続 リク視点
結局の所、一夏も俺と同じ様に『響に
どうせ千冬さんの所に行くし部屋着に着替えるのが面倒に思ったので制服のままでいると一夏が徐にベッドに寝転ぶ俺を座らせて髪を弄り出したが、どうせ暇なので好きにさせ、雑談しつつ時間を潰す
「あ、そろそろじゃない?」
「ん?だな」
俺の髪で色々と試行錯誤していた一夏が三つ編みを完成させた頃、丁度いい時間になったのでベッドから立ち上がり軽く伸びをして振り返り
「んじゃ言ってくる」
「いってらっしゃい」
一夏に挨拶して椅子から上着を回収し羽織って部屋を出て、隣の部屋の扉をノックして響を召喚して千冬さんの部屋へと移動する
なんか緊張した面持ちの響の緊張を解そうと思ったが、そんなに時間が掛からずに千冬さんの部屋に到着してしまった、許してくれ響
そんな事を思いつつ少し強めに扉をノックし千冬さんへ存在を主張すると、既にレディーススーツを脱ぎ、ラフな服に換装していて俺には見慣れた姿だが、思春期の一般男子高校生には少々刺激の強い薄着の千冬さんが俺達を部屋に招き入れる
「・・・おい、このお姉様よ、つい4日前に お前様の可愛い妹と俺が片付けた筈の部屋が散らかってるんだけど、なんで?」
「あ、あー・・・黙秘権を行使する」
「そんなん権利が、ある訳あるか! あぁ、もうなんでブラウスがこんな所で行き倒れてるんだよ!!」
響が俺と千冬さんとのやり取りを困惑して見ているのは気付いているが、今は構っていられない、これは由々しき事態だ
「千冬さん、我慢ならないから少し掃除するよ」
「リク、それは用件の後にしないか?」
「・・・仕方ない、そうしようか」
千冬さんが提案してきたので少々不服だが了承して、一夏へ応援要請のメッセージを送信しておく
時間も指定したし大丈夫だろう、多分
「え、えーっと・・・織斑先生はリクと面識が?」
「所謂 幼馴染だ」
響が控え目に尋ねると千冬さんが簡潔に答える、本当にこのお姉様は全く
「んで? 俺達をわざわざ呼び出した理由は?」
「お前の事だ、アレを沖田には知らせていないだろう、と思ったのと・・・専用機の話だ」
「専用機?」
俺の言葉に千冬さんは少し真面目な表情になり言い、響は状況が飲み込めないのか、少しアワアワしてて同性ながら可愛いなコイツと思う
「1つずつ片付けよう、まずリクが女装している件から」
「え? 女装!? リク、女装なの、それ?!」
「うん」
千冬さんの言葉に反応し、俄には信じられないと言った表情で俺の方を見て問うてくる響に冷静に肯定しておく
「言っとくけど、女装趣味がある訳じゃないぞ? 大人の都合で、だからな?」
「コイツに女装癖は無いが女装に抵抗はないからな、私達大人の都合としては楽で助かっているよ」
「は、はぁ・・・」
なんとも釈然としない表情の響を見た千冬さんは軽く咳払いをし
「リクが女装してる理由だが、コイツが絶妙に利用価値が高い人間だから、だ・・・元々絶妙な位置に居たがIS適性が無かったから目を付けられずにいたんだが・・・」
「と言うと?」
少し頭の痛そうな表情をしながら説明をする千冬さんの言葉にイマイチ ピンと来ていない様子の響が聞き返す
「コイツはな、私・・・織斑 千冬の幼馴染であり、ISの開発者 篠ノ之 束も幼馴染なんだ。私の実妹の一夏の婚約者でもあるし、束の妹の箒も幼馴染だ・・・一部の愚か者からしたらリクは手に入れると最高のコマな訳だ」
「・・・リク、凄い人達に囲まれてるね」
「な〜? なんでだろうな? はは〜」
なんとも言えない表情の響の言葉に答える、この様子だと一夏の部分は聞き取れてないな
「そんな訳で私が居て尚且つ外敵からの接触を断てる
「あ、はい」
「ま、保護の件に関しては響にも該当するし、響ってばIS適性発覚の時モロに報道されちゃったから、俺みたいに秘匿出来なかったみたいじゃん?」
「まぁ・・・それはそうだけど」
千冬さん、本音の部分はいらなかったんじゃないかな?うん
ほら、響がスンってなってるし?
とりあえず俺が上手い感じにフォローしておくと、響が同調してくれたのでヨシとしよう、そうしよう
またアブれたなぁw
もう1話増えますw