ストライクに乗ったコーディネイターの少年、キラ・ヤマトはそれのOSを瞬時に切り替え、ジンを撃退するのだった。
「ストライクに乗っていたのは……どっちですか?」
グリュックはストライクから降りてきた2人の人物の顔を見合わせ問うた。
「あの……ぼ、僕です……」
ラミアス技師の横にいる少年がおずおずと手を上げる。少し幼さを残した彼こそがストライクを動かしていた張本人、キラ・ヤマトである。
(この子、さっきの……民間人か?)
「!?」
突然、ラミアス技師が倒れた。
「あっ……さっき撃たれたから……」
「撃たれた!? 君! いつかわかるか!?」
「それは……僕が"これ"に乗る前です。アs……ザフトの軍人に撃たれて……」
グリュックがよく見ると、彼女は腕を押えて蹲っていた。
「確か……」
彼は連邦だった時のノーマルスーツに備えられていた簡易救急具で手当をする。少し経って少年少女が2人の元に向かってくる。
「どうなってんだよキラ!! これ! もしかしてお前がこれ動かしてたのか?」
「キラっていうのか……よろしくな、キラ君」
グリュックは彼に手を差し出す。
「あ……ど、どうも」
「あれ軍人さん?」
「そうみたいだぜ? あの服、テレビで見たことあるし」
「コスプレかもしんねぇだろ?」
「っと、勘違いしてるかもだから言っとくが俺はれっきとした地球軍の軍人だ」
彼は階級章を見せた。
「うぉっ、本物だ……」
(しっかしあの新型艦はまだ発進しないのか?)
「あっ、大丈夫ですか?」
そうこう考えていると、マリューが起き、隣で座っていたミリアリアが声をかける。彼女は上体を起こし、ストライクの方を見る。
「すっげぇ、モビルスーツのコクピットってこんなんなってんだ〜」
「なんで色変わってんだ?」
「バッテリーが切れたらしいぜ?」
その間にストライクのコクピット内に入ったりして遊んでいたキラの友人、トールとカズイ、それを諌めるサイ、その3人に彼女は発砲する。
「な、何してるんですか!?」
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地球軍の最重要機密である『G系列』のモビルスーツに触れたという理由でキラ達は拘束されてしまった。キラ達にストライクの後付けバックパックの搬送を要請した。
「バッテリーパックって、どこにあるんですか?」
肉体派では無いため、少し運動するだけで息切れしてしまうキラ。
(へぇ……バックパックを換装することで機体を変えるって訳か……いいアイデアだな)
その瞬間、コロニーの中に爆風が発生する。現れたのは新型艦『アークエンジェル』だ。
「ホワイトベースに……似ているな」
(なんだこの音……)
彼の耳には、そのアークエンジェル以外の飛行音が聞こえたのだ。
「あれは……シグーか!?」
コロニー内に侵入したクルーゼのシグー、そしてそれを追うムウ・ラ・フラガのメビウス・ゼロ。
「地球軍の新型戦闘機が何故ここに!?」
マリューが困惑している間に、アークエンジェルはシグーに対しミサイル攻撃を開始する。しかしシグーはそれを華麗に避け、ヘリオポリスの中央のシャフトが被弾、破壊される。
「クソォっ!!」
ストライクが目に入ったクルーゼはシグーで向かう。ストライクに向けて放っても避けられると判断し、キラの友人達生身の民間人を狙い放つ。
「みんなが……!」
狙い通りストライクに乗ったキラは友人達の盾となる。しかしシグーの攻撃はストライクには通じなかった。
「ほぅ……弾でも傷一つつかんか……」
ランチャーストライカーを装備したストライクは飛び去るシグーに向けて固有装備の大経口ビーム砲『アグニ』を放つ。
「待ってそれは!!」
マリューの忠告を聞く暇なんてなく放たれたそれをシグーは間一髪で避ける。が、少し掠っただけで腕を破壊されてしまった。そして行き場をなくしたビームはヘリオポリスの外壁に直撃する。
「あ……あ……ヘリオポリスが……」
シーシアちゃんはたった一話で僕の心に深い傷を残しました