海賊世界で百鬼夜行   作:風人雷震

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百鬼夜行、人間(ひと)が加わる

 

 

 

『ウム……やはり、(ぜん)がおらんと寂しいな…』

「昔はよく傀儡(かいる)の近くにいたからな」

『ウム。それより、我の飯は美味いか?』

「「「「「美味い!!!」」」」」

『そうか。それは良かった』

「オレらを助けてくれてありがとうございます。傀儡さん」

「助かった」

『馬鹿を回収するついでだ。礼は要らん』

「傀儡、次は何処に行くんだ?」

『ウム……鴆のことだ。船を造ってもらう為にウォーターセブンに行くだろう。そこに着くまでは適当な船に無断で乗って降りての繰り返しだな。時間はかかる故、我らは物資を調達しながらウォーターセブンまで進む。まずは、治療班が必要だからドラム王国へ向かおう』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【とある毒鳥の話…】

 

 

「っと……えぇーと?ウォーターセブンの道は………」

「お?兄ちゃん何やってんだ?迷子か?」

「ア"ァ?!誰が迷子だ!?殺すぞ?!!!」

「悪い悪い。で?海図広げて何やってんだ?」

「ウォーターセブンまで行きてぇんだよ」

「へーー、船は?」

「船造ってもらう為に行くんだよ!」

「いや、兄ちゃんの船」

「は?ねぇけど?」

 

 

いや、正確にはあるが、宝船(アレ)は傀儡の船だ。俺らは乗せてもらってるだけだしな。

 

 

「適当な船に乗って降りての繰り返しでここまで来た。で?ここ何処だ?」

「知らねえのかよ!!!」

「おう」

「ここはローグタウン。海賊王が処刑された場所さ」

「ほぉ……ここが」

 

 

だから海賊が多いのか。………1人ぐらい殺してもバレなさそうだな。

 

 

「兄ちゃんは旅人かい?」

「あ?違え。俺は殺してえ奴がいるんだ。同じ目的の奴らを集めて殺す」

「復讐のためにか…」

「そうだ。俺は復讐者(アベンジャー)だ。旅人なんかじゃねぇ」

 

 

傀儡が復讐しないのなら俺がやる。傀儡を泣かせたアイツを殺す。

 

 

「俺のリーダーの為に」

「リーダー?」

「嗚呼。俺らの…俺の大切なリーダーだ」

 

 

やべ、話しすぎた。これ以上余計な事を聞かれる前に消すか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『………』

「傀儡…さん」

『クリークか。何か用か?』

「……助けてくれて感謝、します」

『タメ口で構わん』

「……うっす」

『昔より髪が短くなったな』

「傀儡さんも…」

『なんだ?長い方が好きであったか?』

「い、いえ!!どちらも……好き、っす……」

『そうか。なぁ、クリーク』

「はい」

『お前は、この世界をどう思う?』

「?」

『我は、この世界は遅れていると思った』

「遅れている…」

『嗚呼。兵器(ぶき)を創り、集め、争い、人間が神と思い、歴史を知ることを罪とする。そんな世界に明るい未来は無く、あるのは只…廃れゆく破滅の道』

「………」

『人間が神ではないのだ。人間から神へと昇格するのだ。悪魔の実は、それを可能とさせてしまう…』

「傀儡さんは…海賊王にならないんですか?」

『……我は王の器を持たん。我は人間の上に立つよりも、人間の恐怖でありたいのだ』

 

 

 

『さて、次は何処に行こうか?』

 

 

 

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