VR初心者ゲーマーが往くシャングリラ   作:ガリアムス

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来たる日




花を愛し、華を愛で

9/10、今日は永遠と百との約束の日だ。

 

永遠が住んでいるマンションへ正午前到着を目標として、朝早くにジョギングで軽い運動と朝食を取り、着て行く衣服と帰る時の衣服の決定や身嗜みを整えつつ、部屋を出て施錠から前回前々回とルートが被らない様に進み、途中で精力剤とゴムを少し多めに購入。

 

バスや電車を乗り継いで目的地周辺に辿り着いてからは、より注意して道を歩きながら、気配察知を幕末仕様にしてパパラッチやらの追跡に反応出来る様にする。

 

そうして己の恋人の居る場所に向かうにも一苦労しながら、漸く目的地のマンションに到着、対応部屋のインターホンを鳴らせば、数秒後に画面越しで永遠と百の二人が映った。

 

『やぁやぁ、あーくん。よく来たねぇ〜』

『待っていたよ、梓』

「来ました、二人共」

 

ロックが外れて中へと入る、階段を使って目的の階層まで上がり、永遠の部屋のインターホンを押せば扉が開かれ─────────。

 

「はい一名様、御案内〜♪」

「ちょわっっ!?!」

「鍵閉めたぞ、永遠」

「ナイッスー♪」

「ファイッ!!?」

 

永遠に手首を掴まれ室内に引き摺り込まれ、後ろに百がガチャリと部屋の扉とチェーンを掛けたのを目の当たりにし、梓は血の気が引く。

 

何せ二人から漂う匂いは『発情と情欲に駆られた者』の其れであり、二人の目はハートマークを宿した『肉食動物』の圧力を含み、其の上永遠とのまぐわいは数週間、百に関しては最後に抱いてから約一ヶ月という期間が開いている事から、両方共に『溜まっている』と理解し。

 

何より室内には『御香』が焚かれて、リビングのテーブルの上には『精力剤とゴムの入った箱が複数種』置かれ、其の数も『数ダース』という一周回って気合の入り具合が『吹っ切れてしまった様な状態』だったのだから。

 

「精力たっぷりの食事も頼んで、冷蔵庫に入れといたからね。たぁっ…………くさん、楽しもうねぇ〜………♪」

「君に抱かれてから、ずっと身体と腹の下の疼きが収まらないんだ…………。此の責任、ちゃんと取って貰うぞ………梓?」

「………………ハイ。ワタシ ニゲマセン、ナノデ オテヤワラカニ オネガイシマス………………」

「「其れは保障出来ないね(な)」」

「………………サイデスカ」

 

此れはミイラになるまで搾り取られて死んだなと、梓は心の中で自らに合掌。そうして二人の美女に連れられ、其のままベッドに向かう事になり。

 

そうして梓は二人の美女を交互に愛して抱き寄せ、抱き締めて。乙女達の幸せと歓喜、絶頂の声が部屋に聞こえ、幾度も潮が吹かれ、部屋の照明に照らされて光りながら、彼の意識は混濁して二人と共に落ちて行った…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

其の後も二人との交わいは食事や水分補強、シャワーによるリセットを挟んでも尚も続いた。

 

体勢を、体位を、趣向を、状況を、スタンスを…………幾度も変えて接吻に接続を連続し、何度も何度も梓は二人を抱いて、抱いて、抱き続け。

 

空白となった時間や距離が想いを強く、濃密にして深く深める様に、永遠も百も梓を求めて貪る様に身体を重ね、歓喜と絶頂を繰り返し、幾度も其の波は最高へと到達した。

 

日が傾き、月が昇り、夜が更け、朝と夜の境界線が溶け、朝日が昇る頃、漸く梓は自分が気を失っていた事に気付いて、上半身をベッドから起こす。

 

「…………………随分食い散らかしたみたいだ」

 

部屋中に使用済みのゴムとゴムの空箱、飲み干した精力剤の飲料瓶に火が消えた後の御香の匂い、そして自分が寝るベッドの左右に一糸纏わぬ、産まれたままの姿の永遠と百の二人が眠り、其の身体には歯形や口付けの痕が刻まれ、自分の身体にも同じ様な痕が付いていた。

