『アァァァァァァァァァ!!!!!』
「何だ?!」
「敵襲か?!!」
「
ドタドタドタ!『タイガー!!タイガーは何処だ?!!』
「………呼んだか?」
『タイガー!!島にちょっと降りろ!』
「いや、それだとお前が…」
『実験だ!我は今!20年前に戻った気分なのだ!!』
「…………分かった」
「傀儡さん、一体どうしたんだ?」ヒソヒソ…
「昨日、なんか変なもんでも食ったか?」ヒソヒソ…
「いや、昨日はタイガーさんと寝てただろ」ヒソヒソ…
「というか、タイガーさん元気無くねえか?」ヒソヒソ…
「……降りたぞ」
『……………』
「傀儡?」
『い、……』
「?」
『痛く、無い…!!心臓に痛みが走らん!!』
「「「「「…………え、えぇぇぇぇぇぇ?!!!」」」」」
『ちょっと雑魚狩りしてくる!!』
「「「「「説明しろ!!!」」」」」
『いや、我もよくわかっておらんのだが…。何故かとても身体の調子が良くてな。いつも感じていた違和感が無いことに気づいた故に、確認するためにタイガーから離れたのだ』
「で、離れられたから出かけようとしたんだな?」
『ウム!』
「大アニキの元気が無いのは?」
『知らぬ。我と関係があるのだろうが……』
「身体が怠い……」
『成る程……生気か』
「「「「「生気????」」」」」
『簡単に言えば活力だ。我の失われた生気を補う為に昨夜、タイガーから吸ってしまったのだろう。精力も活力の一種であるからな』
__それならば納得がいく。
『生気が補えた故に命綱代わりのあの奇妙な縁も切れたのだろう。今度から力を使う際は雑魚の生気でやるか』
「………お前、思考が昔に戻ってんな」
「妖怪にとって生気って何なんですか?」
『妖怪にとって生気は食事の一つだ。取らなくとも問題は無いが、取れるなら取ったほうがいいものだ。我はあまり必要なかった故に取らなかったがな』
「関係あるんですか?」
『生気は力の源だ。我ら妖怪は基本人間を襲い、喰らい、奪う。喰らうのは人間の肉または魂、そして生気だ。奪うモノは生気だ』
「食って奪うのか?」
『生気を奪うことは死を意味しておる。要するに命を奪うのだ。我らの1番の食事と言っても過言ではない。稀に人間を伴侶にする妖怪もおるが、大体は非常食としてそばに置いとるだけに過ぎん』
__三代目様がそうであったからな。あのお方は何度、人間を伴侶として迎えたのだろうか?聞いた時は59回と言っておったが…。その時は我も童であったからな。四代目様ならば知っておるだろうか?
『宝船、ウォーターセブンには後どれくらいので到着する』
「早くても1週間後ですね」
『そうか。フム………』
「どうすんだ傀儡」
「その鴆って人はすでに到着してるかもしれませんし…」
『いや、それは無いだろう。この先で先ほど空から船が落ちてきたと知らせが来た』
「「「「「誰から?!」」」」」
『この海域に住んでおる船幽霊達だ。落ちた船の住人は生きておるからガッカリしたとの事だ。その後、ボロい船を持った鳥が降りてきて妖怪だった故に襲えなかったとのこと』
「鳥の妖怪?それって…」
『十中八九、
「はい、リーダー!!」
『先回りする為に3日後に到着させろ』
「「「「「は?!!!」」」」」
「傀儡、早くても1週間かかるのに3日は…」
『宝船よ』
「はい!!」
『雑魚ならば大量に用意できる。いけるか?』
「50人いれば十分かと」
『よし、待っていろ。獲ってくる』
「…………おれは寝てくる」
「大アニキ?!」
「傀儡は一度決めるとテコでも動かんぞ」
「おれも一緒に行きます!傀儡さん」
『そうか。来い、クリーク』
「
『ウム、構わん。ギンも来るが良い』
『決して殺すな!民間人は巻き込むでないぞ!!』
「「はい!!」」
「こ、殺して……くれッ…!」
『何故だ?貴様らの様な戦闘の役に立たない雑魚も我らの船で役に立てるのだ。感謝して欲しいモノだな。嗚呼、安心するがいい。用が済んだら解放してやる』
『さて、次は何処を襲おうか?』