様々なことを終え、彼らは宇宙へと再度上がった。アムロのガンダムを改修すると同時に、グリュックは『G-3ガンダム』を受領した。和平交渉をするため、デギン・ザビとレビルは宇宙にて邂逅するが、ギレンの放ったソーラレイによって全滅させられてしまう。ジオン最大の拠点、ア・バオア・クーを攻略するため、最大最後の決戦が今、始まるのであった。
「リュウさんが死んだのがもう1ヶ月の前か……」
「なんだよ、まだ日記なんて付けてたのかよ」
「あぁ、"存在しない"あの壁が破壊された日からずっと、な」
「へっ、ったくよ」
2人はコクピットの中で通信していた。
「これが最後の出撃にならねぇことを、祈っとくぜ」
「あぁ、ジャン・キルシュタイン、コア・ファイター、出るぜ!!」
「グリュック・シュバイン、G-3ガンダム、出ます!!」
既にアムロは出撃して敵最新鋭機『ジオング』と対峙していた。そして人の叫びを聞き付け、サイド2へと向かったグリュック。
「まさか試作型にパラシュートもどきを使わせてもらえるなんてな!!」
以前ガンダムに搭載されていた耐熱フィルムでは突破後身動きが取れないという構造だったが、バリュートという後付けの装備を使いサイド2へと突入したグリュック。
「なんだ……? あれは……」
グリュックはその目で見た。コロニーに住んでいる人を虐殺している連邦のモビルスーツを。
「人……か? 連邦の軍人が乗っているのか……?」
そこでグリュックは前方のジムに通信をかける。
「そこのモビルスーツ!! 聞こえているのか!! 何をしている!!」
しかし相手のパイロットは聞く耳を持たず、野蛮な宇宙人が、やコロニー落としへの恨みつらみを吐き捨てながら、虐殺を続けていた。
「も、モビルスーツなんだぞ!? 人を殺せるんだぞ!?」
そう叫びながら、ジムの武装とメインカメラのみを正確に狙うグリュック。
「モビルスーツはなんとかなったが……くそっ!! ナナバさん!!」
「なに! 急にサイド2に行ったなんて聞いたんだけど!?」
「そんなことより! 早急にサイド2にホワイトベースを!」
「ホワイトベースはもうないよ! 今は小型の救命艇でなんとか……それよりもサイド2で何があったの!」
「それが……連邦が民間人を殺して回ってるんです!!」
すると急に通信が途切れてしまう。グリュックはコクピットから降り、生身の軍人を気絶させていき、暴行を振るわれていた民間人を救助する。
「いくらジオンでも、子供に罪はないでしょうが!!」
暴行を受けていた母子や夫妻なども全て救い、連邦の軍人は自分のコクピットに乗せていく。
「……これでいいか。それよりも、まずはナナバさん達と合流しなきゃな」
G-3ガンダムはコロニーを無事抜け出し、ナナバたちが乗っているランチへと乗り移るのであった。そして後に『一年戦争』と呼ばれる大規模な総力戦が終わり、急速に力を失った地球連邦の後釜として地球連合が発足、更に遺伝子研究を発達させたニュータイプ研究所はコーディネイター技術を発展させていくのであった……。