 

帰る時はちゃんと痕を消しておかないと、同じ大学の人やバイト仲間から色々と勘繰られるのは確定しているので、其処に関しては絶対に手を抜かんと決意していれば、ベッドに背中から落とされる。

 

「グッドモーニン〜グ、あーく〜ん?私達を抱きまくって、随分哭かせてくれちゃってさぁ…………。私達更に『ムラムラして』、今すっっっ………ごく大変なんだよねぇ〜???」

「梓。君は私を、こんな『淫らな』女にしたんだ。今日も納得するまで、とことん『ヤるぞ』。良いな???」

 

顔を覗かせる永遠と百の目は、ハートマークを浮かべながらも肉食動物の、其れも生態系ピラミッドの頂点捕食者という存在(モノ)視線(其れ)に等しい状態で。

 

鼻息や吐息の荒振りからも、此の二人のスイッチが『完全に入った』と、彼からしてもハッキリと自覚出来る程度には『ヒートアップしている』と解る。

 

「アノ、チョット ヤスマセ…………『駄目に決まってるでしょ(だろ)???』……………ヒャイ」

 

此れは生きて帰れるか否かという問題では無い、最早此れは生きるか死ぬかという(デッド・オア・アライブ)の其れだと認識し、直後に二人の獣に梓は再び頂かれる事となり。

 

残っていた精力剤とゴムを、今日で全て使い切る勢いで消費し続け……………遂に昼前には梓が買って来た分と、永遠と百が用意していた分が『何方も底を着いてしまった』のだ。

 

「………………」

「………………」

「………………」

 

此迄乱れに淫らな情欲と、獣じみた交わいを繰り返した状況で在ったからこそ、梓は冷静かつ客観的な思考で自らの意志で『待った』を掛ける。

 

『其の先』へ行く事は、自分が責任を取れるだけの立場や力を確りと持たねばならないと。

『其の先』に及ぶ事は、自分や永遠に百も()()()()()()()()()()変わる事を意味していて。

 

「ね、ねぇ…………あーくん。大丈夫な日だから……………『シよ』?」

「あ、ずさ…………、ずっと気遣ってくれた君と………『越えたい』んだ」

 

二匹の雌は淫らに尻を振り踊り、其の度にトロリと溢れた汁の滝が流れ落ち。雁字搦めに巻き付き縛っていた雄の理性の鎖を、此の瞬間にブチ壊して。

 

そうして此の日、男と女達は『一線』を越えたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に梓が目覚めた時、外から見える景色は夜が深まる最中であり、時刻は八時手前というアレから更に半日はヤり続けていた事実と、自分が完全に『やってしまった』という後悔で。

 

「やぁやぁ、あーくん。夕食のデリバリーが届いたから、一緒に食べよ?」

「全く君は本当に底無しだな…………。御陰で暫くは腰に来そうだ」

 

二人の声が聞こえて梓が視線を移した先に、艶々しい永遠と百がスポーツブラを着けた状態で此方を見て、左右から挟む様に彼に近付き…………

 

 

 

「「越えちゃったね(な)、見えない線を」」

 

 

 

と─────────両耳元で囁かれた直後に頬にキスをされ、ニッコリ笑顔でテーブルに導かれた後、三人で夕食を取る。

 

部屋の掃除と食事の後片付けを行ってから風呂場に向かい、梓は誘惑してきた永遠と百をシャワーついでに最後に一度ずつ抱いて、甘く蕩けるキスを重ねた後に帰り用の衣服に着替え。

 

そうして自分の居場所に帰る前に、二人からまたキスをされて、左右からギュッ…………と優しく抱擁されながら、首筋や頬に付いたキスマークや歯形を化粧で、肌色と一体化させて隠してくれた。

 

此の日の記憶を決して忘れぬと、二人に何か有れば必ず責任を取ると、梓は一人の男として決意を固めたのである……………。

 

 

 






抱きて、抱いて、そして越えて


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