海賊世界で百鬼夜行   作:風人雷震

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百鬼夜行、魚人と再会

 

 

 

「あの島だ。あそこで補給しているらしい」

『誰が出たのだ?』

「ジンベエ」

『そうか。残念だったな』

「バッ……!!」

『ふははははは!!顔が赤くなっておるぞ!(ぜん)!』

「この糞餓鬼!!」

『ふはははははははははは!!(のろ)い鈍い!!!』

「リーダー、そろそろ到着しますよ?」

『ム、そうか。ならば、あの船に寄せよ。我と鴆が顔を見せてこよう』

「あの、頭領様…わ、(わたくし)もいいでしょうか?」

『女郎か。構わんぞ。しかし、我の側にいろ。いざという時に指示が届かんといかんからな』

「は、はい!!」

「「「「「ならば俺/私達も……!!」」」」」

『お前らは留守番だ』

「じゃ、行ってくるぜ」

「オホホホホ。それでは、失礼します」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【とある鯛の話…】

 

 

「大アニキ、アレって宝船じゃねぇか?」

「ん?…………そうだな」

 

 

傀儡(かいる)から貰った命の紙(ビブルカード)を取り出して確認すると、船の方向を向く。

 

 

「宝船だな。すぐに乗ってくるだろう。傀儡だし」

「だな」

「お、もう来たんか。はやいのぉ」

『ム、ジンベエにバレるとは……不覚』

「あとちょっとだったな〜傀儡」

「傀儡?!鴆!?いつの間に?!!」

「ついさっきだ。脅かそうとしたらジンベエにバレたんだよ」

『ウム。気づいておらぬのなら脅かしたくなるだろう?我ら妖怪は脅かすのが好きなのだ。だから、つい…な?』

「頭領様の(わっぱ)の様な純粋さも素敵です」

 

 

分かる。女郎さんに同意する。だが、普通に声をかけてくれ…!!

 

 

『ム、そうだ。ハチという名の者はおるか?』

「ハチ…?ハチなら街で買い出しに行ってるが…」

『そうか……。残念だったな?鴆』

「お、俺にふるんじゃねぇ!!」

「「「???」」」

 

 

あ、そうだ。傀儡に言っておこう。

 

 

「傀儡」

『何だ?タイガー』

「この船に人間の子供が乗っている」

『…………何だと?

「「………」」

『人間が?何故だ?タイガー』

「3年前のマリージョア襲撃でおれが逃した奴隷の1人だ」

『それが何故お前の船に?』

「……前に行った島で頼まれたんだ」

『その島の者達は海軍や商船に頼んだ後であったのか?』

「分からん…」

『ならば何故引き受けた!!罠かもしれんのだぞ?!!』

「だが!!」

だがもなにもない!!

「ニュ?タイガーさん、誰か来てるのか〜?」

「は、ハチ…」

『ム?お前がハチか』

「誰だ?アンタ」

『我は傀儡。百鬼夜行の(かしら)である。隣にいる男は鴆、女は女郎だ』

「ぜ、鴆…だ」

「女郎蜘蛛と申します」

「オレははっちゃん!ハチはあだ名だ」

 

 

傀儡、おれに『逆では?』という視線をよこすな。いつもみたいに言えばいいだろ。

 

 

「で、こっちはコアラだ」

『…………』

「え、えっと……」

『人間、一つ聞く』

「?」

『貴様はタイガーを罠に嵌めたいのか?』

「わな…?」

「おい、傀儡!」

「頭領様!」

『黙っていろ。鴆、女郎蜘蛛。これは命令だ』

「「ッ……!!」」

『もう一度聞く。貴様はタイガーを死なせたいのか?』

「違います…!」

『…………………タイガー』

「な、何だ?」

『この人間を送るまで、我ら百鬼夜行も行動を共にしよう』

「ほ、本当か?!」

『何故、友であるお前に嘘を言わねばならんのだ』

「なんだ傀儡。監視か?」

「監視でしたら頭領様がやらなくても(わたくし)達が…」

『誰が監視と言った。ただの暇つぶしだ』

「……そういう事にしといてやるよ」

「では、私が腕によりをかけて料理を…」

『頼んだ』

 

 

相変わらず勝手に進めやがって…。

 

 

「傀儡」

『タイガー、そういうわけだ。我ら百鬼夜行はお前らの護衛をする』

「……護衛?」

『ウム。我らが揃っていたら海軍が大勢来てしまうのでな。この船に近づく前に我らが沈める』

「それは……心強いな」

『手を汚したく無いのだろう?』

 

 

それはきっと、「人間を殺すことに躊躇しているのだろう?」という意味だろう。そうだ…おれはお前の様にできない。だからお前がいてくれて助かっている。

 

 

『では、我は同胞達に知らせてくる。またな、タイガー』

「嗚呼」

 

 

おれはお前が好きだ。傀儡…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「きゃぁぁぁぁぁ!!リーダーー!!♡」」」」」

「「「「「俺らのリーダー!!傀儡様ぁぁぁぁ!!」」」」」

ウム!!我が傀儡!!貴様らの主である!!!

「「「「「ウォォォォォォォォォォォォ!!」」」」」

「「「「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!♡」」」」」

「すごいな…」

「酒の席ではよくある事だぜ?」

「それより、鴆さん。あの殿方の下へ行かなくても良いのですか?」

「ブッ……!は、?!おま……!?!!」

「?」

「頭領様から無理矢理にでも連れて行けと言われましたので…」

「傀儡ぅぅぅぅ!!!」

初心(うぶ)なジジイめ!!それでも遊び人か?!!』

「250年前の事を出すんじゃねぇ!!!」

『意気地なしが!!』

 

「ニュ〜〜〜、この酒美味いな〜〜〜」

「傀儡の船の酒だな。ワノ国にはこんな美味い酒があるのか」

「この米も美味いのぉ」

 

 

 

『さて、次は何処を襲おうか?』

 

 

 

 

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