呪術廻戦にTS転生した僕は死にたくない   作:なゆさん

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星漿体護衛任務

 時は少し遡る。

 

僕達は、任務に行き2日間連絡のない冥冥さんと歌姫さんを助けに来ていた。

 

「助けにきたよ~。歌姫、泣いてる?」

「泣いてねぇよ!!」

「泣いたら慰めてくれるかな?是非お願いしたいね」

「冥さんは泣かないでしょ。強いもん。」

 

と、原作通りの会話。そして、

 

「五条!! 私はね、助けなんて―――」

 

その瞬間、歌姫さんの背後に呪霊が現れ―

 

『バクンッ!』

 

夏油さんの呪霊が丸呑みにした。

 

それを見ながら僕は、

 

(今原作かー!!スゲー!!…あれ?これって、帳降ろしてなくて夜蛾先生に怒られるくだりじゃん。ヤバ!忘れてた!普通に帳降ろしてない!……ハァ、僕も怒られるしかないかぁ)

 

とか考えてた。

 

「悟、弱い者イジメはよくないよ」

 

夏油さんが格好良く登場。

 

「強い奴をイジメるバカがどこにいんだよ」

「君の方がナチュラルに煽っているよ、夏油君」

 

そして二人からツッコまれる。原作通りだ。ただ実際見るとこれじゃあ歌姫さんがあまりにも不憫だな。家入さんだけじゃなくて僕もフォローするか。

 

「歌姫センパ〜イ、無事ですか〜?」

「硝子!!」

「任務お疲れ様です。歌姫さん、怪我ないですか?」

「愛里沙も!!」

「心配したんですよ。2日も連絡なかったから。ねー?愛里沙。」

「そうですよ。お二人に何かあったんじゃ無いかって心配したんですからね。」

 

原作展開って分かってなかったし。

 

「硝子!!愛里沙!!アンタたちはあの二人みたいになっちゃだめよ!!」

「あはは。なりませんよあんなクズ共。私も愛里沙も」

「強さ以外は参考にしないようにしてるので大丈夫です」

 

そうして3人でガールズトークしている間に、冥冥さんから帳について聞かれた。ハァ。やっぱり怒られる展開だ。気が重い。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

「この中に『帳は自分で降ろすから』と補助監督を置きざりにした奴がいるな。そして帳を忘れた」

 

爆発事故のニュースを目の前に、我らが夜蛾先生に正座させられている呪術高専二年の3人組。そして、呪術高専の学生ではなく、補助監督から覚えられていた為に責任追及を逃れ、ウキウキで夜蛾先生の横に座りアイスを食べる僕。

僕が怒られない状態で原作シーンを見れるのだから、僕は上機嫌だ。

 

「名乗り出ろ」

 

夜蛾先生が問い詰める。

 

「先生!!愛里沙です!!」

 

「え!?」

 

何と、僕だけ怒られないのが気に入らなかったのか、五条さんが僕に罪をなすりつけてきた。

 

「悟だな」

 

だが、流石は夜蛾先生。すぐさま犯人を特定し指導(ゲンコツ)を決行した。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

「そもそもさぁ、帳ってそこまで必要?」

 

捻くれて変なことを言い出す五条さん。ここはさっきの仕返しも兼ねてちょっとキツく言ってみよう。

 

「駄目ですよ五条さん。自分のせいでそうなったんだから、ルールに当たらないでください。みっともないですよ?私より年上なのに、精神5歳以下ですか?」

 

大袈裟な口調で言う。

 

「俺、売られた喧嘩は買うぜ?」

「そうですか。なら手数料抜きで10億円くらいで売りましょうかね。」

 

家入さんが逃げる。夏油さんは空気のように何もしない。僕と五条さんは呪力を高めていく。

 

「何回もボコられているのにまだやる気か? ガキ」

「ガキにもできる反転術式すらできない六眼に頼っただけの高校生が凄んでも、まったく怖くないですよーだ」

 

一触触発な空気になる教室。夏油さんも流石に危ないと思ったのか、仲介のため呪霊を出そうとしていた。

その時、

 

『ガラッ』

 

「! 硝子はどうした?」

 

夜蛾先生が入ってきた。

 

「さぁ?」

「何処か行ったんじゃないですか?」

「便所でしょ。」

 

夜蛾先生は怪訝な顔をしながらも、

 

「まぁいい。この任務はオマエ達3人に行ってもらう。」

 

五条さんが露骨にイヤな顔をする。

 

「なんだその面は」

「いや別に」

 

暫く沈黙が続く。先生が探るような目で僕達を見てきたが、やがて

 

「……正直荷が重いと思うが、天元様のご指名だ」

「「!!」」

 

五条さんと夏油さんが反応する。

 

「依頼は2つ。星漿体、天元様との適合者。その少女の護衛と抹消だ。」

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 そして今に至る。

 

任務の説明があり、今護衛対象である天内理子との待ち合わせ場所に向かっている。

 

「でもさー」

 

自動販売機で飲み物を買いながら五条さんが言う。

 

「呪詛師集団の「Q」は分かるけど盤星教の方はなんで少女(ガキンチョ)殺したいわけ?」

「崇拝しているのは純粋な天元様だ。星漿体…つまりは不純物が混ざるのが許せないのさ。だが盤星教は非術師の集団だ。特段気にする必要はない。警戒すべきはやはり【Q】!!」

 

と、原作通りに会話する二人。だが僕は敢えて口を挟む。

 

「いや。警戒すべきなのはどちらも同じですよ。」

「どういうことだい?」

「盤星教は天元様を信仰している為、呪術を知っています。だけどQと違って対抗手段がない。つまり、外から呪詛師を雇い入れる可能性が高いです。資金も大きな宗教なら確保できると思います。Qはある程度戦力が知られていますが、呪詛師の中には手練も居ますから、盤星教に雇われた呪詛師も警戒すべきという事です。」

 

これで何か変わるとは思えないが、念の為だ。

 

「まぁどっちにしろ大丈夫でしょ。俺達最強だし」

「悟、前から言おうと思っていたんだが、一人称「俺」はやめた方がいい。特に目上の人の前ではね。天元様に会うかも知れないわけだし。『私』、最低でも『僕』にしな。歳下にも怖がられにくい。だろ?愛里沙。」

「そうですよ。ポイント高いですよ?五条さん。」

「はっ。嫌なこった」

 

その時、待ち合わせのビルから爆発音が響き渡る。

そして、そこから落下する女の子の姿。同時に動く夏油さん。そして、Qの最高戦力(笑)のバイエルさんと戦う為にここを離れる五条さん。ここに居たら僕に邪魔されるとでも思ったのだろうか。失礼な人だ。ともかく、ここからは原作通りだろう。僕は覚悟を決めて近くの()()()へ行くのだった。

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