海賊世界で百鬼夜行   作:風人雷震

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原作開始
百鬼夜行、始まりの音…


 

 

 

『…………』

傀儡(かいる)?」

『ム、すまん。何か用か?タイガー』

「いや、上の空だったからな。どうかしたのかと」

『………なに、忌々しき音が聞こえただけだ』

 

 

__忘れるものか…あの音を。初代様達を殺した奴の音を……。

 

 

『フゥーーーー…』

「音?」

『ああ、神が現れる時に聞こえるあの音が聞こえたのだ』

「どんな音なんだ?」

『…… ドンドットット♫ ドンドットット♪』

「おぉ…なんか、こう…グッとくるな」

『ふ、それはそうだろう。我らが嫌うこの音は、多くのヒトに安心されるのだからな』

「傀儡が気付いたなら…(ぜん)達も気付いてるかもな」

『……そうだな』

 

 

ドンドットット♫ ドンドットット♪

 

 

「あ?」

「どうした?」

「…………何でもねぇ」

「そうか。ところで鴆、また海兵を毒で殺しただろ」

「るっせぇ。アイツ(ざこ)が傀儡を馬鹿にしたから相当の報いを受けさせただけだ。傀儡の顔に泥は塗ってねぇ」

「………拗れやがって」

「ア"ァァァァ!!イラつく!!!何でこのクソみてぇな音が聞こえるんだよ!!!」

「何言ってんだお前」

 

 

ドンドットット♫ ドンドットット♪

 

 

「あら?」

「どうかしたか?女郎ちゃん」

「いえ、懐かしい音が聞こえてきたので…」

「?」モッモッモッ

「あ、マクロ様、口元にソースが…」フキフキ…

「ありがとな!」

「食べてしまいたいくらいとても美味しそうでした」

「女郎ちゃんの料理はいつでも美味いぞ!!」

キュ〜〜ン♡「…………好き!!!」

 

 

ドンドットット♫ ドンドットット♪

 

 

「この音って…大天狗様」

「うむ。奴が復活する時が来るのであろう」

「リーダーの所へ戻りますか?」

「いや…吾輩(わがはい)らは傀儡の指示を待とう。傀儡から戻れと連絡があれば戻りなさい」

「はい!」

「おーい、雪女ーー!氷頼むーー!」

「はーい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『初代様、二代目様、三代目様、五代目様……我は、貴方様達が望んだ未来へと進めているでしょうか?』

 

 

__もし、進めているのならば幸いです。

 

 

『ですが、我はあの者を許すことはできませぬ。貴方様達を殺したあの者を…我ら百鬼夜行からは手は出さぬ事を誓いましょう。あの者から手を出した場合には全力を尽くして葬りましょう』

 

 

__それは、貴方様達が望まぬ事だとしても…。

 

 

『我の道は、我が決めます。未来の見えぬ暗闇の道だとしても、我は百鬼を率いて進みましょう』

 

 

__ですから…どうか、

 

 

『どうか我らを見守ってください。我らの英雄(ほし)達よ』

 

 

__我は(そら)を見上げて呟いた。我の道を照らしてくれる一等星…我もそこに入りたくてたまらないのだ。四代目様もいつかその星達と並ぶのなら、進まなければならない。

 

 

『まずはあの馬鹿を回収せねばな』

 

 

 

 

『さて、次は何処に行こうか?』

 

 

 

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