千冬さんの余計な情報提供によって響が何とも言えない表情をしているので
「千冬さんの説明が信じられ無かったら見るか?」
「・・・いや、信じるから見ないよ。リクって少し、その・・・変わってるよね?」
「なにを、失礼な。俺は自他共に認める一般人だぞ?」
「何を言う、お前は紛う事なき
未だ困惑顔で響は言い、なんでかディスってきたので反論すると、千冬さんもディスってくる、このお姉様は本当に
「はぁ・・・沖田、コイツは悪い人間ではないが、自分を平凡な人間だと誤認する悪癖がある。すまないが仲良くしてやってくれ」
「はい、分かりました織斑先生」
「そのコミュ障のボッチが初めて家に友達連れてきたみたいなヤツ辞めてくれるかなぁ?! 俺、普通に友達いるし、コミュ障でもなんでもねーし」
「そうだな」
「生暖かい眼をするんじゃない、このお姉様」
なんかめちゃくちゃ保護者面の千冬さんが響に そんな事を言っていたので苦言を呈すると、生暖かい目で見られてしまう
このままコントみたいなやり取りを続けても良いが一夏が到着するより前に、もう1つの方も終わらせておかないとな、うん
「それはそれとして、専用機の話をして欲しいな? 千冬さん」
「うむ、簡潔に言うと お前達2人に専用機が与えられる」
「僕達に?」
俺と響に専用機が与えられる、つまりそれだけの価値が俺達2人にはある訳か・・・響はともかく、俺なんか人質としての価値もあるしなぁ・・・はは〜
「無論タダで貴重で高価な専用機を与える訳ではない、目的はデータを収集しお前達2人が何故、ISに適合出来たのか? の解明をする為だ」
「まぁ、そりゃそうよな」
「は、はぁ・・・あの、専用機を与えてデータを収集した程度で解明出来るんですか?」
「知らん、私はIS競技者で有って学者では無いからな、門外漢な事は全く分からん」
「そ、そうなんですね」
あまりにハッキリと言う千冬さんに困惑する響を見て少し可哀想に思うが、これは仕方ない事だ
千冬さんも言った様に、千冬さんはあくまでもIS競技者であり研究者ではない
IS競技に必要な知識は有るから、ある程度の整備等も道具が有れば出来るだろうが、オーバーホールとかの専門知識が必要な事までは流石に出来ないだろう
束さんに聞いた所、千冬さんが現役時代に愛用していた雪片は誰にも触れさせず、千冬さん自身が砥石で丁寧に研ぎ上げていたらしい
まぁ千冬さん、得物は雪片しか使わなかったけどね、うん
「解明出来るか否かは我々の考える事では無いので放置するとして・・・あー、データ収集の対価にバイト代が出るぞ」
「千冬さん、今 説明が面倒になって色々省略しなかった?」
「そんな事は無いぞ?」
俺な追求するとあからさまに目を逸らす千冬さんに少し呆れつつ、バイト代が出るのは嬉しい
正直、同世代と比べて俺は高給取りの両親から小遣いを少々多めに貰っていると思う、しかし一夏とデートに行ったりする為には資金が増えるのは良い事だ
女装する為に出費も増えてるし?
「それで? 俺等の専用機を提供してくれるメーカーって、どこ? 」
「・・・ラビットハウスだ」
「あー・・・なるほど、うん」
「あの、2人共 凄く渋い顔してますけど、何か問題があるんですか?」
専用機を提供してくれるISメーカーを聞き、俺と千冬さんが渋い表情をしている事に響は疑問に思った様で、聞いてくる
まぁ疑問に思って当たり前ではある
「隠しても仕方ないから言うが、ラビットハウスは束・・・ISの産みの親である篠ノ之 束が所有している企業の1つで、主に競技用IS関係の販売等をしている」
「ラビットハウスは束さん直下企業で設計・開発を束さん本人がしているんだけど、その・・・束さんって、かなりの変わり者なんだよ」
「沖田、文字通りお前専用のISが届く、心して受領してくれ」
「覚悟だけはしとおこう、響」
「えぇぇ・・・」
2人して響を半ば脅す物言いになってしまったが、仕方ない事だ、うん仕方ない
普段の束さんは愉快なお姉さん程度の人間だが、ISが絡むと途端にマッドになるので、これは仕方ない
まぁ競技用だし、あまりぶっ飛んでない事を祈ろう、うん
それはそれとして専用機か、これで2個目だなぁ
お待たせ致しました