例に漏れず務めて背景と化し沖田を中心とした会話に聞き耳を立てているとホームルームの終了の鐘が鳴り休憩時間になったので、教室の出入り口が塞がる前に用を足しに出て、寄り道をせずに教室へ戻ると他クラス生徒及び上級生の群が出入り口に殺到していて中に入れない
「・・・はぁ、予想通りではあったが・・・はぁ」
目の前の光景に辟易としつつ、どうするか考える
この人垣を越えて教室に入るのは少々苦労しそうだ、かと言って廊下と反対側に位置している窓は嵌め込みタイプで開閉出来ないので自慢の身体能力と身体のコンパクトさで解決出来ない
正直面倒臭い事極まりない、いっそ彼女達の股の下でも潜ってやろうか。とか考えていると
「おい、もうすぐ始業の鐘が鳴るぞ。早く散れ」
「教官」
威厳たっぷりの声で教官が一喝すると人垣は蜘蛛の子を散らす様に散開して教室への道が開かれた
「ありがとうございます、教官」
「構わん、それはそれとして教官ではなく織斑先生と呼べ、ボーデヴィッヒ」
「イエス・マム」
そこはかとなく呼び方を訂正されたが、どうも癖が付いていて直ぐには無理そうだな、とか思いつつ返答すると、教官はヤレヤレみたいな表情で肩を竦め教室へ入る
私も教官の後に続き教室へ入り自席に座り教卓を見ると山田先生が立って居て、思わず二度見してしまう
気配を消すのが上手いのか、それとも存在感が無かったから気付かなかったのか、はたまた教官の存在感が凄すぎて感じ取れなかったか?とか考えたが、まぁいいか と思っていると始業の鐘が鳴る
「それでは最初の授業を始めたいと思います、分からない事や気になった事が有れば遠慮せずに質問して下さいね?」
山田先生はニコやかな笑みを浮かべて授業を開始する
内容はISにおいての基礎中の基礎であるISの成り立ちと開発経緯から始まった
約10年前、宇宙開発で使用を前提としたマルチフォーム・スーツとしてISは産まれた
ISが発表された当時 齢14歳であった篠ノ之 束の言葉は机上の空論として相手にされなかったが、行動力の塊であった彼女は即座に実働機を作り上げて世間へISが実在すると見せつけた
「ISは大きく分けてコアと
ISの武装の多くは生身の人間が扱える代物とは言い難い、ISを身に纏いパワーアシストを前提とした重量と形状をしているからだ
銃火器で有れば、ISの手に合わせてグリップは太くトリガーまでの距離が遠く、重量は重く、反動が強い
使用するには余程の体格か気合いが必要だろう
「次にISコアには幾つかの種類が存在します、まずISコアtype R 篠ノ之博士により開発された原初にして最強のコア、ISという存在の可能性を示す為に博士がコストを度外視にして持てる技術の全てを注ぎこみ開発した代物です。紫色をしているそうです、あまりに高すぎる性能とコストの為、現行のISコアはtypeRのダウングレードモデルになっています」
もはや伝説の代物で、ISコアtype Rは あまりにコストが掛かる為、あの篠ノ之 束でさえ1つ製造するのが限界だったらしい
「type Rからダウングレードしたモデルのtype F、現行宇宙開発用で普及しているISコアになります。色は赤色をしているそうです」
実用性を重視しtype Rをダウングレードしたのがtype F、宇宙開発用のISコアだ
このtype Fの時点で戦争等に使用できない様に厳重にリミッターが課せられている
公ではないが噂によると、コアネットワークの監視者としてtype Rと Fの間にもISコアのバリエーションがあるらしい・・・差し詰め色は青だろう、多分
「type Fを更にダウングレードしたtypeA、このtypeは主にIS技術の発展・開発、災害救助などの転用を主にしています。ISの性能ならば海難救助などにも強い為です。色は白色です」
元々宇宙開発をする為のISは災害地での救助や火災地での消火など様々な転用がされている
バススロットへ消火機器を始めとした救助用機器を大量に積めるし、消防車より圧倒的に小さく小回りが利き、何より速い
両手で繊細な作業が出来る、転用しない方がおかしい程の物だ
「そして最後にISコアで最弱の出力であるtype C、黒色の競技用のISコアです。type Cは主に競技用で使用され、指定の場所でした起動出来ない様にプログラム・リミッターが厳重に施されています。ただ人命救助等の非常事態の場合は起動可能になっています、ここまでで質問がある人はいますか?」
type Rからダウングレードをし続けて漸く競技用として使えるレベルのコストになるtype C
値段でいえば100分の1以下まで下がっているかも知れない
ちなみにtype Cは競技用ではあるが、競技用のフレームや武装を開発する時にも利用されている
そして、このtype Cだけでも原作でのコア数を軽く超えていて、現行type Cだけで1000を超えている筈だ
お待たせしました
分けると変な感じになるので書いたら長くなってしまったw