あれから数週間…ココヤシ村っつーとこに勝手にアーロンパークを建てたアーロン達は町の方へ行ってる。医者である俺は留守番。
「ふ、ふぁ〜〜〜……クソねみぃ…」
患者が居ないからな。良い事なんだが、つまんねー。
「くわぁ〜〜〜〜〜〜…」
「欠伸するほど暇か?」
「ウオッ?!!」ズルッ!ゴンッ!!
「………大丈夫か?」
「一応……。イッテテテ……何の用だよアーロン。町に行ってたんじゃねぇのか?」
「元海兵が居るんだよ…」
「殺せば?」
「ガキ持ち」
「あー……なら無理だな。マジか…。で?その餓鬼は?」
「その海兵のガキの1人だ」
「………人、間…?」
「あ"ぁ?」
俺が?
「
「あ?」
「ガキが怯えてる」
「ん?」
「ひっ……!」
「あー……悪りぃ悪りぃ。その餓鬼どうすんだ?」
「おれの航海士にさせる」
「は?人間嫌いのお前が?頭診てやろうか?」
「遠回しに頭打ったか聞くんじゃねぇ!!」
「ダッハハハハハハハハ!!バレたか!」
餓鬼は俺とアーロンの会話を聞いて緊張を解いていく。そして、俺を警戒した。警戒するということは、俺を敵だと認識しているということだ。当たり前だろう。俺だって警戒する。餓鬼相手だろうと隙きを見せたらいけねぇ…。傀儡とタイガーを傷つけた海軍の餓鬼なんだからな。
「せいぜい死なねぇようにしろよ。餓鬼」
俺の機嫌を損ねるなよ?俺はいつでもお前を殺せる。
「………コイツを部屋に入れてくる」
「おう。俺は少し寝る。用があるなら起こせよ?」
「おう」
【とある航海士の話…】
「ナミ、重要な事を言っておく」
「……なに?」
「一つ、鴆の前で海軍の話はやめろ。二つ、鴆の部屋にある瓶に触れるな」
「それだけ?」
あの鴆って男は私と同じ人間なのに人間と呼ばれる事を嫌がってた。アーロン達の仲間だから魚人の血を引いてるのかもしれない。その人は海軍を嫌っている事をアーロンとの最初の会話で知った。だから海軍の話はしないのは分かる。でも、瓶?いろんな粉や錠剤が入ってたりしてたけど……船医みたいだから薬かしら?
「三つ、これが一番重要だ」
「ふーん…で?なに?」
「………アイツから食い物を貰うな」
「どう言う事?」
「アイツは俺らを簡単に殺すことができる」
「は……?」
アーロン…を、?普通に考えて魚人に人間が勝つなんて不可能に近いのに?
「偶にふざけて毒を盛った食い物をアイツは渡す事がある。絶対に貰うな」
「うん」
コンコン…「アーロンさん」
「入れ」
「鴆さんからの伝言で、明日は魚人島に行く。と…」
「おう、分かった」
「魚人島?あの人って魚人なの?」
「「いや、違う」」
「なら何で一緒にいるの?」
「「……………」」
「鴆がいたところが一時的に解散状態だからだ」
「昔はあんなふざけ方はしなかったんだがなー」
「傀儡があんな状態になったんだ。仕方ねぇ」
「傀儡?誰それ?」
「鴆のとこの
「ふーん」
にしても、すごく話してくれるわね。でも、ベルメールさんを殺そうとした奴を信用なんてしちゃいけない。アーロンの仲間の鴆って男も。
「海賊なんて、大っ嫌い」
「よぉ!餓鬼、飴食うか?」
「いらない」
「チッ…そうか。なら、別の奴にやるか」
「…………ねぇ」
「ん?」
「傀儡って鴆さんの船長さんだったんでしょ?アーロンから聞いたけど、何で死にかける程の怪我をしたの?」
「お前がそれを知ってどうにかなるのか?」
「ッ………」
「あんまヒトの過去を暴かねぇ方が身の為だぜ?クソ餓鬼」
「………」
「さて、次は誰を襲おうか?」