VR初心者ゲーマーが往くシャングリラ   作:ガリアムス

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プリーズ、プリーズ、交換しましょ。私と貴方の、何かを




カードゲームに置けるレアリティは強さや希少性に直結する(尚実用性は別枠で適応する物とする)

フィロジオのカードゲーマー・煉牙(レンガ)とユア・エクスペリエンスで排出されたカードとトレードする事になり、剥いた後のパックをゴミ類に片付けた後にペッパーは煉牙や他のフィロジオリスト達と向き合い、本題のカードトレードを開始する。

 

水晶群蠍(クリスタル·スコーピオン)金晶独蠍(ゴールディ·スコーピオン)、其れに帝晶双蠍(アレクサンド·スコーピオン)水晶群老蠍(エルダークリスタル·スコーピオン)…………はぇ~こりゃ凄い。事故率に目を瞑れば【蠍ビート】はトンデモ過剰火力になるな…………」

「水晶群蠍の数が文字通り鍵を握ってるね【蠍ビート】、水晶群老蠍が水晶群蠍の数を参照した相手のモンスター破壊、金晶独蠍が相手ターンのエリア破壊、帝晶双蠍は妨害と攻撃の切り替えと…………」

「ただやっぱりエリア破壊に弱いんだよなぁ【蠍ビート】………。どうしても其処がネックというか、実戦レベルまで後一歩足らないって言うか………」

「【千紫万紅GS】も展開にティラネードギラファとカイゼリオンコーカサスを絡めて、最終的に二大巨頭が揃うとエグいんよなアレも。ブースト兼補充役のストレージパピオンをミミクリーマンティスなんかで破壊掛けて、最終盤面に持っていくの解り易くて良い」

「初心者オススメのデッキだよなぁ〜…………」

「今の環境デッキはやっぱ【極限環境】よ」

 

取り敢えず解ったのは、カードゲーマーの熱量はゲーマー由来の凄まじい物だったという事だろう。

 

自分はシャンフロの世界を飛び回り、開拓者としての役目を果たした寄り道でフィロジオのパックを剥いてカードを揃えているが、彼等彼女等はフィロジオの環境を切り拓く事に重きを置いている。

 

勇魚の目の色が『クソ(ブツ)でも見る様な状態』からして、フィロジオリスト達は大分好感度を落としている様だが、そんな些細な事で娯楽に全力で享受し、興ずる者達を止める事は出来ないし、自ら止まらぬ限りは何処までも進み続けるだろう。

 

「蠍ビートってデッキに合うかは解らないですが、水晶群蠍達を配下にする皇帝陛下………もとい『金晶独蠍(ゴールディ·スコーピオン)"皇金世代(ゴールデンエイジ)"』ってカードなら有りますけど。どうやら件の皇帝陛下は次世代の決戦個体らしいので、シナジーが有りそうな気がします」

 

そう述べつつフィロジオリスト達にパックから出て来た一枚のカード、不世出存在(エクゾーディナリーモンスター)たる黄金の剣刃(つるぎ)を振るう、種族を守護せし偉大なる皇帝が描かれたカードを示せば、フィロジオリスト達の視線が一挙に向いた。

 

「見せて貰っても?」

「どうぞ。カードゲームで効果確認は大事ですから」

 

許可を出した上で手に取った煉牙が、蠍ビートに使われていると思しきカード群達と並べ、其れを見たフィロジオリスト達は何かに気付いたらしく、デッキ考察の状況は一気に加速の様相を呈する。

 

「あ、ヤベェわコレ!?蠍ビートが実戦レベルに変貌する…………!!」

「マジですか?!あ、ホントだ、マジだわ!?」

「過剰火力を其のまま…………じゃないわ!過剰火力が更に過剰でヤバくなって、自分も耐性持ちにエリア破壊耐性付与ってヤバい…………!!」

規定条件領域(レゾンテートル)水晶(クリスタル)に再繁栄の兆しでデッキから皇金世代引っ張って、エリアに水晶群蠍が二体残るだけでも堅い盤面になるな」

「一枚で弱点補完は愚か、デッキを鬼強化するとは…………恐るべし」

「皇金世代、か…………そういやペッパーさんが宝鍠趙弩剣(シャガル=ニュア)の変形合体実演の時に言ってた、不世出個体だったっけ?」

「フィロジオカードの不世出個体はどうやら、種族デッキに凄まじく噛み合うデザインになる…………と言う訳か」

 

