『我らはワノ国へ帰還しようと思う。
「そうか…」
「今度来たらおれが魚人街を案内するぜ。ガキどもの事、紹介したいしな」
「わしらとタイミングが合えば良いのじゃが…」
『安心しろ。我、1人で行って襲われたのならやり返すまでだ』
「「「それだけはやめてくれ」」」
『ム?』
「しかし…おれも賞金首か」
『我の方は上がったがな』
「
『……異名が竜殺しなのが気に入らん。我は既に魑魅魍魎の主であるのに』
「賞金首になった理由が天竜人殺害だからな…仕方ねぇと思うぜ」
『ムゥ………』
「……………」
「タイのアニキ?」
「!な、何だ?!ジンベエ!?」
「いや、上の空やったので…」
「そ、そうか……悪りぃ」
「いえ…」
『では、我らはこれで失礼する』
【とある鯛の話…】
傀儡達が乗った宝船が魚人島を出て数十分後…おれはたい焼きを食べながら傀儡のことを考えていた。
「ハァ……」
「タイのアニキ」
「ジンベエか。どうした?」
「……その、タイのアニキは………」
「?」
「傀儡さんに惚れておるのか?」
「ブーーッ!!ゲホッ!ゴホッ!」
「タイのアニキ?!」
「……あ"ぁーー…。いや、まぁ……」
「違うのか?」
「そう、だな……」
いつの間にか
「惚れてるな……」
惚れちまったのか、傀儡に。
「……いつもより顔が赤いのぉ」
「お前が聞いてきたんだろ?!」
「しかし、そこまで惚れておるならば伝えれば良かったのでは?」
「迷惑だろ……。傀儡はおれのことを友だと言ってくれたんだ。それを壊したくねぇんだ……」
「タイのアニキ……」
《アーー……すまねぇが、そういう話するんだったら切ってからしてくれるか?》
「?!」
「ム、切るの忘れておったわい。すまんかったな、
《いや、絶対態とだろ。いい肴をありがとよ。感謝するぜ》
「ぜ、鴆だと?!ま、まさか…傀儡にも……!?」
《傀儡は自室で寝てるから安心しろ。俺だって帰る前にお前んとこの弟分にいきなり電伝虫を渡されて驚いたんだ》
「ジンベエ!!!」
《で?タイガーさんよ?傀儡のこと好きなのか?》
「ッ…………!す、好きだ…!」
《……俺ら妖怪だから年齢はお前より十数倍は上だ。それでも良いなら頑張りな》
「鴆…」
《あと、他の奴らよりはお前の方が優勢だと思うぜ》
「それはどういう…」
《じゃ、またな》ガチャッ
「………切りやがった。なぁ、ジンベエ………って、いない?!!」
いつ消えた!?
《他の奴らよりはお前の方が優勢だと思うぜ》
「…………」
期待、しても良いんだよな?まだ、想っていても良いんだよな?
「………おれが、他より優勢。か…」
「おい、傀儡」
『何だ、鴆。傷は全部治ったから治療は必要ないぞ』
「違えよ」
『ならば何だ?言っとくが、貴様の秘蔵の酒を飲んだのは我ではなく衣蛸だ』
「糞蛸のジジイは後で〆る。って、それも違え!!」
『じゃあ何だ?』
「タイガーの事、どう思ってんだよ」
『我ら百鬼夜行の友だ』
「お前が!タイガーの事を!どう思ってんだって聞いてんだよ!!」
『…………そうだな。お気に入り…だな』
「よし」
『何がよしだ。何様だ。ジジイ』
「ジジイって言うんじゃねぇ!!糞餓鬼!!!」
『さて、次は何処を襲おうか?』