転生者はシャルロッ党   作:銭湯妖精 島風

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小休止

 

 

山田先生の分かりやすい授業のおかげか、はたまた初歩の初歩な内容だったからか、沖田も躓く事なく授業がスムーズに進んで行き、無事 最初の授業が終了する

 

 

我々IS競技者からすれば常識も常識で日本人で言うならば、平仮名を覚えるレベルに等しい、正直に言えば眠くなる内容の授業だった

 

 

眠気覚ましに顔でも洗ってこようか、と思い廊下を見ると小1時間前と同じ様に生徒が群がっていて、とてもじゃないが教室を出れそうになかった

 

 

「・・・早いな」

 

 

時計をチラッと見たが授業が終わって2〜3分程度しか経っていないので、恐らくは私と同じ1年の生徒だろう

 

 

仕方ないので顔を洗うのは諦める事にして、眠気に覚ましに立ち上がり時間割の書かれた掲示板の前まで歩き、何気なしに見てみる

 

 

「・・・特に変わった時間割でもないか、まぁ当たり前か」

 

 

軽く肩を回しつつ沖田の方を向くと簪が沖田に話しかけているのが見える

 

 

人見知りするタイプの簪が自分から話しかけているのは中々新鮮味を感じる様な気がするな、うん

 

 

「お前にしては珍しく眠そうだな」

 

 

「私も人間だ、あんな初歩の初歩ではなぁ・・・お前だって今更 平仮名を授業でやらされたら眠くなるだろう?」

 

 

「確かに、それは眠くなるわ」

 

 

不意に隣りに出現した栗田が何気なく尋ねられたので、返答するとカラカラと笑い私の言葉に同意する

 

 

「で? わざわざ私に話し掛けてきたのは何だ?」

 

 

「おいおい連れねぇなラウラ、ワタシは眠そうな友達とバカ話しようと思っただけだぞ? いくらなんでも四六時中 一夏と一緒に行動してる訳でも無いしな」

 

 

 

「・・・そういえば、お前は そんなヤツだったな」

 

 

人付き合いが不器用な私に話しかけてくるぐらいには、栗田が お人好しなのを思い出し、肩をすくめる

 

 

「それに一夏程のコミュ力はワタシは無いし? ほれ、あれ」

 

 

「・・・まぁな、知ってるさ」

 

栗田が軽く指差した先には、制服の袖が余りまくっているツーサイドアップの のほほん、二つ結いの谷本・黒髪ロングの鏡の3人娘と交流を深めていた、流石は一夏だ、距離の詰め方が上手い

 

 

「更に言うと打算や下心が全く無いからな、万人受けするんだよな。一夏は」

 

 

「確かに、一夏程の聖人を私は知らないな」

 

 

「確かに、ワタシも知らないな・・・千冬さん曰く一夏は母親似らしいぞ?」

 

 

本当に身にもならない話をしていると栗田が、そんな気になる事を口走る

 

 

「そうなのか?」

 

「あぁ、そうらしい。ワタシは一夏と幼馴染だから、一夏のお母さんの顔も知ってるけど流石に10年以上前だし、正直めちゃくちゃ美人で優しい人だった事ぐらいしか覚えてないんだよな」

 

 

「そうか・・・で、一夏が母親似と言うのは容姿がか? それとも性格面でか?」

 

 

「多分両方じゃないか? あー・・・でも千冬さんが話してくれた時、千冬さんデロデロに酔っ払ってたしな、話半分で信じた方が良いかも知れない」

 

 

「そうか? 教官も酩酊するのだな」

 

 

「酒は強い方だろうけど、割と飲み過ぎて酩酊してるぞ?」

 

 

前世での原作知識が有るが、キリッとした教官の姿を見ていた私からすれば俄かには信じられないと思い返答すると栗田は肩を竦めてヤレヤレといった表情で言う

 

「・・・おい」

 

 

「・・・な、なんでしょう? 千冬さん? あでっ」

 

 

「織斑先生だ、馬鹿者・・・それと無闇に不特定多数の人間が居る場で個人情報を流布するな」

 

 

「うっす」

 

 

威圧感を纏い教室に入ってきた教官は栗田の頭を出席簿で軽く叩き、注意をする

 

原作より優しいな、うん

 

 

「・・・お前は色々と溜め込む方だし、あまり無理はするなよ?」

 

 

「しませんって、一夏に散々怒られてますから」

 

 

「私は、お前が懲りた所を見た記憶がないが?」

 

 

「・・・本当、この姉妹は」

 

 

教官は栗田へ家族のソレの表情で言い、栗田は返答するが教官の揶揄う様な言葉に苦笑し肩を竦める

 

 

流石は幼馴染、仲が良いな、少し羨ましい

 

 





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