『やっと着いたな…』
「船員が一気に増えたから物資調達のためにあっちこっちに停めたからなぁ」
「…すいません」
『クリークが謝ることではないだろう?我が乗せたいと思ったから乗せているのだ。降りたくなればいつでも言え。我の故郷まで送る』
「………なあ、
『当たり前だ。我が気に入った奴をそう簡単に降ろすわけ無かろう?我はこれでも妖怪なのだ。執着心は他の同胞達よりも強いぞ』
__故に、逃すつもりはない。我から逃れるのは至難の業よ。
『タイガー、降りるぞ』
「おう」
「……前から思ってたんですけど、なんで毎回傀儡さんはタイガーさんと降りるんですか?」
『タイガーから離れると我の心臓に握り潰されるような痛みが起こるのだ。タイガーがおる島なら自由に歩き回れるが……一度だけ我が船にいて、タイガーが島に降りたのだ。それも痛みが起こり、ダメだった。だから常に行動を共にしなければと思ったのだ』
「なぜそんなことに?」
「それは、おれの…『我がヘマをしたからだ』…傀儡、?」
『捨てた名を使い、力を使った故の後遺症だ』
「……すいません」
『謝る必要はない。我の責任なのだから』
__それよりも……。
『何かコッチヘ向かってきてるのだが…』
「「「「「え??」」」」」
「傀儡ーーーーー!!!久しぶりだなーーーーーーーーーー!!!」ドドドドドッ!
『あれは……ヒルルクか?!!』
「おう!!」
『老けたな!!』
「お前は変わんねぇな!!」
「『アッハハハハハハハハハ!!!』」バシバシバシ
__酒でも酌み交わしたいが、今は…
『ヒルルク、腕の良い医者を紹介してくれぬか?』
「おれだ!!」
『よし、採用!!』
「「「「「いやいやいやいや!!!」」」」」
「『????』」
「傀儡、まずおれらに紹介してくれ」
『嗚呼!コイツはヒルルク。この国にサクラを咲かせると我に言いきったヤブ医者だ』
「医者だ!よろしくな!!」
「傀儡さん、さっきヤブ医者って……」
『ヤブ医者ということで有名だからな。ヒルルクは』
「「「「「ダメだろ?!!!」」」」」
『もう決めた故に乗せる』
「おぉー!!よろしく頼む!!」
「おい、アレは良いのか?」
「傀儡が決めた事なら仕方ない」
「大アニキ……傀儡のこと少しぐらい叱ったら良いと思うぜ?」
「………傀儡」
『何だ?タイガー』
__何かあったのか?ヒルルクについては今夜に詳しく話すとして。今から我は、空き部屋の掃除をし、ヒルルクを医務室にも案内しなくてはならんから……。タイガーに構える時間は今日は少なく…ハッ!そうか!!
『来い!タイガー!!』バッ!
「え?あ…、お、おう?」
『いつもありがとな。お前のおかげで我は不自由なく過ごせておる。我の所為でお前は自由に行動が出来ず不自由やもしれぬが、それでも我に尽くしてくれて感謝しておる』ナデナデ
「………」カァ…!
「「「「「あちゃぁ………」」」」」
『礼と言ってはなんだが…お前の願いを一つだけ聞いてやろう!!』
「「「「「あちゃぁ……………」」」」」
__???他の奴らは何故そんな呆れておるのだ?
「傀儡、それはなんでもか?」
『?ウム!!我のできる範囲ならばな!!!』
「…………」ヒョイ
『ん?何故抱えるのだタイガー。おい、聞いておるのか?降ろせ!降ろ…ちょ、凄い力だ!?!!』