』にて狩猟した御肉達を焼きながら、パワードスーツを纏った戦術機乗り達が焼いた肉を食べていた。

 

彼等彼女等は昨日第五殻層の『叡智(エイチ)』に到達し、ジークヴルムとの決戦フェーズにて手にしたジークヴルムの一式装備と特殊戦術機竜ドラゴメンの情報によって『開発ライセンス』を手にし。そして第四殻層に在る(VIP)エリア『工廠(コウショウ)』にてドラゴメンを作り出して此の殻層で乗り回しているのだ。

 

そんなプレイヤー達にとって目下の話題は、『始源存在』や『変化したシャンフロ世界』の事では無く………………特殊戦術機竜ドラゴメンの『型と環境』についての議論である。

 

「で、ぶっちゃけるとドラゴメン環境でトップ取るの()()と思うよ?」

「通常のドラゴメンをベースにジークヴルムに近付く様にカスタムした『覇龍型(ジークヴルム)』、装甲削ってリソースを飛翔と機動力に回した『飛竜型(ワイバーン)』…………」

「他には飛翔能力を捨ててブレスと耐久に振り分けた『怪竜型(ゴジラ)』と、其のゴジラ型から諸々のリソースを機動力に回した『恐竜型(レックス)』に、人の動きと竜と蜥蜴の動きを融合して誤差を極限まで縮めたとかいう…………何だっけ?」

「『竜人型(ドラゴニア)』だね。ジークヴルム型より低燃費でオールラウンダーなんだが、ジークヴルム型より火力が劣るのがまた」

「適材適所って言葉が有る様に、戦う相手に応じて戦術機の方を変えれば良い。幸いリヴァイアサンには鍵系アクセが在るからな」

「ハンガリアとガレージリアだったか。アレが有れば戦術機とパワードスーツ入れられるからね」

「でもまぁ、やっぱ欲しいよな。チェストリアとインベントリア」

「「「「其れはそう」」」」

 

アクセサリー枠を一つ永久に潰す代わりに無限インベントリを獲得し、剰え最上位の物ともなれば収納出来る物品も他の鍵系アクセサリーとは比較にならない程の性能を発揮する。

 

オマケにPKされても強奪されない能力も付いてるともなれば、自分がカスタマイズした戦術機や持ち物を横から掠め取られる心配も無くなると言って良い。

 

「とはいえ、ドラゴメン以外にも特殊戦術機は居るからな…………」

「判明してる戦術機の中でダントツ級の耐久性を誇るソードメン、八本のアームの扱い方次第で無数に化けるオクトメンか」

「ソードメン・オクトメン・ドラゴメンの三機種、ユニークモンスターに関係する戦術機らしいじゃない?」

「つまり他のユニークモンスター……………オルケストラやゴルドゥニーネにリュカオーンをモチーフにした戦術機も、何れにせよ解放されるって事だよね」

「そして其れを解放するには、ペッパーさんが文字通り鍵を握ってる訳だが」

「「「「「「「ペッパーさぁ……………」」」」」」」

 

先のジークヴルムのユニークシナリオEX、其の決戦フェーズにて光輝へと昇る金龍王装(レディアント・ドラゴニウス)を纏いて暴れ、多くのプレイヤー達の脳を焼き焦がして情緒をグチャグチャにしながらも、ジークヴルムの復活という奇跡を起こした上でクリアに導き、報酬として配られた世界の真理書に金龍王装の秘密含めた凄まじい情報が刻まれており。

 

其れによってプレイヤーの多くが此のゲーム(シャンフロ)には『ユニークモンスターを模倣や元にした一式装備が存在する』という事に気付くに至り、彼の行動がロボスキー達のモチベーションにも大きく関わっていると知ったのである。

 

「ドラゴメンがジークヴルムで、ソードメンがウェザエモンのオクトメンがクターニッド。って事は、オルケストラがサウンドメンのリュカオーンがウルフメン、ゴルドゥニーネがスネイクメンかな?」

「ウルフメンよりもヴォルフメンの方がカッコ良くない?」

「一理有る」

「後は『不滅の名を冠する最強種』だが…………何だろう?」

「情報が未だに少ないってのと、天覇編に書かれてたのが不滅編が有るから不滅の最強種が居るって情報だけなのよね………」

「ツチノコさんや胡椒さんは知ってるでしょコレ」

「もしかして既に不滅の最強種のパワードスーツ手に入れてるパターンだったり?」

「無くは…………無いですね、うん…………」

「はぁーーーーーーーーーーー…………(クソデカ溜息)」

 

休憩がてらに未だ見ぬパワードスーツと戦術機に想いを馳せ、乗り手達は再びドラゴメンを動かしながら御肉狩りへ赴く。何時の日か夢見た己だけの戦術機を組み上げて、シャンフロという世界に答えを知ら示す為に。

 

 

 

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所変わって第四殻層・裏エリア『工廠』。

 

ジークヴルムの決戦フェーズ終了から第三殻層の戯盤(ギバン)で確立されたスコア稼ぎ方法で、リヴァイアサン内の通貨を溜めつつ、並行して別ゲーを日課の如く楽しみ遊んでテンションとモチベーションを高め。

 

そして再び此の場所に戻って来た、二人の開拓者コンビが居た。

 

勇魚(イサナ)、居る?」

『はいはーい!あら、ルスト様にモルド様。もしや新しい戦術機製作ですか?』

「ん、そんな所」

 

ホクホクとワクワクと、貯めに貯めて貯め続けた貯金を一気に解放して欲しかった物を買う様に、ルストはリヴァイアサンを統括する勇魚(AI)へと言う。

 

「先ずは特殊戦術機竜ドラゴメンと専用パワードスーツ、後リアクターを『全部で五つ』製作して、其の五つを今のドラゴメン環境の型を作り、其々の感触を確かめる」

『スコアは…………いやはや『オーバーレベル』で貯まってますね〜………。了解しました、早速取り掛かりますけど…………此れ本当に凄いですよ…………』

「当然。勇魚、出来上がるまで『戦盤(センバン)』でステップアップ・チャレンジ。()()最初(レベル1)から攻略する、転送よろしく」

『畏まりました〜』

「じゃあ僕が受け取っておくね、ルスト」

「ん。ありがと」

 

新たな戦術機による新たな環境の誕生、そして戦術機の開拓をこそ好む者達は自らが始りの者(パイオニア)にならんとし、研鑽と努力を積み重ねる。

 

何れ来る戦いの時に備える、彼等彼女等の戦いは続くのだ。

 

 






開拓は止められない


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