転生者はシャルロッ党   作:銭湯妖精 島風

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始まりの日

 

 

 

ハルウララ、やはり日本の春の桜は美しい。花粉症の人間には辛いかも知れないが、少なくとも私は花粉症では無いので桜は美しい物だ

 

 

所属IS搭乗者育成チーム(シュヴァルツェア・ハーゼ)の面々にやたら心配されながら送り出されたのが約4日前、ただの代表候補生ならば もう1日ズラしても大丈夫だったかも知れないが、私は専用機持ち故に審査やら色々が必須だったので仕方ない

 

 

まぁそれそれとして、少し早く入寮したが荷解きをする程の私物がある訳でもないので、適当にベッドは使用しておいた。何せ入学式当日の今の今までルームメイトが現れないのだから、入国の手続き等で遅れてるだけなら良いが、事故やら病気でない事を祈ろう

 

 

「・・・とはいえ、原作(ほんらい)ならば私は入学式の日(いま) 此処には居ない筈なんだがな」

 

寮から出て校舎へ続く道の脇に咲く桜を見上げながら呟く、そう原作ならば私がIS学園へ入学するのは約1月(ひとつき)遅れの5月の筈なのだ

 

それが正規の入学式当日にはIS学園に居る、やはり原作から乖離しているのは間違いない

 

まぁそんな事、今更でしか無いのは重々承知している訳だが

 

 

そう自嘲気味に肩を竦め、約1年前の事を思い出す

 

あれは約半年の短期留学を終え、ドイツへ帰国して再び代表候補生候補として鍛錬の日々を始めようとしていた日の事

 

時差ボケでもしていたのか、うっかり養成所の階段を踏み外して落ちてしまい、気付いたら医務室のベッドの上と認識した瞬間 頭痛がして私は前世の記憶が蘇り、様々な記憶が頭を駆け巡り頭痛が酷くなった

 

我慢できない程では無い頭痛をやり過ごし、自分がラウラでは無い誰かだった事を認識して少し途方にくれたが、今の自分に出来る事をするしかないと思い、ひとまずは研鑽しIS学園へ入学する事を目標にした

 

何せ私は生前はシャルロッ党だったのだ、IS学園に行けばシャルロットに会える可能性が高いじゃないか、と思い至った訳だ

 

今考えても我ながら俗物的な考えだとは思うが、残念ながら私は生前では男だったので恋愛対象は今現在女性なのだ、推しを推したいし、あまよくば と思う心もある、まぁそう簡単にはいかないだろうから、せめて仲のいいクラスメイトぐらいにはなりたい物だ

 

 

と言っても、シャルロットがIS学園へ入学してくるのは原作に準ずるならば5月、約1月(ひとつき)後になる、気を引き締めていかねばならない

 

 

今の私は ラウラ・ボーデヴィッヒ、ドイツの代表候補生で専用機持ちなのだ、求められる成果を上げなければならない

 

少なくとも成績は上位に入っていなければならないだろう、まぁ地頭の出来が良いおかげで学習には苦労していないのは救いだろうか

 

 

「・・・私の知る限りでも、この世界は差異が多い・・・一夏はこの学園に居ないだろうしな」

 

 

そう、私の生きる この世界で一夏がIS学園に入学する理由がない

 

なぜなら一夏は女だからだ、それに栗田と言うパートナーも居るし、一夏がISに興味を持っているとは聞いていない

 

だから、栗田への愛が深い一夏が わざわざ栗田を地元に残して半遠距離恋愛を選択するとは思えない

 

 

「栗田がIS学園に入学していれば話は別だが、な」

 

 

そんな戯言(ざれごと)を口にして自嘲する、普通に考えれば有り得ない事なのだから

 

原作の織斑 一夏と言う特異点ならいざ知らず、一夏の幼馴染と言うステータスを有しているだけの一般人の少年がIS適性を持っている、と言う奇跡が そうそうある筈がない

 

仮に男がIS適性を持つ確率を 万が1や億が1だとして、原作での主人公である一夏の身近に適合者が居ると言うのは、都合が良すぎる

 

 

だから、今の独り言は ただの戯言だ

 

 

私としては一夏と栗田には幸せになって貰いたい、だから原作ではトラブルの地雷原の様なIS学園には居て欲しくない

 

 

さて、ひとまずは主席を狙って研鑽に励む他ないな、うん

 

 






始まりました、新作

2023年が卯年と言う事でラウラ主人公にしました


よろしければ、お付き合い頂けると幸いです

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