シャルロットには劣るが謎の美少女と鈴の襲来とホームルームを経て更に午前中の授業も乗り越えて昼休みに突入し、私はシャルロットへ声を掛け、今日は箒の確保に成功した一夏が箒をお米様抱っこしている背中を眺めつつ食堂へと向かう
「一夏って見かけによらずアクティブだよね」
「確かにな、見た目だけなら清楚で窓辺で本とか読んでそうなのにな」
落ち着いた見た目と雰囲気、言動に反して一夏は行動派だ。読書をしない訳ではないが、身体を動かす方が好きだとかなんとか
寧ろ読書は栗田の方がしているらしい、主にラノベらしいが
そんなこんなシャルロットと他愛ない話をしていると、今朝の謎の美少女を侍らせた鈴が無い胸を張り仁王立ちして私達を待っていた
「待ってたわよ一夏 ラウラ、あとリク」
「約束してねーけどな」
「ふん!」
「ナイスミドル!!」
栗田が鈴の言葉に軽口を返した瞬間、数歩の距離を一瞬で詰め栗田の足に強烈な蹴りを見舞い、栗田が崩れる様に膝をつく
約1年前より早くなってるな、侮れん
そんな訳で膝をついている栗田をスルーし鈴は完全に諦めてされるがままの箒を見て
「それで一夏が抱えてる娘は誰?」
「私達の幼馴染の箒、ほら剣道の同門の」
「あぁアタシと入れ替わりで転校して行ったっていう娘ね? この娘が・・・」
一夏にお米様抱っこされたままの箒をマジマジと観察し呟く鈴、それに反して謎の美少女は動かないな、無言不動を維持している
改めて対峙して分かるが、やはり目元や瞳の色、髪色や髪質が教官や一夏に酷似している、世界には同じ顔が3人居ると言うので偶々と言う可能は有る しかし、ここまでだと血縁であると思う方が自然だろう
「積もる話や自己紹介とかは食事をしながらにしましょうか、時間は有限だし」
「そうだね」
「痛ぇ・・・1年前より鋭くなってやがる」
「もう、鈴に軽口を叩くから」
「え? ワタシが悪いのか?」
栗田は鈴に蹴られた場所を摩りながら立ち上がり券売機へと歩み出し、一夏に嗜められ、驚きの声を出す。私もお前が迂闊だと思うぞ、栗田
各々昼食を購入し多人数掛けの席を確保し着席すると一夏が
「鈴って本当ラーメン好きだよね」
「ラーメンは完全食と言っても過言ではないわ」
「普通に過言だと思うけどな」
「何か言ったかしら?リク」
「なにも」
再び栗田の軽口にひと睨みし栗田を黙らせ食事を始める
「それじゃ軽く自己紹介するわね? アタシは凰 鈴音、一夏達からは鈴と呼ばれて居るから鈴て呼んでちょうだい?」
「僕はシャルロット・デュノア、趣味で男装をしている変わり者、僕の事はシャルロットって呼んでね?」
「篠ノ之 箒、箒で構わない」
「・・・
鈴が口火を切り自己紹介が始まる、初対面も居るし流石は鈴だ配慮ができている
元々口数の少ない箒と立体マスクを外し鈴と同じラーメンを食べている謎の美少女 改めマドカは見れば見るほど一夏や教官にソックリで、原作のアノ マドカなのではないか? と思ってしまう
「私はラウラ・ボーデヴィッヒ、ラウラと呼んでくれ」
「私は織斑 一夏、一夏って呼んでね」
「栗田 陸、陸で良いぞ」
「・・・そうか、お前達がアノ」
このマドカと言う少女、箒と同じく口数が多く無いタイプの様で、あまり長文を喋らないし、なんか意識してトーン落としてる印象を受ける
「不機嫌そうに見えるかも知れないけれど、表情筋がニート気味で見えるだけで、これがデフォルトなのよマドカは、だから気にしないであげて?」
「鈴、もう少し言い方があるんじゃないか?」
「ぜひもなし」
「えぇ・・・受け入れるの?マジかよ」
鈴の言い草に栗田が苦言をていしたが、当の本人が受け入れていて栗田が困惑する
なかなか面白いな、マドカ