戦力が欲しい。俺の毒だけだと
「ゲホッ…!」
痛え…肺が、心臓が、骨が。乗った船が
「ゲホッ、ゲホッ…!こりゃ…ヤベェかもしれねぇなぁ…」
骨は折れてると思ったが、肋が折れてる可能性が高いな。呼吸する度に痛くなる。呼吸は最低限にして、薬を飲まねぇと…。
「クソッ……身体が、うごか…ねぇ………!」
ハチ……会いてぇなぁ……………
「ッ……ぁ"?」
「あ、まだ起き上がったらダメだ!骨があちこち折れてたんだぞ?!」
「………鹿か」
「トナカイだ!!」
「トナカイだと?獣が医者の真似事か?」
「真似事じゃねぇ!俺は医者だ!!」
「………そうかよ」
獣が医者って……いや、
「何で俺を助けた」
「怪我してたからだ」
「それだけの理由で俺を助けたのか?」
「怪我してるならほっとけねぇよ!」
「………俺が、敵だとしてもか?」
「え?!お前、敵なのか!?!!」
「クッ…クッハハハハハハ!!今は違ぇよ。船が欲しくてあっちこっち行ってたんだ。だが、運悪く突き上げる海流にやられちまって……この有様よ」
「災難だったな……」
「あ、俺の荷物は?」
「コレのことか?」
「おう。くれ」
「分かった」
えっと……薬、薬………あった!
「これだコレ」
「薬か?」
「おう。俺が作った
「お前、医者なのか?!!」
「おう!と、言っても……リーダーに追い出されてな」ゴクッ
「そうなのか?!!」
「おう。………じゃ、いつか恩を返しにくるぜ」
「あ、まだ起き上がったら…!!」
「治ったから平気だよ。またな、小さい医者」
俺は翼を出し、空を飛んでその場から離れた。誰も触れることのない俺の羽は、一枚、また一枚と落ちていく。落ちた羽は古くなった物…しかし、毒が抜けているわけではない。誤って触れた奴は死んでしまうだろう。
「悪いな、小さい獣よ」
恩を仇で返す様な真似をしてしまったが、アイツの仲間であるなら仕方のない事だ。仕方のない……事なんだ。
「なぁ、
血塗れになった俺は、もう…お前の下へは