呪術廻戦にTS転生した僕は死にたくない   作:なゆさん

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高専入学と初任務

 高専に入学した。同級生はパンダ君、真希ちゃん、そして初対面の狗巻棘君だ。美々子ちゃんと菜々子ちゃんは来年入学する。私、3月生まれだから同い年でも世代が違うのだ。

 

「いやー私もついに高校生かぁ。長かったなぁ」

「愛里沙はずっと高専いただろ」

「パンダ君、そういうのは思っても言わないで」

「俺、パンダだから細かい事ワカラナイ」

「ぶっ飛ばすよ?」

「ごめんなさい」

 

入学の手続きやらミニ入学式やら夜蛾学長からの言葉やらが終わり、私達は教室にいた。

 

「さてと。初対面の人もいることだし、自己紹介しようか」

「さっき名前聞いたろ。する意味あるか?」

「改めてだよ真希ちゃん。これから死ななきゃだけど長い付き合いになると思うし、今の内に仲良くなる為に、ね?」

「まぁ、そういうことなら文句はねえよ」

 

真希ちゃんの了承も得たことだし、まずは、私から行こう。狗巻君とは初対面だからしっかり分かりやすくしないと。自己紹介は大事だからね。

 

「まず私から。名前は禪院愛里沙。一応特級術師だよ。術式は熱を操る炎熱操術と、十種影法術の二つ。趣味は料理と読書。よろしくね!」

「知ってる」

「俺も」

「めんたいこ」

「もっと反応して!?」

 

なんか悲しくなるじゃん。

 

「次は俺だな。階級は準2級。パンダって呼んでくれ」

「おう。よろしくなパンダ」

「しゃけ」

「短いのに私よりも反応がいい!! 何で!?」

「愛里沙。ちょっとうるさい」

「しゃけ」

「理不尽!」

 

「次は私か。禪院真希。階級は4。言っとくが愛里沙とは血も繋がってないからな」

「まぁ似てないしな。色々と」

「こんぶ」 

「てめえら今失礼な事考えてんだろ」

 

ヤバい。真希ちゃんが青筋浮かべてる。あの二人が殴られる!

 

「さあさあ! 次、狗巻君の自己紹介! いってみよー!!」

 

「……チッ。」

 

ホッ。冷静になってくれたか。まぁガチギレではなさそうだけど初対面で殴り合いは良くないしね。

 

「しゃけ」

 

狗巻君がどこからか取り出した紙とペンで文字を書いていく。

 

『名前は狗巻棘 階級は2級 術式は呪言 よろしく』

 

「よろしくねー」

 

私は笑顔で言う。こうして、私達の呪術高専初日は、幕を下ろした。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 それから数日後、私達は初の合同任務を受ける事になった。移動中の車の中、私達は話をしていた。

 

「五条悟ってあんなにテキトーだったんだな」

「しゃけ」

「まあまあ。あの人もいいトコはあるから」

「俺は強さと容姿以外は割とクズだと思ってる」

「パンダ君、そんなにハッキリ言わなくても……」

「でもアレは酷いだろ?」

「まあ、……そりゃそうだけど」

 

任務を言い渡された時のことを思い出す。

 

『今回の任務はある村が今被害に遭っている呪殺。その原因の呪霊の祓除だ。まぁ愛里沙いるから簡単でしょ。よろしくー』

 

めちゃくちゃ適当だった。それはもう、皆が冷たい目線を向けるくらい。

 

「皆さん。五条さんへの愚痴はそのくらいにして、気を引き締めてください。今回の呪霊は何級なのか結界を張られていて分かっていません。ただ、1級以上の可能性が高いので、愛里沙さんが居るからと油断しないように。もちろん愛里沙さんも。さて、もうすぐ現場に着きます。準備はよろしいですね?」

 

車を運転していた伊地知さんから声をかけられる。私は、初の合同任務にテンションが上がりまくっていたので、完全に遠足気分になってしまっていた。伊地知さんの忠告も聞かずに。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 車を降りて、呪霊が張ったであろう結界を壊す。

 

「さっさと終わらせよう」

 

あぁ、打ち上げとかやるんだろうな。何処に行こうか?焼肉?寿司?悩むなぁー。

向こうから呪霊の気配がする。何体かいる。1級が一体、3級が4体、4級が4体。

 

「皆。2時の方向に呪霊が9体。1級は私が狩るから残りの3,4級は任せた!」

 

「「! ――分かった!」」

 

「――しゃけ!」

 

3人からの同意を受け、私は1級呪霊の場所まで走る。

――居た。ひげモジャのおじさんみたいな呪霊だ。私に気付くやいなや髭を針のように尖らせ、放ってくる。そこそこのスピードだ。

まあ私なら余裕で躱せるが。

 

「ギ、ギギャギャ。」

 

気持ち悪い鳴き声を上げながら、大量の髭を飛ばす呪霊。それを躱し、呪霊が反応出来ない速度で殴る。

 

『ボコッ』

 

一発で呪霊は祓われた。かかった秒数は1級呪霊を見つけてから僅か3秒だった。

 

「さてと、向こうも心配無さそうだし、さっさと戻ろっと」

 

私は、皆の所へ走り出した。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 真希達は、襲ってきた呪霊を祓い終え、愛里沙の帰りを待っていた。

 

「いやー。相変わらず愛里沙はめちゃくちゃ速かったなぁ」

 

任せると言った後、風のように駆けていった愛里沙を思い出しながらパンダが言う。

 

「しゃけ」

 

「あんなもん、五条悟と同じだ。考えても損するタイプ」

 

口々に感想を口にする面々。

 

「そろそろ帰って来るだろうし、もう帰りか」

 

パンダがそう言って、他の二人の方を向いたその時、

 

「おっと。気づかれたか。……まぁ良い。俺にとっちゃ脅威はあの女だけだ」

 

まるで人狼のような見た目をしたナニカが、真希と狗巻を気絶させていた。

――そしてすぐに、パンダの視界は暗闇に落ちていった。




オリジナル展開入れてみました。これが無いと後々困るんで。
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