セシリア視点
クラス代表決定戦の初戦、一夏さんとの試合が開始した直後から
本来であれば中遠距離戦を得意とする私である筈なのに一夏さんに懐へと入られ近接格闘戦を強いられている
バススロットや機体に予備のビームサーベルがあったから事なきを得た物の、私は近接戦が苦手な部類である事を強く感じざる得ない
対戦相手が一夏さんで無ければ優位に立てていたかも知れない、こんなピッタリと張り付く様な戦闘スタイルの方を私は知らないですし
私の知るISから大きく逸脱をした今の世界、前世の記憶は先入観となり私の隙となっている
クラス代表決定戦が決まった後、勿論一夏さんの事を調べた。しかし得られた情報は微々たる物で、彼女の専用機が近接格闘仕様としか分からなかった
ならば原作と同じ白式ではないか?と楽観視していたが、そんな訳がなく。より尖った仕様の機体、シュツルム・ガルスだった
決して相性が悪い訳ではない、むしろ距離を取れれば一方的に蹂躙も可能なほどの近接格闘戦特化の機体である
射撃武装が皆無の機体故に一夏さんは私へ張り付く様に離れず攻撃の手を緩めない
彼女が理解しているかは不明だが、ビット兵器を封じる戦い方の1つを彼女はしている
密着状態でビット兵器を使用出来る度胸も技量も私には残念ながらない、ビット兵器の操作は繊細故に安全距離が設定されている
私なら自身から半径1m程度、常識外の強者ならば数㎝とかだろうか?
うん、正直に言うと脳が6個程欲しい。1個では足らない
「くっ・・・ここまでとは」
「ごめんね?セシリア、私はこの距離でしか戦えないから」
「それはそうなのですが!!」
私が一夏さんから距離を取れない理由、それは彼女の目が良い事に起因している
私がビームサーベルを抜き斬りかかれば、紙一重で躱し打ち込んでくる
距離を取ろうと引けば迷わずに懐に飛び込み打ち込んでくる
一瞬の動作の予兆を見逃さない目の良さ、それが私の戦い方ができていない理由だ
厄介である、非常に厄介だ。
「ならば、多少無理をする他ないのです」
「そうだね」
「お行きなさい、デネブ」
打ち込まれた右腕に合わせシールドバッシュ気味に前進し、背部ユニットに装備された
「セシリアの性格的にしないかなぁ?と思ってたけど、なるほど思いっきりがあるんだね?」
「お褒めに預かり光栄ですわ、さぁ仕切り直しです。今度はやすやすと懐には入れませんわ」
「そう、そうなるよね。ふふ」
全身装甲型の白式では彼女の表情は読み取れないが、その声色は一切の悲観がく、寧ろ楽しそうと感じ取れる
「私は確かに極める事は1つだけしか出来ない、でも・・・有る程度ならコレも得意なんだ」
「レバーアクションライフル、ですか?」
「うん、そうだよ。いやぁスピンコックはロマンだよねぇ」
左手のスパイクシールドを左肩へ懸架しウィンチェスターM1892の
私見だが、見た目に特に特徴がある銃には見えないが、何故だか知らないが、物凄く嫌な予感がしてならない
「白式を建造してくれたメーカーに知り合いが居てね? その知り合いにお願いして特徴で作って貰ったんだ、凄く頑丈に。だからさ? このフォアエンドで殴りつけても大丈夫なんだ」
「・・・そうなんですね」
フォアエンド・・・ライフルを構えた時に握る銃身下の部分で殴る事を前提にしているのは、相当な脳筋な気がするのだけども、気のせいだろうか?
恐らく気のせいでは無い、筈
ただ嫌な予感は異様な頑丈さの事では無い気がする、注意しなければ
お待たせ致しました