一夏・セシリアと昼食を食べ親睦と健闘を互いに誓っていると、通路側に座った私の右側を黒髪セミロングで黒色のウレタンマスクをした少女が横切り、不意にその背中を目で追ってしい、自分でも不思議に感じる
まるで本能的に目で追ってしまった様な感じ、そう警戒だろうか?
目測で少女は小柄で私とそう変わらない身長、歩く姿は全く体幹がブレていない。武術経験者か私の様な軍隊式訓練の経験者、その辺りかも知れない
原作において最大の敵にして黒幕、篠ノ之 束は この世界では正義の科学者を自称し表向き その事に矛盾しない働きをしている、まぁ私の知る限りだが
それ故に、一夏の命の危機が訪れる事は限りなく低い筈、と私は推測しているし、私は一夏の味方である事を決めている
クレアや仲間の手を借りて
やや楽観的かも知れないが、篠ノ之 束が味方であれば、ファントムタスク等の裏組織は粗方壊滅していると仮定すれば、織斑マドカは保護され篠ノ之 束により善人へ改造されているかも知れない
うん、私個人的には、そうであって欲しい。マドカは敵として強過ぎる
なにより産まれが少々不憫と感じる訳で、同情の予知は過分にあると思う
「ラウラ? どうかした?」
「ん? あぁ大丈夫だ、問題ない」
「そう? 」
「あぁ」
思考に耽りすぎて一夏に心配されてしまったので誤魔化す様に返事をして、そろそろ時間だと思い自分のトレイを持って席を立ち一夏とセシリアに声を掛けて歩き出す
さてと、週末に向けて戦略を練らねばならない
セシリアは、まぁ代表候補生だから探せば試合の記録は出てくる筈だが、無所属の一夏は試合の記録なんて無い
篠ノ之 束の事だ、一夏に専用機を与えている事は間違い無いと確信しているが、原作通り白式と決めつけてしまうのはマズイかも知れない
調べれば学園に登録されている一夏の専用機名前と防御型なのか高機動型なのか否かぐらいは分かると思うが、それまでだ
頭の片隅で対策を練りつつ授業を受け放課後、寮へ帰還し部屋に篭りクレアに持たされたノートPCで情報収集を始める
「IS学園のセキュリティがしっかりしているおかげで色々と安心だな・・・よし、あったな」
先に見つけやすそうなセシリアの専用機を探し案の定、見つけた情報に目を通す
「うーん・・・Hi-νガンダムだな」
特徴的な背部の翼の様に配置された1対のファンネルラック、刺突出来そうな衝角らしき形状のシールド
見る人間が見たらわかる形状をしているセシリアの専用機
「・・・Hi-νガンダム だと少々面倒だな」
Hi-νガンダムのフィンファンネルは攻防両用出来る仕様だった筈だし、何より実弾系の武装が少ない
ビーム系の武装にはAICの効きが悪いので少々不便だが、まぁどうにかする他ないだろう
問題はセシリアが、どの程度ファンネルを操れるか、だ
Hi-νガンダム を駆るほどだ、原作と違い操作技術は上がっていると考えるのが妥当だろう
まぁ対ファンネルの戦い方は知っているから、それを実践するだけだ
「さて、問題は一夏だな・・・」
学園に登録された専用機の情報、試合の記録等が入手出来たセシリアを一旦おいておいて、一夏の情報を探ってみるが予想通り何も出てこない
「専用機の登録情報ぐらい、か・・・せめて入試時の試合の様子が知りたかったが、仕方ないな」
少し頭を抱えたくなる程、情報の露出がない一夏に肩を竦め仕方ないので登録情報を眺める
「機体名、白式・・・近接格闘型、と」
何故か添付画像がNO DATAと表示されている情報を読み考える
なんか、ヤバそうな匂いがするぞ、と
私の本能が告げている、絶対ヤバいぞ、と
これは楽しみだ
お待たせ致しました