やんややんやと考察やルート構築、水晶群蠍のカード達を絡めた動き方、見方ではソリティアをする様な勢いでカードが移動して、最終的に皇金世代をドンと構えて水晶群蠍達と共に立つ盤面が完成していた。

 

「盤面に見えてるだけで三妨害、手札次第だが汎用妨害+αで突破に最低でも三枚………もしくは四枚は使わされる」

「皇金世代のエリア破壊メタが厄介だね。虫系だとエリアピンポイント破壊が出来る巌喰らいの蚯蚓(ガロックワーム)系統ならワンチャン有る………?」

「水晶群蠍が居る状態の皇金世代を突破出来るとでも?」

「単体ならまだしも、水晶群蠍が複数居る皇金世代突破は【ジークヴルムカウンター】か【深海環境】で沈めるしか無くない?」

泰山巌宝蛇蟲(イミュリティーション.ヴィルワーム)泰山巌宝蛇蟲(イミュリティーション.ヴィルワーム)"昂華堅巒(ブリリアント)"ならイケる?奴等、鉱物系エリアや鉱物系モンスター相手ならメタレベルで強化されるが」

「…………スペルや妨害込みで計算したが、今出来た盤面でも過剰火力にキツイ勝負をさせられる。突破は一応出来ない訳では無いが、反撃込みで動く場合は要求枚数が更に二枚増える」

「何より最大盤面じゃなくてコレなのがなぁ…………」

「逆に考えよう。単体で突破がムズいなら、数並べてビートすれば良いって」

「となると物量で押し込む【蛇型ミッドレンジ】が有効か…………」

 

カードゲーム界隈での環境対策の話し合いは、何時の時代も聞いている側は楽しい物だ。話の内容が解るとより楽しくなるが、ワイワイ盛り上がっているのを聞くと活気に満ちていると実感する。

 

そんな中で蛇型ミッドレンジなるデッキ名が出た事で、ペッパーはインベントリア内に納めた排出カードを精査し、蛇に関するカード群から『四枚のカード』を取り出しながら、煉牙達に言った。

 

「あの〜…………。盛り上がってる所で悪いのですが、蛇型ミッドレンジって蛇のモンスターが鍵を握ってるんですよね?」

「まぁ、そうですが」

「えっと実は…………此の『裂食の大蛇"四騎士"グラトス』・『裂食の大蛇"四騎士"ヴォレモス』・『裂食の大蛇"四騎士"アベルシア』・『裂食の大蛇"四騎士"サナトス』のカードがユア・エクスペリエンスから出て来まして。此の四体は『無尽のゴルドゥニーネの()()に付き添ってる四匹の龍蛇(ナーガ)』なんですけど、効果の『此の生物は[開示条件非達成]の効果でのみ発生する』というテキストから、多分『本体の効果で直接呼び出すカード』なのかなって。フィロジオに詳しい皆さんなら、此れで何かしら読み解けるんじゃないかなと思うのですが………」

「うん、ちょっと待って!?!?!しれっと重要なパワーワードを此方にブチ撒け連打しながら、其のままビートダウンするが如く話を進めないで!?!?!」

「えっ」

 

煉牙の一声が悲鳴の如く上がり、他のフィロジオプレイヤー達もまた、全員が無言で口が開っぱなしで有るにも限らずパワーワードの連打で脳を焼き焦がされた後、心の内にて一致するかの様に『『『『『『ペッパーさぁ……………………』』』』』』という、感情を抱きながらジト目で彼を見る。

 

そして当然ながらフィロジオプレイヤー達によるオハナシ&質問攻めの発生と、カード同士やスコアによるカードトレードが行われた後、ペッパーはリヴァイアサンからラビッツへと戻って行ったのだった…………。

 

 

 

 






爆弾情報は捲り札の如く


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