AICを織り交ぜた近接コンボにより私の得意な距離で有利に進める事が出来たので、少々時間は要したが勝つことが出来た
「上手くコンボが決まったおかげで勝てたな・・・問題は次の一夏、か」
何気なく独り言を呟きつつピットに戻ると相変わらずの
「栗田? なんで此処に?」
「なんでって、レーゲンの整備を請け負ったからだけど」
「・・・なるほど」
ガントリーにレーゲンを懸架し一旦降りて栗田の横に立つ
「一夏の所に居なくて良かったのか?」
「四六時中一緒にいる訳でもないし、白式の整備は万全だからな。問題ない、それに一夏はシャリーと話中だ」
「そうか」
もう少し離れろと言う栗田のジェスチャーに従い4歩程距離を取り相槌を打つと栗田は自身の専用機を部分展開で作業アームと色取り取りなハンドボール状の球体を展開し、レーゲンの整備を始める
うん、それはそれとしてもシャリーって誰だ? まぁ一夏のコミュ力なら他クラスに友人を作るなんて造作もない事だから、私が聞き慣れていないのも理解出来る
「・・・その球体、浮いて動いているが、なんだ?」
「ん? コレ? これはマルチツールユニットのハロ、個体名は無いから色+ナンバーで呼んでる」
「マルチツールユニット? なんか便利そうだな」
空間投影されたウィンドウを見ながらキーボードを操作しながら栗田は答える、まぁ初見からハロなのは見て分かっていたが、栗田は私と
なので敢えて知らないフリをしている訳だ
サイズはSEEDで使用目的はOOのハロの様だ、サイズ的に丁度良いし、何よりかわいい、正直ちょっと欲しい
「便利だぞ〜? 何せ俺の お師匠様が開発・量産してくれたからな」
「・・・その師匠って、し で始まり、ね で終わる名前の世界的VIPだったりするか?」
「正解、その人」
「・・・なるほど」
ピットに私しか居ないからか素の一人称を使い栗田は喋る、一夏の技術が凄いのか一人称が俺でも少々ボーイッシュだなぁ、と思うぐらいに栗田は少女だ、凄いな
さて、ハロが かの大天災が作ったのでアレば便利なのは疑いようもない
「束さんから整備技術仕込まれているとはいえ、ハロが居なかったら俺1人でISの整備が出来る訳ないからな、出来てたらIS学園に通う理由が半減しちゃうわけで」
「お前がIS学園にいるのは保護が目的じゃないのか?」
「あーまぁIS学園には千冬さんも居るし、箒も入学する予定だったらしくて、どうせなら弟妹組を1箇所に集めた方が楽だから とか理由は色々だけど、就職に有利らしい? 保護のついでの部分が割と多い」
はっはっはー と誤魔化す様に栗田は笑い言う
なんだろう? 篠ノ之博士が栗田を治療した時にIS学園へ入学出来る様に栗田を改造でもしたか? と疑いたくなる歯切れの悪さだぞ?
いや、まさかな? 流石に一夏や箒と一緒に保護しやすい様にIS学園へ入学させる為に改造はしていない、多分・・・まずいな信用が全くないぞ?
「あー・・・話変わるけど、一夏に勝てる算段はあるのか?」
「もちろん有る、だが絶対ではないな。一夏は何をするか分からない」
「なんだよ、そのトラブルメーカーみたいな表現」
やはりIS学園入学に関しての話は都合が悪いのか話題を変えた栗田の質問に答えると、返事が気に入ったのかカラカラと笑う
「一夏はトラブルテイマーだろ?」
「確かに、言い得て妙だな」
困った人を見過ごせず、
いくスタイル、これは中々良い命名ではなかろうか?
栗田は大層気に入ったのか、大爆笑している。この笑顔を見てると思う、平和って良いな、と
お待たせしました