顕現せしモノ
端から見れば
「深淵を見定む蛸極王装……………此れは深淵のクターニッドさんが反転都市ルルイアスにて、勇者の到来を待ち望み続け、来たるべき時まで守り続けた『兄弟の様な存在』でも有り。そして私を『勇者と認め』、世界の危機への警告と共に託した、遠き神代の賢人達が造り遺せし『大いなる叡智の結晶たる鎧』なのです」
「うむ。其れに関して深淵の盟主が述べ、我が友達がしかと聞き届けたとル・アラバの名に誓って断言する」
『ネレイスも、ちゃんとキいた。ペッパー、スゴいヒト』
「……………ペッパー・
息を一つ付き、魚人族の王にして里長のダイオウイカの魚人はアスカロン・リペアを見ながら言った。
「我等魚人族に伝わりし伝承では、ゲネテレ………否、『ル・ゲネテレ』が振るった唯一にして無二たる得物『アスカロン』………又の名を『大いなる魚神の牙』と呼ばれしモノ………」
片目でアスカロンを見、もう片目で他のプレイヤー達を見れば、SOHO-ZONEがアスカロンに関する情報にハッスルし始めながらも、実に真剣な表情と聞き耳を立てて話を一言一句、其の全てを聞き逃さぬと語らずとも雰囲気から解る。
そして明かされたゲネテレの本名、魚人族にとって名前に『ル』と付くのは『リヴァイアサンを目視した者の証』だそうだが、どうやらルルクヌス20世が言う『ル』には違う意味も籠められている様だ。
「…………アスカロンは其の昔、ル・ゲネテレが持ち帰ったという『深き海の底の底に在りし深淵の
当代の鉱人族の王・ミダス28世からアスカロンに関わる話を聞いたが、確かにアスカロンを作る際に黄金のマグマを用いた事、更に
そして魚人族の名前に『ル』が入る者とは、嘗て遥か深海の底の底に沈み、BC-ビーコンによる目覚めの笛が鳴り響く其の時まで眠っていた
(…………もしかして古代の魚人族は、アトランティクス・レプノルカ含めた『深海三強を狩る事も出来た』のかな?)
海中戦に置けるル・アラバの実力は凄まじいのは知っているが、仮に其れ以上の実力者が太古の時代に魚人族含めた亜人種達に居たとすれば、途轍も無い事でも有り。
そんな実力者が居ないとなれば、大人しく隠れ潜んで静かにする他に種族を存続させる方法は無いと言える。
「…………ル・ゲネテレと魚人族の勇士達が其の身を犠牲に退けし、荒ぶる深海の帝王…………アトランティクス・レプノルカ"
水中にも鉱物が在るのは海底都市アルトランティアに来る前に、浅瀬でスペリオルアビスのクランメンバー達がツルハシで採掘していた事から、専用のツルハシを製作して速攻で掘って脱出しなくてはならない。
深海三強相手に海中戦ともなれば、余程の策を講じたりしなければ大損害は目に見えて明らかなのと、下手に藪を突いて蛇を出すのは避けたい所。
だがペッパーは、ルルクヌス20世の話やジニシィの視線、そして何よりアスカロンという武器を初めて見、ビィラックやヴァイスアッシュの話を聞いた中で、己の目指すべき道を既に見定め決めており。
「魚人族の王、ルルクヌス20世殿。ル・ゲネテレの子孫、ジニシィさん。俺は…………ペッパー・天津気は、アスカロンを『元在るべき姿』に───────『アスカロンを
過去の英傑達が握り、現代に発掘や発見される
片や再構築は『其の武器を元々握りし者の最期を関係者から聞き、嘗ての持ち主の持つ過去の柵から決別し、今の持ち主の扱い易い状態に至らせる事であり、鉱石やモンスターの素材等によって武器種を変化させて、現在の所持者に合う状態に直す事』を意味し。
片や再生成は『其の武器を元々の所有者が敗北した存在を、リペア段階の武器を用いて討伐し、英傑武器として過去に
英傑武器の修繕と強化の道程は、武器の年季や偉業によって変われども、再構築より再生成の方が難しいとされる中で、青年は自らの意志で過酷の道を歩く事を示したのであった。
彼の往くべき道は、生成にして再誕