次にラル隊の襲撃にあったのは2日後であった。そこでブライトの命令を無視しガンタンクで出撃、不利な戦闘を強いられてしまう。
「アムロとハヤトがガンタンクで出ました!!」
「何だと?!」
「大丈夫だって、戦果を出して帰還すればブライトさんだって認めてくれるさ」
「だといいけど、アムロ! 前方2キロ先に自動砲あり!!」
「了解! 撃つぞ!!」
そのままの勢いでジオンの辺境の要塞に攻撃を加えるガンタンク。しかしザンジバルの性能に劣る地上戦艦ギャロップに変わられたランバ・ラル隊がやって来てしまった。その上ギャロップからグフとザクの3個小隊が出撃する。
「クソォ! ガンタンクの長距離砲は動く的に対して不利だ!」
ガンタンクは両肩に備えられた砲から狙い撃つも軽快な動きで避けられていく。それを見かねたブライトはアムロに通信をかける。
「アムロ! 戻ってガンダムに乗れ!! 君はコア・ファイターの方に乗っているはずだ!」
遅れてコア・ファイターで出撃したグリュックは、アムロに通信で呼びかける。
「……了解しました!」
その間、カイのガンキャノンと砲塔しか動かないガンタンク、グリュックのコア・ファイターで迎撃するしかなかった。
「う、うああぁあ!! 電気が!!」
「カイ君! 焦らずに照準をグフに合わせるんだ!」
しかしそんなことをつい最近モビルスーツを動かし始めた少年に言っても仕方なかった。すぐにガンダムが駆け付け、敵のザクを1機破壊することに成功する。
「私はガンダムで出動しろと命令をしたはずだ」
「しかし要塞攻略ではガンタンクが有利であって……」
「で、それでランバ・ラルのグフに追い詰められたよな。パイロットにはまだリュウさんが残ってるんだ。それにブライトも優秀な軍人ではないが民間人上がりの君よりは戦局は見れる」
独断でジオンの占領下に行った自分のことは棚に上げたような発言をするグリュック。そして言葉だけで言えば正論であったためブライトも認めざるを得ず、アムロの方を振り返る。
「……ッ。とにかく、これは立派な軍規違反だ。アムロ、君は謹慎処分とさせてもらう」
「軍規!? ……軍人なんですか、僕達」
「気をつけてくれよ」
「……はい」
「ねぇグリュック、今の、言い過ぎじゃない?」
近くでその問答を聞いていたナナバはグリュックに言った。
「……いや、まぁあんな少年に言うこととしてはどうかと思ったよ? でもあのまま増長させたらそれこそ……なぁ?」
「確かにねぇ……」
しかしその夜、アムロはガンダムを駆り、ホワイトベースを脱走した。